VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

上海見聞録:最後の夜は雑技団

2008年03月02日 | 上海2008
一日中、上海の住宅見学にお付き合い頂いたMr.佐藤オススメの上海雑技団を見物することにした。
上海の雑技団は2つ有るようで、私は共和新路にある会場で『ERA Intersection of Tim』という演出をしているものを見た。
  
円形の会場は満員では無いが、白人の団体観光客が多かった(欧州人のようだ)。
飛んだり跳ねたり、間近で見るので迫力がある。最後はお決まりの金網バイクShow!この方々がライダーです。(女性も)
 
私は180元の席でしたが、中国文化の一辺を十分楽しんだ気分になります。




上海見聞録:中国茶を買うべし!

2008年03月02日 | 上海2008
お土産には何と言っても中国茶が良いと、上海通に勧められていたので
紹介されていた繁華街の有名店に行った所、試飲のサービスが無いし無愛想だったのを見てMr.佐藤が
「私の知っているお店の方が良いと思います」と、地元の小さなお茶屋さんに連れて行って下さった。

「暁(?)敏茶庄」(準?鎮?路323号) ※中国漢字が読めず変換できず・・・間違っている可能性大

カワイイお嬢さんが出てきて、手際良く試飲の為にお茶を次々と入れてくれた。茶葉が沢山並んでいて楽しい!

「これは?」と聞くと気前良く、商品の袋を破き入れて見せてくれる。
お目当ての鉄観音とプーアール茶に、ジャスミンの花茶と、健康茶のような「八宝茶」も面白そうなので買ってみた。
  
鉄観音はクオリティレベルが幅広いので迷うが、35~40元/50gで結構良いものが味わえると聞きそうした。
(翌日、空港で見た同じ「八宝茶」がかなり高かったので、こちらの価格は地元価格でラッキーだった)
Mr.佐藤のご紹介という事もあって、とても親切にして頂き中国茶ショッピングを存分に楽しんだ私は

中国の食品不安を微塵も感じず、ついでにコンビニでお土産を買おうと中国製のスナック菓子を見に行ったが
インスタントラーメンの方が、とても美味しそうに見えたのでそちらを購入。
(既に帰宅後食べたのですが、麺はしっかりピリ辛で量も多く美味しかった!!)




上海見聞録:ダウンタウンの賃貸住宅

2008年03月02日 | 上海2008
住宅見学、最後はダウンタウンへ戻ってきて賃貸住宅として出されているお部屋を見せてもらった。

まずダウンタウンでも人気エリアのマンション。海外の駐在員ファミリーなどが多いようだ。
築6年、106㎡、約18万円のお部屋。家具は装備されている。
  
 中華のターンテーブルだ!
 
午前中に見学した戸建でも感じたことだが、住宅の賃料レベルは低めである。
やはり投資買い住戸が多く、賃貸住宅が供給過多なのだろうか?
しかし収入レベルから考えると賃料も安くは無いので、住宅の物件価格だけが高騰しているような現状だ。
人口流入が多いといっても農村からの労働者であり、住宅供給と需要がアンバランスであることの一因か。

繁華街の外れで、面白い物件も見た。築5-60年かなり古い3階建て住宅を、半共有のような形で賃貸貸ししている。
見学したのは左、右はお隣

オーナーが1・2階に暮らし、そのお宅を内階段で通って3階が貸家。2LDK、60㎡、約12万円。(中華鍋付き?)
  
かなり庶民的で暮らしやすそうな雰囲気。オーナーとの人間関係次第でしょうが。

今日は一日ながら佐藤氏&白女史のお陰で、様々な上海の住宅を見学することができた。
昨日のインフィル建材設備・内装市場と今日のスケルトン住宅および中古、賃貸住宅市場の現場を見ることで
日本の住宅産業のこれからに、少し閃きを得ることができ今回の上海の旅がグルメツアー以上のものになったのであった! 

上海見聞録:新興住宅開発地

2008年03月02日 | 上海2008
次にやって来たのは、新天地から車で南に2-30分ほど走り上海植物園より南のエリアにある面開発された新興住宅地にやってきた。

モデルルームへ入ると、恐ろしく高層低層住宅が立ち並ぶ完成予想図が。(15年くらい前まで、日本のニュータウン販売センターもこんな風だったなぁ) 右は3階立て戸建の外壁がシースルーになったミニチュアモデルハウス。

戸建の新築住宅を見学した。 街並みはヨーロッパ、スペイン調。

戸建もスケルトン販売なので、コンクリート打ちっ放しで階段もとりあえずの板が置いてあるだけで不安定・・・・

分譲@1.5~1.7万元/㎡なので、約7500万円以上。 サラリーマンの月給で30万円が高い方というので
日本人の感覚では1億以上の物件になり普通のファミリー物件では無い。投資用に買い増す層がまだ多いようだ。

昨今、不動産価格高騰の調整で投資買いを抑制するような政策(頭金率を高めたりセカンドハウスのローン金利を上げたり)が
導入されているが、まだまだ有る所には有るようで3軒4軒と運用しているサラリーマンも少なくないという話だった。


上海見聞録:新天地「鼎泰豊」の小龍包

2008年03月02日 | 上海2008
朝から精力的に住宅見学をし、すっかりお腹も減った所でMr.佐藤オススメの「鼎泰豊」の小龍包を食しに
路地建築の再開発商業地として名所になったトレンディ・スポット[新天地]へ行くことにした。

右に「STARBUCKS COFFEE」、左に「PAUL」と日本でも御馴染みのオシャレなショップが入口を飾る。白人が圧倒的に多い。

路地建築名残りの門も新しい建築物と調和。レンガ造りの建物には人気のライブハウス、高級レストランなどが軒を連ねる。
 
その新天地、奥のビルに入っている「鼎泰豊」へ。台湾が本店で日本にも新宿・汐留などに支店があるようだ。
2-30分待ちで入った店内は、キレイな店員さんと共に清潔で気持ちの良い雰囲気。
日本人を良く連れて来る事が多いようで、メニューを良く御存知のMr.佐藤にオーダーをお任せ。
   
前菜数種と豚のスープを食べていたら、待ってました!ウワサの小龍包!!
 袋から流れ出る肉汁・・・ 
他にシュウマイも数種と、またまた食べ過ぎ~~ っと思ったら、最後のデザートにアンコ入り小龍包が!
 甘いのは別腹にて。
上海、食道楽な旅はまだまだ続くのである・・・・



上海見聞録:中国NewRich 層に遭遇!

