今月は何かと忙しく、チケットを押さえてあった文楽公演・第一部には行けず、歌舞伎座の方も朝から並んだにもかかわらず、昼の部の当日券しかとれず、かなり悲しい一ヶ月だった。
もっとも、歌舞伎座・夜の部の方は、演目的にも、「まあ、いいか」という気もなくはないのだけど、返す返すも残念なのは文楽の方。「盛綱陣屋」と「冥土の飛脚」、とりわけ吉田玉男さんの忠兵衛がみたかったなあ…。
定年のない芸の世界。とりわ . . . 本文を読む
わたしっぽくない話題でなんですが・・・。
しかし、晩年はパッとしない人生だったなあ、という気がしますね、このひと。
正直言って、例の「若貴ブーム」というのが大嫌いだった。「ああいう孫が欲しい」なんていう年寄りを見るとわけもなく腹が立ったりしたほどで、いまひとつ自分でも説明がつかないのだけど・・・。つまるところ、最後の根性主義一家みたいな、もしくは皇室なんかに準じるくらいの「家族の見本」みたいなイ . . . 本文を読む
テレビで「船乗り込み」の様子を見ました。博多はまだ行ったことがないのですが、風情があっていいですね。
「源氏物語」と「助六」をやるそうですが、菊之助の揚巻と亀治郎の白玉が観たかったなあ・・・。
さすがに6月は博多までは行けないので・・・。
海老蔵「船乗り込み」で襲名公演PR (日刊スポーツ) - goo ニュース
博多座HP . . . 本文を読む
時代の流れとはいえ、小津安二郎のカラー作品などで知られるフィルムメイカー・アグファが破産した。
小津安二郎は自身初のカラー映画『彼岸花』を撮るにあたって、好きな色・赤の発色が落ち着いた調子で出るアグファを、カメラマン厚田雄春の推薦で選んだ。よほど気に入っていたのだろう、大映で撮った『浮草』や東宝(宝塚映画)で撮った『小早川家の秋』でもアグファを使っている。また、市川崑の『おとうと』や『鍵』もアグ . . . 本文を読む
松竹の発表なんだろうからどのくらいの信憑性の数字かはよくわからないけれど、確かによく客の入った襲名興行だったとは思う。日頃、中村屋贔屓を敵に回し続けるわたしも、五月の夜の部以外は観に行ったので、順番は逆になったけど、三月、四月の感想も遠からずUPしていくつもり。
<私の役者寸評。>③十八代目中村勘三郎
五月 大歌舞伎 昼の部 (歌舞伎座)
チケットが取れないので、幕見や当日券の補助席で観劇し . . . 本文を読む
落語ネタのテレビドラマ『タイガー&ドラゴン』。わたしはみたことがないのだけど、面白いんですか?そもそも、テレビ(特に地上波)ってあんまりみないタチなんで、気にしていなかったんだけど、いしかわじゅんさんのHPで批判的に取り上げられていたので、ちょっと気になってきたのですが・・・。
「タイガー&ドラゴン」公式HP
いしかわじゅんさんのHP
脚本のクドカンといえば、映画『GO』でも、窪塚が円生の「紺 . . . 本文を読む
このシリーズもなかなか進まず、ようやく第四弾で初の若手登場。五月の歌舞伎座の劇評でチラッとふれたという事もあって、今回はこのひと、二代目市川亀治郎。
梨園の世界では「亀治郎天才伝説」なるものがあるらしいのだけど、確かに将来楽しみな若手役者。ただ、このひとの「天才」は、海老蔵の持つ「天性の花」とは違った、オタク的学習能力の高さにあるのではないかというのが私の見方。
猿之助の弟・段四郎の息子である . . . 本文を読む
6月の末には、またBSアニメ夜話が放送されるようですが、すっかりマンガ夜話の方が端に追いやられてしまった感じですね。いしかわじゅんさんの鋭いコメントや夏目房之介さんの分析を楽しみにしていたわたしとしては、なんとも残念。
もちろん、アニメ夜話の方もかなりディープで面白いし、「新世紀エヴァンゲリオン」の回はわたしも個人的には盛りあがったのですが、両方の番組に出演している岡田斗志夫さんはどんな心境なん . . . 本文を読む
勘三郎襲名の歌舞伎座公演もはや三ヶ月目。来月からはいくらかチケット取りやすくなるかな?というわけで、感想です。
①車引(菅原伝授手習鑑)
いわずと知れた「車引」。あえて簡単に言えば、敵味方に分かれた三つ子の兄弟の対決、梅王丸&桜丸vs長兄の松王丸というわけですが・・・。(簡単すぎかなあ?)
