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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

NHKは国会中継やめて、山本薩夫監督特集をオンエアせよ!

2010-08-04 22:44:13 | アメリカの夜(映画日記)
月曜日の特別番組も見たけど、力の入った特集で充実してますね。なのに、つまらない国会中継で昼頃のオンエアが差し替え。別日にやるみたいだけど、『真空地帯』や『荷車の歌』は見たかったなあ~。ということで、たいした論議もできない国会より「役者」の揃った山本薩夫の映画のほうがよっぽどよいです!ということで、雑感!

「社会派監督」と思われている人だし、実際、左翼系監督の代表格って感じの人でしたが、芸術映画を撮るひとじゃなかったところが、今考えると偉いですね。

この監督だと、わたしの好きな作品は『牡丹燈篭』、『にっぽん泥棒物語』、『忍びの者』か。あとは佐藤勝の映画音楽がカッコイイ『戦争と人間』三部作なんてのもよいですね~。

世評の高い『白い巨塔』は、ちょっと大げさで戯画的過ぎる感じもしますが、この映画がその後の度重なる映像化の最初の最初だということ考えれば、ま、しょうがないってところかな?

ちなみに、以前山本薩夫ファンの方にどの作品が好きかたずねられて、「赤座美代子の出ている『牡丹燈籠』!」と答えて、不満そうな顔をされてしまいました。

確かに社会派視点はこの監督の中核ではあるけれど、演出家としては、モブシーンの人の動かし方や意外と色っぽいラブシーン、脇役のずるい大人の描き方などを再注目すべきじゃないかな?

それと、この監督って、全カット丹念に絵コンテを描くタイプだったんですよね。

ということで、この夏は山本薩夫の描く、暑苦しい感じの大人の悪役を楽しもうと思います。

PS:監督の葬儀で松本清張が弔辞を読んでいたのは象徴的でした。好き嫌いはともかく、戦後の共産党シンパ文化人の反骨精神はいまどこにもないな~。右翼にも左翼にも…。

ちなみに、「忍びの者」の原作って、赤旗に連載されていたって最近知りました。

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