VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

三菱地所G、新中期経営計画

2008年03月17日 | 住宅業界
三菱地所グループの新中期経営計画(2008-2010)~アクション2010~を伺うために、
風間執行役員広報部長(左、4月から横浜支店長)を日本不動産ジャーナリスト会議へお迎えした。
  4月からは右の清沢執行役員広報部長に
三菱地所では06年にOAPの土壌問題での社長交代等もあり、社外取締役導入など経営の仕組みを再構築されてきたが
昨年末より藤和不動産サンシャインシティの子会社化など、積極的な投資にも展開している。

07年度の目標指数EBITDA※2000億円を大きく上回る、2384億円の予測。 
         ※営業利益+受取利息・配当+持分法投資損益+減価償却費 (キャッシュフローに近い数値)

コーポレートブランドも【人を、想う力。 街を、想う力。 ー私たち三菱地所グループはチェレンジを続けます。】と昨年再設定。
まだまだ〝チャレンジ〟が足らないと、外からは見られている事を意識したという。

売上・利益の中心は、丸の内を中心とした不動産保有事業ではあり、第二ステージに入った丸の内パークビル(09年4月)など再開発も続く。
不動産開発(売却前提)はオフィス・住宅の他、商業施設やNY・Londonの海外案件も。

そのように‘日本の大家’的、三菱地所にとってもグローバル化はコア戦略。
バブル時には海外でも存在感の大きかったJapanMoneyであったが、今の三菱地所は不動産投資マネジメントという形でもグローバル展開を目指す。

2010年度の目標は、先のEBITDA3000億円。その前提には営業収益12200億円、07年比55%増という成長目標だ。
中でも住宅事業は藤和不動産を入れ、倍増以上の拡大領域になっている。

利益面では賃料推移(全国全用途)を2011年@26000円/坪と、15%増の見込みを
前提に
空室率が0.55%と低い丸の内は@70000円/坪(1フロア借り)と新規ビルは上昇継続という事でビル事業が強含みである。

お話を聞いて若干、巷の経済環境とのギャップがありしっくりこない感じもしたが
開発案件など先がある程度読めている三菱地所の事業、JapanPassingと言われながらも東京中心の需要は根強いと言うことのようだ。



この会場、プレスセンタービルにある日本不動産ジャーナリスト会議の阿部代表幹事の事務所に伺った。
ここには新聞社の支局や記者事務所がズラーッと並んでいる。その一室、角部屋が阿部氏の事務所。

ワンルームであるが立派なデスクとソファーが置かれ、雑然とした所が記者の事務所らしい。
伊能氏とお打合せ。
こんな事務所を持てるのは大手新聞社で実績の有る阿部氏ならでは。ナカナカ空きも出ないし簡単には入れないようだ。