今回は梅王丸に勘太郎、桜丸に七之助の兄弟。だいたい30分くらいの幕だし、派手なレビュー的芝居でもある。 . . . 本文を読む
もうご存じの方も多いでしょうが、9月に博多座で坂東玉三郎プラス一澤瀉屋門&中村獅童で歌舞伎公演がある。(先日、歌舞伎座の大和屋の席にあったチラシを貰ってきたのですが、裏も表もじつに美しい写真なんですよね!)
演目は以下の通り:
・昼の部 通し狂言「三人吉三」
・夜の部 通し狂言「義経千本桜」(堀川御所、道行、四の切)
特に注目は昼の部の「三人吉三」で、配役は、お嬢吉三・玉三郎、お坊吉三・段 . . . 本文を読む
雑誌TIMEが選んだ名作映画に邦画が選ばれたという記事を読んで、TIMEのHPを覗いてみたのだけど、これが大したことないんだな~。こんな詰まんないリストに選ばれて浮かれてるのもどうしたものかという感じ。
やっぱりTIMEも所詮は俗っぽい雑誌ってことか。だいたい、古い映画と無闇に新しい映画が混在していて、いかにもバランスが悪い。「ファインディング・ニモ」だとか「ロード・オブ・ザ・リング」なんてのが . . . 本文を読む
かねてから、椎名林檎嬢が歌舞伎ファンなのは知られていましたが、十八代目勘三郎襲名のお祝いに「椎名林檎」の文字があるとは!不覚にも、5月まで気づかなかった~。
以前、雑誌で中村獅童と対談していたと記憶していますが、あまりたいした内容は語られておらず、林檎嬢の歌舞伎の趣味というのはもうひとつわからないところがあるのですが、どういう役者とか演目が好きなんですかね?
想像するに、「桜姫東文章」とか「夏 . . . 本文を読む
私が動物嫌いだというのもあるけれど、「レッサーパンダ」の話題が、ブログのトレンドランキングで断トツ1位だというのは如何なものか?大丈夫なんですか?日本のオトナって!
レッサーパンダが気を付け 千葉市動物公園の「風太」
先日のPTAの調査でも子供に見せたい番組として「どうぶつ奇想天外」がランキングしていたけど、子供が動物を好きなのはともかく、ブログをやってるオトナまで「レッサーパンダ」というのは . . . 本文を読む
以前、このマンガのことを大絶賛したせいか、「シガテラ」で検索して私のブログに来る人が結構いるんですよね。というわけで、⑤巻も出たことだし、期待に応えて私の感想。
平凡な高校生の日常を話の縦糸にしているこのマンガについて、多くの読者は「リアル」だという感想を書いているし、私も「リアル」だと思うのだけど、このマンガの「リアル」について真剣に考えてみる必要があると思う。
正直なことをいうと、主人公の . . . 本文を読む
ひとこと言いたい!「清順さん!無理しなくていいですよ!!」って。
清順監督 ボンベ携帯命懸けカンヌ入り (スポーツニッポン) - goo ニュース
映画の好きな人なら、鈴木清順監督&木村威夫美術監督という、ふたりの80歳コンビの長命を望まないわけがないでしょう。
木村威夫さんが美術を手がけられた作品としては、黒木和雄監督の『父と暮らせば』が記憶に新しいところですが、『夢みるように眠りたい』 . . . 本文を読む