日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

スベリヒユ(滑り莧)

2022-08-10 07:00:00 | 植物

「スベリヒユ(滑り莧)」は畑や道端、アスファルトの隙間などからも生えていることがあって、生命力と繁殖力が強く、一般的には邪魔者扱いされている。

でも、この草は食べられるんですよね~、それに花も可愛いし。

 

 

日本では「スベリヒユ」を食用としている地域は限られているけれど(山形県地方など)、世界的にはヨーロッパ、アフリカ、中東、中国などで古くから食材として利用されていたらしく、全草が食用になって、オメガ3脂肪酸という栄養素を豊富に含んでいるんだとか。

食べ方は生でサラダにしたり、加熱してスープに入れたり、炒めたりしても美味しく食べられるらしい。

 

 


 

学名:Portulaca oleracea

英名:Common Purslane

別名:トンボグサ、チギリグサ

科名・属名:スベリヒユ科 スベリヒユ属

原産地:世界の温帯~熱帯

 


 

花と葉っぱをよ~く見ると、何かに似ている。

そうなんです、「ポーチュラカ」にそっくりなんですね。

実はスベリヒユとマツバボタンの交配種が「ポーチュラカ」なんですって。

交配したものにスベリヒユの学名の『Portulaca』をつけたんですね、それで「ポーチュラカ」と。

そして「ポーチュラカ」の別名は『ハナスベリヒユ』で、ちょっとややこしい。

 

[ポーチュラカ]

スベリヒユと葉っぱが同じで花は少し大きくなっていて、マツバボタンと同じように見える。

 

[マツバボタン]

 

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ダンゴギク(団子菊)

2022-08-08 07:00:00 | 植物

「ダンゴギク(団子菊)」は中央が丸く盛り上がって団子のように見えることからと付いた名前。

でも、これは日本だけの名前で、英名は「ヘレニウム」。

ギリシャ時代のスパルタの王妃ヘレンにちなんだ名前だとかで、王妃が団子になってしまった。

似ている花もたくさんあるが、見分ける特徴として、舌状花の外側が3つに割れていること、中心の筒状花が大きな球状に盛り上がっていることなどがある。

また、茎にはスターチスなどのようにヒラヒラがあること、これは「翼」といって、茎の表皮組織が変化してできたものらしい。

 

 

花はそれほど大きくないけれど、背丈は人と同じくらいになり、繁殖力も強いので野生化しているものも多い。

 


 

学名:Helenium autumnale 

英名:Fiveleaf sneezeweed , Yellow sneezeweed 

科名・属名:キク科 ヘレニウム属

原産地:アメリカ

 


 

英名の「Sneeze weed」は直訳で「くしゃみ草」となる。

原産国アメリカでは葉を乾燥させたものを嗅ぎタバコことして使い、鼻から吸い込むときにくしゃみを起こさせ、そのくしゃみで悪霊を追い払う儀式に用いていたといわれている。

 

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ブルーファンフラワー

2022-08-06 07:00:00 | 植物

この花は本当の名前の「スカエボラ」よりも通称の「ブルーファンフラワー」の方が知名度が高い。

名前がブルーとなっているのに、ピンク、白、紫などがあるのは何故?

それは、最初は青い色の花だけだったのだが、その後の改良によってピンク、白、紫なども出回るようになったかららしい。

特徴は扇状に広がった花びら、その様子から「ファンフラワー(fan flower)」と名付けられた。

和名は「末広草」、扇→末広とそのまんま。

春から秋にかけて長い間咲いてくれるから嬉しい。

 

ちょっとボケ気味の写真で残念!

 


 

学名: Scaevola

英名 :Blue fan-flower

別名:スカエボラ、スケボラ、ファンフラワー

科名・属名:クサトベラ科 スカエボラ属

原産地:オーストラリア

 


 

最近では”サントリーフラワーズ”が改良した『サンク・エール』という新品種が人気になっている。

この品種は夏の暑さに強く、花つきが良くて見栄えがするし、手入れが簡単なので誰でも失敗なく育てられる、などといいことづくめの特徴になっている。

サントリーフラワーズによると、名前の由来は花弁が5つの羽・翼に見えることから、フランス語の「5(サンク)」と翼・羽「ailes(エール)」を組み合わせて名づけたということだった。

『サンク・エール』にも数種類あり、 代表的なものが「ディープ・ブルー」でそのほかに「バイオレット」、「ピンク」、「ホワイト」などがあり、新しく「ブルーグラデーション」なども出回っている。

 

[ディープ・ブルー]

 

 

 

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ハマボウ(浜朴)