2008年03月02日 | 上海2008
次に案内して貰ったのは、中心の一等地にある超高級物件。
高層マンションと中庭で隔てた奥に、四階建て+地下一階の戸建て(連棟型)。幸運な事に丁度、内覧できる家が一つあった。
  
5層建ての438㎡、2001年分譲時は約9000万、それが今や約6億円の相場らしい!
内装は約3000万円かけたという事で、海外メーカーの設備建材を中心に充実していた。
 
右上、メインベッドルームが上階で天井の高い一番良い部屋というのは、米国っぽい発想。
 熱源はガスが主
シャワーブースも付いた、大理石のバスルーム。      地下にはカウンターBarのあるシアタールーム。
  
賃料は約90万年/月、先日まで外資系のCEOが借りていたという…と話を白さんの通訳で案内の女性から聞き
「オーナーはどんな方?」と聞いた私に、「彼女がオーナーです」と白さん。
案内担当の女性と思い込んでいた私は、開いた口がふさがらなかった。スッピンの可愛い女の子…オーナーだったんだ。(下左)

「買った時は高くて無理をして買ったの。」でもキャッシュ買い…サラリーマンの夫婦で小さなお子さんと郊外で暮らしている。
「私達にはここの生活スタイルは合わない」と無邪気に話してくれる彼女には好感が持てたが、
この様に不動産投資をして成功している20代や30代の若いNewRich層があちらこちらに居るようだ。
生活スタイルは違うが、どちらもNewRich物件検討に来たカップル

当初は親世代が払い下げられた住宅が始まりだったりするのだろうが、転売転売でキャピタルを得、
合わせて株でも儲けていれば、こんな〝Chinese Dream〟も生まれる訳である。
株価の下落に不動産価格もイマイチ勢いつかずのJapaneseな私は、
「これもいつクラッシュするのかしら」と悲観的な事しか考えられない程、Dreamを見れなくなっている。


上海見聞録:住宅物件の見学開始!

2008年03月02日 | 上海2008
今日でお世話になったマダムFloraとお別れし、お仕事モードにスイッチON!
上海にコネクションのある北本氏にご紹介頂いた方々が、中国語の話せない私を全面サポート。謝謝!!

運転手付きお車を用意下さったのは、某現地法人のMr.佐藤。私の住宅見学要望に「どこから回れば効率良いかなぁ・・・」と思案中。
 もう一方、野村総研の白英華女史は
上海不動産事情のプロ、日本留学・勤務経験があり日本語完璧な頼れるSmartキャリアウーマン!不動産屋に交渉中。

お二人は互いに初対面にも関わらず、私の「マンションも戸建も新築も中古も見たい!」という勝手な要望に手際良く応えてくれた。

まず、上海の原風景住宅とも言える〝路地建築〟をMr.佐藤が紹介してくれた。
築90年前後のものが多く、フランスなどヨーロッパ建築様式を模して建てられた情緒ある街並みが保存されている。
 
近くの不動産屋に空室募集の内容があり、[南22㎡、炊?2合]とあるのはキッチン・トイレが2軒で共有という事らしい。
賃料2000元(約3万円)/月、中心地なので安くは無い。歴史的建造物なので感覚的には日本の同潤会アパートというところだ。
 

さて次は、今回私が楽しみにしていた‘スケルトン売り’の新築マンション見学だ。
こんな風に上海では昔の低層住宅を壊しながら、どんどん超高層マンションが建ってゆく。
 販売センターのお兄さんが指を指しながら
この物件の位置を、マンションがニョキニョキ生えてるような街の予定模型で教えてくれた。

竣工済み32階建て、197㎡・4LDKのスケルトン売りで700万元(約1億500万円)。
同物件の半年前分譲住戸より、30%以上も値上がりしているらしい。何故か1階ロビーに水路?池があり鯉が泳ぐ。
  
玄関ドアは付いているが、それ以外何も内装が無いスケルトン売りを始めて見学。
コンクリート、配管むき出し状態。右は洗面浴室ゾーン。天高は2・9mと高い。
  
総合設計のような空地率で、プレイロットも見える。地下駐車場は100%収容。
警備委員が敷地内を行き来しているセキュリティ。
ちなみに上海の治安は良く、市内では強盗よりスリが多いということであった。

現在行政はスケルトン売りを内装済み(日本同様)‘全装修’で販売するよう指導しているが
トータル価格が高くなってしまうので普及し難く、高級物件を中心に約3-40%に全装修は留まっている。

スケルトン売りは竣工後、2年以上もどこかで内装工事が続くのでエレベータなど共有部分の保護シートも取れず
先の入居者にとっても迷惑な話だし、施工効率はかなり悪いはずだ。(

購入者が自分の好みにしたいという欲求と、投資目的の購入が多いので何しろ安く済ませたいニーズからは
なかなか全装修には向かわないが、日本企業含めてチャレンジが続いている。