詩人・中原中也の恋人を小林秀雄が寝取ったという話は、割りと有名な「学校で教えない文学史」だけど、問題の“運命の女性”長谷川泰子さんの告白的自伝が文庫化された(解説は川上弘美。)。
おそらく、多くの人は文学史の資料としてこの本を読むんだろうけど、意外にもこの本には「黎明期の映画界を語る資料」という側面もある。なかでも驚かされるのは、谷崎潤一郎の『痴人の愛』のヒロイン・ナオミのモデルといわれる映画女 . . . 本文を読む
日曜日は、歌舞伎座での観劇後に大急ぎで帰宅、NHK「劇場への招待~吉右衛門”日向嶋景清までの10ヶ月」を観たのですが、播磨屋贔屓には堪えられない番組でしたね。これは、吉右衛門が書き下ろした新作歌舞伎「日向嶋景清」の製作秘話のドキュメンタリーなんですが、こんぴら歌舞伎での初演と歌舞伎座での舞台の両方を観ているわたしには大変興味深いものでした。
去年のこんぴら歌舞伎で観たこの芝居は、正直なところ失敗 . . . 本文を読む
『31歳ガン漂流』の奥山貴宏さんにわたしが抱いている嫉妬は、わたしの大好きなマンガ家やまだないとに自分の本の表紙を描いてもらっていること。だから早死にしていいってもんじゃないけれど、こればっかりはホントに羨ましくてしょうがない。ところで、よくも悪くも全共闘世代の個性派マンガ原作者・狩撫麻礼の原作で、やまだないとが作品を描いたことがあるとは、最近たまたま手に取った『狩撫麻礼作品集―カリブソング SI . . . 本文を読む
最近ちょっと落語が人気らしいんだけど、そんな余勢を駆ってか、文藝別冊シリーズで『古今亭志ん生』が発売された。この本、まだ全部は読んでないんだけど、気になる情報がいろいろ出てきてなかなか楽しめる。なかでもわたしの興味を引いたのは、志ん生が歌舞伎の初代中村吉右衛門とウマが合っていたという話。ある人によると、資質的には桂文楽は六代目菊五郎、志ん生は吉右衛門なんだそうだけど、これはなかなか興味深い指摘です . . . 本文を読む
へぇ~って感じだ。わたしの周りでも小さいうちから英語の塾に子供を通わせてる親がいるけど、どうなんですかね?たいした英語力でもないわたしが言うのもなんだけど、早くから英語を教えれば、日本人の英語力が向上するなんて、思考が単純なんじゃないかな?
わたしは大学時代、韓国からの留学生とクラスが一緒だったんだけど、その彼は日本語も馬鹿な日本人の高校生よりうまかったし、英語力も抜群で結構カルチャーショックを . . . 本文を読む
今日はパルコ歌舞伎の千穐楽前日で、WOWOWの生中継があるんでしたよね。芝居は観に行けなかったけど、生中継ならではのどんなことが起きるのかちょっと楽しみ!
でも、因みにわたしは芝居の"飛び入り”って好きではありません。客サービスにはいいかもしれないけど、演出家が嫌がるのは当然で、三谷幸喜が嫌がってたのは本音じゃないかな?
このあたりが、わたしと勘三郎の相容れない部分か?
歌舞伎 勘三郎&染五 . . . 本文を読む
小学五年の男の子が先生に叱られて首吊り自殺した事件は、「そんなことぐらいで自殺するもんじゃない!」という至極真っ当な反応を多くのブロガーに引き起こしたわけだけど、報道されている彼のエキセントリックな行動ぶりから、「自律神経失調症の疑いもあったのでは」と、わたしは思ったんですよね…。
北九州で小5男児自殺 直前に担任教諭が注意 (共同通信) - goo ニュース
イライラした状態や過度に自分を追 . . . 本文を読む
危うく忘れるところだったんだけど、今晩はヴィスコンティの『山猫』の完全復元版が、BSで放送されるんですよね。まあ、一番いいときのクラウディア・カルディナーレの映画だし、録画しなくては!
通称C・Cの映画といえば、『熊座の淡き星影』も好きだけど、『山猫』は豪華だし長い!でも長くないとヴィスコンティな感じもしないところが…。(『ルードヴィッヒ』も大好きだし。
でもスクリーンで観たい映画ではあるな… . . . 本文を読む
「義経千本桜」の義経と「小栗判官」の小栗判官がわたしにはどうも魅力薄に感じるのは、この二人の役がなんとも人間味の薄い役に感じられるからなんだけど、小栗判官伝説の原典に比較的忠実なこの近藤ようこのマンガでは、小栗判官と照手姫がとっても魅力的に描かれていてなかなか興味深いんですよね。
芝居の中の義経や小栗判官がつまらないのは、貴公子という要素が強すぎるからなんだけど、本来の小栗判官はヤマトタケルのよ . . . 本文を読む
先日、あのブライアン・イーノがロキシーミュージックに復帰するという記事を書いたばっかりだったんだけど、どうもこれはガセネタだったらしい。な~んだって思うと同時に、そりゃそうだよねって感じだな、これは…。
イーノとえいばU2のプロデューサーってことになっちゃってるけど、ソロアルバムだっていいし、デビット・ボウイとのコラボレーションだって傑作なわけで、今更ロキシーってことでもなかったってことなんでし . . . 本文を読む
昨夜、新橋演舞場で滝沢秀明が座長を勤める芝居『滝沢演舞城』(しかし、凄いタイトルだな!さすが「企画・構成・総合演出:ジャニー喜多川」!)の公演中に、ぼやが発生、約1,400人が避難する騒ぎとなった。タッキーも観客も大変だったろうと思うけど、わたしが真っ先に心配したのは、五月の歌舞伎公演。なんといっても吉右衛門が出ますからね、影響なきゃいいけど、大丈夫か?新橋演舞場!!
新橋演舞場という劇場は、歌 . . . 本文を読む
もうWBCに深入りするつもりもないんだけど、昨日の報道ステーションで冒頭からWBCの選手たちの凱旋を大々的に取り上げているのには、呆れてモノが言えなくなった。わたしが子供の頃は、新聞と夜のニュース番組はちゃんとした大人のみるものだということになっていたと思うんだけど、凱旋風景なんかただただ流して、報道機関なんていえるんだろうか?
他のニュースを見ても、WBCの次は「永田メール問題」というわけで、 . . . 本文を読む
地元の人は気を悪くすると思うんですが、ウソを言ってもしょうがないのでひとこと。
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「千葉真一 会津若松で撮影所経営へ」(サンスポ記事より)
2006年 3月21日 (火) 06:13
>俳優の千葉真一(67)が、福島・会津若松市に今年9月にオープンする撮影所「日新館会津撮影所」の経営に携わることになり、現地で20日会見した。
>白 . . . 本文を読む