2022-08-04 07:00:00 | 植物

「ハマボウ(浜朴)」って南の暖かい地方の海の近くにある花だとばかり思っていた。

ところがウォーキング中に近くのマンションの中庭で見つけてしまった。

ハマボウは日本原産の野生のハイビスカスで、名前の通り浜辺に生える朴の木(ホオノキ)だと聞いたことがある。

だから、こんな町中にはあるわけがないと思っていたのに・・・

 

 

7月頃になると中心が赤褐色の黄色い花が太陽の方角を向いて開花するが、1日花なので、夕方にはしぼんでしまう。

また、「浜辺に生えるホウノキ」となっているけれど、この「ホウ」が「フヨウ」ではないかともいわれている。

確かに花は同じ科のフヨウやアオイなどともよく似ているし、オクラの花にもそっくり。

 

 


 

 学名:Hibiscus hamabo

別名:キムクゲ(黄槿)

科名・属名:アオイ科 フヨウ属

原産地:日本(本州以西)、朝鮮半島

 


 

ハマボウによく似ている「オオハマボウ(大浜朴)」もある。

ハマボウが落葉樹なのに対してオオハマボウは常緑樹、花とハート型の葉がハマボウよりも一回り大きいため、「オオハマボウ」という名前になった。

種子島よりも南に自生していて、沖縄や奄美地方では「ユウナ」や「ヤマアサ」と呼ばれていて、良く茂るために防風林などに利用されている。

 

[オオハマボウ・石垣島にて]

 

 

もう一つ似ている花を小笠原の母島をハイキングしていた時に見たことがあった。

 

[テリハハマボウ]

 

これは島では「イチビ」や「モンテンボク」と呼ばれている花で、本当の名前は「テリハハマボウ」

葉っぱにツヤがあるからかな?

これは小笠原の固有種で、オオハマボウの近縁種。

ガイドさんの話によると、小笠原に流れ着いたオオハマボウが内陸部で進化して「テリハハマボウ」になったとか。

だからオオハマボウが海岸沿いにあるのに対してテリハハマボウは内陸部に多いらしい。

 

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ノリウツギ(糊空木)

2022-08-02 07:00:00 | 植物

「ノリウツギ(糊空木)」はアジサイに良く似ている花。

アジサイの仲間なので似ているのは当たり前、花房の周りは白い装飾花で、中央に両性花を付けるのはガクアジサイの方に似ているかもしれない。

 

 

この木の樹皮から出る粘液で糊を作ったことから「ノリノキ」や「ノリウツギ」と呼ばれている。

ウツギとは枝の中心がスポンジのような状態になっていているので「空木」、これはアジサイも同じ。

アジサイの花房が丸い形なのに比べてノリウツギは、尖った円錐形をしている。

花序は周辺に白い4枚の装飾花をつけ、中央部分にあるのが両性花。

秋にはこの装飾花が淡い紅色に変わってくる。

 

 

上の2枚の写真は「ミナヅキ(水無月)」というノリウツギの園芸品種で、ほとんどの花が装飾花になっている。

この品種は花の姿から「ピラミッドアジサイ」の名前で流通している。

 


 

学名 :Hydrangea paniculata

英名:Panicled hydrangea

科名・ 属名: アジサイ科   アジサイ属

原産地: 日本

 


 

最近人気がありよく見かけるアジサイの一種「アナベル」、「カシワバアジサイ(柏葉紫陽花)」と「ノリウツギ」はよく似ている。

----- 見分け方は -----

① 花の咲き方----アナベルは手まり咲きやガク咲きで丸い形、カシワバアジサイとノリウツギの花は円錐状に咲く

② 開花時期----カシワバアジサイは5月〜7月頃、アナベルは6~7月頃、ノリウツギは7~9月頃

③ 葉の形----アナベルとノリウツギは丸みを帯びた葉、カシワバアジサイは名前のようにカシワの葉に似ていて、大きくて深い切れ込みが入る

 

7月中旬~8月頃になるとアナベルはグリーンに、カシワバアジサイは赤く変化するが、ノリウツギはまだ変化なし。

 

[アナベル]

アナベルの花の色---最初は明るいグリーンで、咲き進むと白へと変化していき、更に進むと再びグリーンに変化する。

写真は白とグリーンが混在している時、この後はすべて緑になり、その後は茶色になってドライフラワーのようになる。

 

[カシワバアジサイ]

葉が特徴的で、他のものと区別できる。

花は薄いグリーンで咲き始め、満開の時期は白、咲き進むとピンク~紅色に変わる。

秋には葉も紅葉する。

 

 

 

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