小さな公園と近所の家の庭の2ヶ所で「ベニバナトチノキ(紅花栃の木)」の花が咲いているのを見つけました。
公園の木は7~8mもありそうな背の高いもので、花は木の上の方ばかりで、下にはまだ咲いていませんでした。
近くの家の庭にあった木はそれほど大きくなくて、目の高さに花があったのでじっくりと見ることができました。
ピンクの花のベニバナトチノキはセイヨウトチノキ(マロニエ)とアメリカアカバナトチノキを交配させた園芸品種です。
だから天然木ではないので、野山にはありません。
栽培したものが庭木や街路樹などとして利用されているようです。
日本の道路の名前で「マロニエ通り」とか「マロニエの並木道」などと名づけてある場所が多くあります。
有名なのは「銀座マロニエ通り」、「札幌マロニエ並木」などがありますね。
ここでの街路樹のほとんどが「ベニバナトチノキ」です。
だからマロニエとはちょっと違います。
マロニエはセイヨウトチノキの別名で、ベニバナトチノキの片親なのです。
ヨーロッパなどではマロニエが街路樹として使われていますが、日本ではなぜかあまり見かけません(値段が高いのかも)。
でも、フランスなどではトチノキ属全部をマロニエと総称しているようなので、ベニバナトチノキをマロニエとしても間違いではないようです。
学名:Aesculus carnea
英名:Red horse-chestnut
科名・属名:トチノキ科 トチノキ属
原産地:交雑種(ドイツで作り出されたもの)
スペインで撮った街路樹のマロニエ(セイヨウトチノキ)です。
白色の花にわずかな赤みが入っています。
日本原産のトチノキとの違い
マロニエはバルカン半島原産。
葉の大きさ・・・トチノキ>マロニエ
花の大きさ・・・マロニエ>トチノキ
マロニエの実にはトゲがあり、トチノキにはない。