3ヶ国の旅行で最も楽しみにしていたプリトヴィッツェ。
ドブロヴニクからずっと走り続けてプリトヴィッツェに着いたのは夜の8時だった。
マラ・カペラ山脈とリチカ・プリェシャヴィッツァ山脈に囲まれたプリトヴィッツェ湖群国立公園には16の湖、92の滝があり、世界自然遺産にも登録されている。
湖は透明度が高く、太陽の光の影響でブルーやエメラルドグリーンなど、様々に色が変化する。
ずっと前のことだが、野村不動産の「プラウド」というマンションのCMに世界の絶景が使われていたことがあった。
そのCMの一つの風景が素晴らしくて忘れられず、すぐに調べたらそれがプリトヴィッツェだった。
ホテルはプリトヴィッツェ湖群国立公園の中にあったので、翌日は朝早くから行動することができた。
この公園内は大きく分けて下湖群エリアと上湖群エリアに分かれる。
両エリアともゆっくり見るにはそれぞれが4時間くらいかかってしまう。
このツアーは全部で3時間しかなかったので、最短のコースを設定してあった。
ホテルから出て、反時計回りに下湖群エリア、上湖群エリアと歩き、その後は船で戻るというコースだった。
木道は歩きやすいように良く整備してあり、ほとんど平坦の道なので、気軽にハイキングすることができた。
どこを歩いても回りがうっとりするような景色なので、立ち止まったり写真を撮ったりしてゆっくりと歩いた。
途中には展望台もあり、高い位置から全体を眺めるとスケールの大きさが良く分かった。
[展望台から]
[ヴェリキ滝]
下湖群の北の端にある高さ78m、公園内最大の「ヴェリキ滝」。
水が澄んでいるので魚もたくさん見えた。
ハイキング中はどこを見ても絵になる景色だった。
湖の反対側の土手には花もたくさん咲いていた。
ハイキングが終わって遊覧船で湖を渡った。
遊覧船の回りにはボートに乗っている人もいた。
残念だったことはこの日は数日前に嵐のような日があり、上湖群の木道が壊れてしまって、上湖群最大の滝「ヴェリキ・プルシュタヴツィ」まで行けなかったこと。
それぞれの滝の名前は分からないが、流れ方、水量、音、色がすべて違っていた。
「自然ってすごいなぁ」と思わずにはいられない場所だった。
午後になって、後ろ髪を引かれる思いで、バスに乗り込み首都ザグレブに向かった。