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切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

團十郎『オセロー』の代替公演は海老蔵の『夏祭』か~。

2013-01-10 20:40:49 | かぶき讃(トピックス)
銀座ル・テアトルもぼちぼち閉館なんでしたっけ?そのこともあっての急遽の代替公演なんでしょうけど、ちょっと迷うところはあるなあ~。ということで、雑感。

海老蔵の『夏祭浪花鑑』はこんぴら歌舞伎で観たのが最初で、好評だったのか程なくして歌舞伎座でも上演。どちらもよい舞台でしたが、やはりこんぴらで観たインパクトが忘れられない。

ただ、玉三郎の『阿古屋』みたいな希少価値というか"ご馳走感”まではいっていないので、客席の埋まり具合はどうなるんだろうと思わなくもない。勘三郎の『夏祭』がキラーコンテンツ化していたことを考えると、海老蔵もさらなる磨き上げが必要かもしれないですね。勘三郎同様、団七とお辰、両方演じるんだし。

あと、もうひとつは「高坏」ですか(下駄でタップを踏む舞踊)。これって、亡くなった勘三郎がよかったなあ~。たぶん、多少意識しての演目なのでは?

・二月歌舞伎座 夜の部 「壷坂霊験記」「高坏」「籠釣瓶」(以前書いた舞台の感想)

しかし、赤坂歌舞伎の勘九郎の「怪談乳房榎」といい、日生劇場の幸四郎の「魚屋宗五郎」といい、演目の選択に「あ!」というものがないですよね。最近もやったなあ~と思うものばかりで。

このあたりの企画力は松竹さんに考えてもらいたいところです。勘三郎亡き後の歌舞伎の集客力については、多少不安を感じますからね~。トータルの集客力があるから、地味な古典が上演できるとわたしは思っているので。

・七月歌舞伎座(夜の部)「夏祭浪花鑑」「天守物語」(2009年の舞台の感想)

            ☆

ル テアトル銀座
三月花形歌舞伎
平成25年3月3日(日)~24日(日)
昼の部 夜の部

一、夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)
  序 幕 住吉鳥居前の場
  二幕目 難波三婦内の場
      長町裏の場
  大 詰 田島町捕物の場

      団七九郎兵衛/徳兵衛女房お辰  市川海老蔵
               一寸徳兵衛  中村亀 鶴
               玉島磯之丞  中村種之助
                傾城琴浦  中村米 吉
              三河屋義平次  市川新 蔵
                釣舟三婦  片岡市 蔵
             三婦女房おつぎ  市川右之助
              団七女房お梶  市村家 橘



二、口上(こうじょう)



三、高坏(たかつき)
                次郎冠者  市川海老蔵
                 高足売  中村亀 鶴
                太郎冠者  市川新十郎
                 大名某  片岡市 蔵

そして、海老蔵
クリエーター情報なし
世界文化社
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2 コメント

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見たいです (海棠)
2013-01-13 17:39:37
突然すみません。
海老蔵の「高坏」は松竹座で去年観たんですが、三津五郎の太郎冠者に負けてなかったし、愛嬌が良くて本人が本当に楽しそうで良かったですよ。
海老蔵の狐もそうですが、大柄なのに運動神経抜群で可愛らしい。
これからも色々見て見たいです。
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コメントありがとうございます。 (切られお富)
2013-01-13 22:20:42
海棠さん コメントありがとうございます。

海老蔵の舞踊は、踊りの巧い先輩世代、たとえば三津五郎や勘三郎、富十郎みたいな「舞踊家」っぽい感じがしなくて、アスリートっぽい印象があるんですよね。

旧世代の腰が低い(足が短い?)体型と違うせいなんでしょうか?

それと、踊りの役に憑依するというより、海老蔵がその役をやっている感じも特徴かな~。海老蔵というキャラが強すぎてそう思うのでしょうか。

もっと踊りの巧い役者は他にもいるんだろうけど、海老蔵の踊りはエンターテイメントとしてどこか魅せる要素があるような気がして、わたしはわりと好きです。

以上、よく勘違いされるんですが、全然けなしてなくて、むしろ褒めてます、念のため。
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