日々是好日

撮った写真や思っていることなどを気の向くままに書いています。

「ヒュウガミズキ」と「トサミズキ」

2024-04-03 07:00:00 | 植物

大きな公園には「トサミズキ」「ヒュウガミズキ」の2つの黄色い花が咲いていました。

最近では両方とも自生しているのが見られなくなったのですが、植木として公園や庭などでは普通に植えられているようです。

トサミズキ---『土佐水木』

ヒュウガミズキ---『日向水木』

それぞれの漢字表記です。

トサミズキは漢字からも分かるように、高知県の一部でしか自生していなかったのです。

ところが、ヒュウガミズキは日向には自生していなくて、近畿地方の日本海側の岩場に自生してたようです。

それならばどうして『日向』の文字が当てられたのでしょうか?

一説にはヒメミズキが訛ったものとされています。

 

両方の花はよく似ていますね。

でも、簡単な見分け方があります。

① 花を下から覗いて見たときに蕊(シベ)が赤かったらトサミズキ、黄色だったらヒュウガミズキ。

② 花房が長く、たくさんついているのがトサミズキ、短くて数が少ないのがヒュウガミズキ。

 

この2点が分かれば区別できます。

トサミズキです。

花房が長くてシベが赤くなっています。

 

ヒュウガミズキです。

花房が短くてシベが黄色になっています。

 


別の品種もあります。

ウォーキング中に見つけた「ニオイトサミズキ(匂い土佐水木)」です。

別名ではシナミズキ(支那水木)と呼ばれているようです。

名前通り、かすかに香りがありました。

普通のトサミズキに比べると花房が立派で、花色はちょっと緑色が混じったような感じです。

シベはトサミズキのように赤くなっていませんでした。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フラサバソウ

2024-04-01 07:00:00 | 植物

春になると道ばたや空き地などでは小さな青い花、『オオイヌノフグリ』が咲いているのが目に付きます。

この花は誰でも1度は目にしたことがあると思います。

[オオイヌノフグリ]

この季節、道ばたに生えている青い花はすべてオオイヌノフグリだとばかり思っていました。

でも、違っていました。

オオイヌノフグリに似た花で、イヌノフグリ、タチイヌノフグリ、フラサバソウなどがあることが分かったのです。

 

それらの中の「フラサバソウ」を見つけました。

フラサバソウもオオイヌノフグリとよく似た青い花を咲かせる野草で、やっぱり道ばたなどに多く生えています。

茎を横に這うように伸ばし、茎の先を立ち上げ、先端に小さな薄紫色の花をつけます。

茎の先端には4~5㎜ほどしかない小さな花をつけ、葉やガクには腺毛があります。

別名では「ツタバイヌノフグリ」。

その名からも分かるように、葉がツタの形に似ているのが特徴です。

花の大きさ、葉の形、全体に生えている毛などからオオイヌノフグリと見分けることができます。

 


学名:Veronica hederifolia

英名:Ivy-leaved Speedwell

別名:ツタバイヌノフグリ

科名・属名:オオバコ科 クワガタソウ属

原産地:ヨーロッパ

 


オオイヌノフグリと同じような花なのに、名前が全く違うのはなぜ?

それは、日本で最初にフラサバソウを発見し、記録に残したのがフランス人のフランシェ(Franchet)とサバチェ(Savatier)。

この2人のを合わせて、「フラサバ」となったとのことでした。

 

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする