日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)

2022-08-20 07:00:00 | 植物

「タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)」はムクゲやフヨウを少し小さくしたような花で、何となく素朴な感じのする花。

初めて見た時は空き地に咲いていたので、野生化したフヨウなのかな、それともフヨウの原種なのかな、などと思ったほどよく似ている。

そして花は朝開くと夕方にはしぼんでしまう一日花。

 

蕾と咲き始めの花はピンク色がはっきりしているが、だんだん白っぽくなってくる。

 

 

フヨウの特徴は雌しべがはっきりと5裂になって、柱頭は上向きに曲がること。

でも「タカサゴフヨウ」の雌しべの柱頭は細い糸のように分かれている。

ここがフヨウと違うところ。

そして葉っぱの形も違う。

タカサゴ(高砂)という名前の由来をしらべたら、“台湾のフヨウだから“といったものがあった。

そういえば昔は台湾のことを高砂国って言ってたような・・・

もう一つ、別名があって「ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)」という名前。

これは花がボンテンカ(梵天花)に似ていて、葉が細長い矢じりのような形をしているからだと。

 

 

何よりも好きなのがこの花を裏からのぞいた時、ほんのりと薄ピンクの花びらに赤い線がなんとも言えなくて、可愛い。

 


 

学名:Pavonia hastata

英名:Spearleaf swampmallow, Pink pavonia, pale pavonia

別名:ヤノネボンテンカ(矢の根梵天花)

科名・属名:アオイ科 ヤノネボンテンカ属

原産地:南アメリカ

 


 

 似ている花 

ムクゲ、フヨウともたくさんの品種がある中で、花が似ている品種を並べてみた。

 

[ムクゲ]

雌しべは真っすぐ、葉っぱは小さめで鋸歯になっていて濃い緑色。

 

[フヨウ]

雌しべの先端がはっきりと5裂していて、上向きにカーブしている。

葉っぱは大きく、手のひらのような形をしていて、柔らかな緑色。

 

 

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ミント

2022-08-18 07:00:00 | 植物

「ミント」ってたくさんの種類があり、世界中では1000種類を超えるほどあるらしい。

ウォーキングコースでも数種類の「ミント」を見ることができ、顔を近づけるとそれぞれに違った香りが感じられた。

 

あちこちの草むらなどにも群生していたもので、葉っぱが丸くてシワシワなミント。

 

 

道路わきに一株だけあったミント。

葉っぱは縮れていて鋸葉になっていた。

 

 

葉っぱは丸くて縮れていたが、花房が長くて太いミント。

 

 

葉っぱは縮れていなく、花は段々についていたミント。

強い「ハッカ」の香りがした。

 

 

こうしてみると、花はほとんどが同じで葉っぱだけが違っている。

1000種類以上もあるようなのでそれぞれの品種を特定するのは難しいかもしれない。

でも、香りに関しては大きく2つに分けることができるのだとか。

1つがペパーミント系で、香りのもとは「メントール」、だから「ハッカ」のようにスースーとしたさわやかな香りがするのでガムや歯磨き粉などに多く利用されているもの。

もう1つはスペアミント系で、香りのもとは「カルボン」という成分。

スースーとした香りはあまり感じないけれど、ハーブ特有の香りがするために料理などに使われることが多いようだ。

 


 

学名:Mentha

英名:Mint

科名・属名:シソ科 ハッカ属

原産地:ユーラシア大陸

 

 

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カノコユリ(鹿の子百合)

2022-08-16 07:00:00 | 植物

畑の片隅に「カノコユリ(鹿の子百合)」が咲いていた。

大きな株が枝分かれしていて、枝々にたくさんの花が付いていた。

そろそろ終わりにさしかかっているようで、花びらが散っているものもあった。

 

 

「カノコユリ(鹿の子百合)」は花に紅色の鹿の子模様の斑点があるのでこの名前になった。

花は10cm以上もあり大きくて、花びらを外側に反り返らせているため豪華で見栄えが良い。

1株にたくさんの花を咲かせる。

花付きの良い株では20個くらいの花が付くこともある。

他の種類のユリはほとんどが6月~8月に開花するのに対し、カノコユリは少し遅くて7月中旬~8月中旬ごろ。

そして、ほとんどの花は下向きに咲く。

 

 

種類もたくさんあって、基本的には花弁の縁の部分が白で中心部に行くほど濃いピンクなるものが多いが、品種によっては薄いピンクや白色のものなどもある。

 


