第3日目-----『三之亟湯』
2日目に泊った「静山荘」から北上線の出発時間まで間があったので再度「黒沢駅」まで歩いた。
昨日と違い、今度は下り坂だったため楽だった。
在来線はとにかく本数が少ないので、1本乗り遅れると悲惨なことになってしまう。
次の宿は中山平温泉に取ってあったので、そこまでの経路を考えた。
電車は乗り放題なのだから、来た時とは別の路線を選び、奥羽本線を使うことに決めた。
秋田県、山形県回りで横手から新庄に出て、陸羽東線にした。
新庄で乗り換え時間がたっぷりあったので、新庄の町を少し歩いてみた。
新庄駅の中には「新庄まつり」の山車が展示してあった。
[新庄まつりの山車]
新庄まつり---毎年8月24日~26日の3日間開催され、歴史物語や伝説、能、歌舞伎などに題材をとった山車(やたい)を町内単位で作り、まつりの日には華麗な20台の山車がパレードする。
東北の夏がお祭りで賑わうのは新庄でも同じ。
どこのお祭りもまだ本物を実際に見たことはないけれど、いつかは・・・と思っている。
町を1時間ほど歩き、駅の近くで名物の「とりもつラーメン」も食べた。
意外にあっさりしていたラーメンだった。
新庄駅からは陸羽東線で中山平温泉駅までは約1時間。
鳴子温泉郷の一番西にある中山平温泉は山形県と宮城県の境に位置していて、昔からの温泉地。
鳴子温泉ほどの賑わいはないが、古くからの湯治場として知られている。
中山平温泉の泉質はアルカリ度が高く、ヌルヌルとした感触なので最近では「ウナギ湯」という名前でも有名になっている。
[中山平温泉駅]
[旅館 三之亟湯]
無人の駅を降りると「旅館 三之亟湯」は線路の向こう側にあった。
線路沿いに歩き、踏切を渡った。
それまで周りは普通の家ばかりだったので、宿の看板がなければ民家だと思ったかも。
それでも玄関を入るとやっぱり温泉宿、といった雰囲気で、ご主人と奥様が出迎えてくれた。
2階の部屋に入ると、コロナ感染予防のため、すでに布団は敷いてあった。
すぐ目の前は線路と駅、でも電車の本数も少ないので音は全く気にならなかった。
まずは「ウナギ湯」体験、と思ってお風呂に行くと、3人も入ればいっぱいになってしまうような小さな内湯だった。
窓は大きく開かれ、桜・紅葉が植えてある中庭が見えた。
透明のお湯の中に足を一歩入れただけでトロトロとしたお湯の感触が分かった。
体全体を入れるとヌルッとした感じ。
今まで入ったアルカリ性温泉の多くはヌルッとした感じは最初だけで、すぐになくなってしまった。
ところがこの温泉はその感触がいつまでも残って消えない。
温度もちょうど良くて、あまりの気持ちよさに長湯してしまった。
湯上がりは化粧品もいらないほどのしっとり、すべすべとした感触、そのうえさっぱりしていて、予想以上に素晴らしい温泉だった。
温泉成分表を見たらこの「三之亟湯」のお湯には『炭酸水素イオン』がハンパなく含まれていた。
中山平温泉の他の宿と比べてみると10倍近い値になっていた。
だから「美人の湯」とか「美肌の湯」などと呼ばれているのだと納得した。
食事は部屋食、予約時に「牛タンプラン」をお願いしてあった。
牛タンのほか、鮎の塩焼きやフグのフライ、焼売、お刺身などとても食べきれないほど。
お米も自慢のササニシキらしくこれがとっても美味しかった。
温泉に入り、用意してもらった食事をしたら後は何もしないでひたすらノンビリとするだけ。
とても贅沢な時間を過ごすことができた。
先週急遽タコスケが休みになり
この記事を参考にして前日の夜に予約して
お泊りして来ましたよ〜
記事を読んだときは気付かなかったけど
一昨年の11月に駅に迷い込んで
機関車と記念撮影したときに
看板を見て入ろうかと迷った旅館でした
ササニシキ美味しかったです👍
こんにちは!
「三之亟湯」は温泉もご飯も、とっても良かったでしょう(^-^)vイエイ!
思い立ったらすぐに行ける場所に住んでいる人がうらやましいです。