小さな公園にはメタセコイアの木があります。
秋には紅葉がとってもきれいだったのですが、既にその面影もなく、枯れ枝だけとなっています。
その枝先にはまだ落ちずに残っている小さな丸い実がポチポチとついていました。
紅葉が終わって落葉し始めた頃、実も一緒に落ちていて、その時の実は丸い形でした。
でも、今落ちている実は鱗片が開いて、マツボックリのような形になっています。
時が過ぎて乾燥してしまったのでしょう。
木についたままの実を見ても、乾燥したままの形でぶら下がっているようです。
落ちていたメタセコイアの実です。
この鱗片の中に白っぽいタネが入っていたのですが、既にタネは抜けてしまっているようです。
メタセコイアのこと
別名はアケボノスギ(曙杉)ともいいます。
すくっと立った端正な樹形と季節ごとの葉の色がとってもきれいなため、人気があって街路樹にもよく使われています。
メタセコイアは今でこそあちこちで見られますが、この木は『セコイア』という木の化石の中から日本の植物学者が発見した未知の植物だったそうです。
それでメタセコイアと命名、これは『絶滅した後になって発見された杉』という意味のようです。
そのため『生きた化石』といわれていたのですが、何とその後になってこの木は中国で現存していることが分かってしまったのです。
既に絶滅したと思っていたのに・・・
学名:Metasequoia、glyptostroboides
英名:Dawn Redwood
別名:曙杉(アケボノスギ)、ヌマスギモドキ、ミズスギ
科名・属名:スギ科(ヒノキ科) メタセコイア属
原産地:中国