 

学名:Lilium speciosum

英名:Brilliant Lily

別名:ドヨウユリ(土用百合)、タナバタユリ(七夕百合)

科名・属名 :ユリ科 ユリ属

原産地 :日本、中国、台湾

 


 

カノコユリは品種改良のための親として利用されていて、ヤマユリなど他の品種と交配させたものが園芸品店などではオリエンタル・ハイブリッド種として売られている。

代表的なものに「カサブランカ」、「スターゲイザー」などがある。

 

[スターゲイザー]

オリエンタル・ハイブリッド種の代表的なもので、大輪で鮮やかなピンクの大輪の花を上向きに咲かせる。

日本のカノコユリとヤマユリの交配種。

 

 

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アオバハゴロモ(青羽羽衣)

2022-08-14 07:00:00 | 昆虫

暑くとも毎朝1時間ほどウォーキングは続けています。

歩きながら道端の草花や庭に植えてある花や木などを見ていると、季節を感じ取ることができるんです。

でも、植物の他にも季節を感じられるものがあるんですよ。

それは空に浮かんだ雲の形だったり、風だったり、虫だったり、虫の鳴き声だったりと様々なんです。

今日は聞き慣れないセミの声を聞きました。

ミンミンゼミやヒグラシじゃなく、「シーシー」といった感じの声で、これは関西地方に多いといわれている「クマゼミ」の声。

ここは関東なのに、「クマゼミ」が進出してきているんですね。

その他にも今日は虫を見つけました。

それがこの虫。

 

 

虫に関しては全く無知なので、早速調べてみました。

 

 

「アオバハゴロモ(青羽羽衣)」は、カメムシ目ヨコバイ亜目アオバハゴロモ科の昆虫である。

薄緑色の美しい昆虫だが、一部植物の害虫としても知られる。

成虫は宿主植物の細い茎に止まっており、往々にして複数個体が集まっている。

幼虫もその近くにいることが多い。

ゆっくりと歩き、驚くと跳躍し、そのまま飛び去る。

(Wikipediaより)

 

 

「アオバハゴロモ(青羽羽衣)」って、名前なんですね。

この虫は子どもの頃からよく見ていたんですが、名前は知りませんでした。

確か「ハト」と呼んでいたような記憶があります。

透明感のある薄緑色の羽をピンクで縁取って、とってもきれいな虫なのに、害虫だってことも初めて知りました。

樹木の汁を吸ってしまうので害虫に指定されているようです。

じっとして全く動かないのは汁を吸っているのかも。

気が付くとあちこちの枝に一列に並んで、全部がずっとじっ~としているんです。

この虫は5月ごろに孵化して幼虫となり、夏の後半には成虫となるらしいので、ちょうど今頃見かけるんですね。

 

 

白い綿のような物の中に幼虫がいて、「しらこばば」という名前になっているようです。

日本、台湾、中国に分布していて、ラテン語の学名が「Geisha distinctissim」。

何とそこに「Geisha(芸者)」が入っているのは何故?

きっと、成虫の羽の様子が着物を着ているように見えるのかもしれませんね。

 

 

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ルリマツリ(瑠璃茉莉)

2022-08-12 07:00:00 | 植物

「ルリマツリ(瑠璃茉莉)」は初夏から秋までの長い期間、紫がかったブルーや白い花が咲いている。

特に、真夏は1つの株に咲く花の数は少なくなってくるけれど、さわやかなブルーが涼しげで、見ているだけでホッとしてくる。

 

 

「ルリマツリ」という名前は『瑠璃色のマツリカ』という意味。

瑠璃色とは濃い紫みの鮮やかな青色ということだけど、この『瑠璃色』という言葉の響きには、日本語特有の美しさが感じられていいですねぇ。

だれが名付けたのか分からないけれどハナマルを進呈しましょう!

そして、マツリカ(茉莉花)はジャスミンのこと。

でも、ジャスミンとは花が似ているだけで、全くの別物なのでジャスミンのような香りは望めない。

「ルリマツリ」の学名は「Plumbago」なので、園芸店などでは「プルンバゴ」となっている場合も多い。

 

 

 



学名:Plumbago auriculata

英名:Plumbago

別名:アオマツリ

科名・属名:イソマツ科 ルリマツリ属

原産地:南アフリカ

 

 

 

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