第四部 Generalist in 古都編

Generalist大学教員.湘南、城東、マヒドン、出雲、Harvard、Michiganを経て現在古都で奮闘中

膀胱炎は泌尿器科?

2014-09-06 21:05:51 | 総合診療
本日は総本山を離れて、武者修行の救急病院3連続当直2日目です。

世の中には色々な病院があります。
勿論、地域の中でどの病院も重要な役割を果たしているのでしょう。

色々な病院で働くと、びっくりするような事もあったりします。

とある病院の事。
医事課の方が一々当直のDrに連絡して受けてよいですかと確認を
取る規則になっています。

「膀胱炎の症状であると言っているのですが外来受診してもらっていいですか?」
「風邪を引いたとの事で受診希望ですが、来てもらってもいいですか?」
「目眩がするらしいのですが受診してもらってよいですか?」

と言った感じです。

最初はなれないやりとりで不思議な感覚であったので、面白おかしく流していた
のですが、あまりにも毎回毎回電話が来るので、

「上記主訴ですが、先生は診る事できますか?」

と聞かれているように思えてきます。

だんだん腹立たしくなってきて、「私には【連絡不要】です。
患者さんが困っていて受診したいというのであれば、来てもらって何ら支障ありません。」
とやや憤りを覚えながら医事課の方に伝えました。

その後の、医事課の方の話です。

非常勤で(つまりはバイト)こられる先生達は、
膀胱炎は泌尿器科の疾患であるので専門外と外来受診希望を断ったり、
目眩は耳鼻科の疾患であるので専門外と外来受診を断ったり、
風邪は呼吸器内科でないと・、えっ・・・!?

と、何らかの理由をつけて断る先生が非常に多いらしいのです。

その為に、悪くもないのに医事課の方がストレスを感じながら当直医師
に毎回お伺いを立てている実態が明らかになりました。

何の診療もせずに、内科なので膀胱炎は診れないと宣ったり、
診察もしないで目眩を耳鼻科の疾患と決めつけたり、あげくに風邪を呼吸器内科の疾患と
言ってしまったり。

一つ、言わせて下さい。

土日に診療をしている、耳鼻科も泌尿器科も呼吸器内科専門外来はありません!


医師とはそんなに偉いものでしょうか?

常勤医よりも破格の高額な当直料をもらいながら、行うべき業務も怠慢し、それでいて
専門外の大義名分を掲げて必要な診療をせずに当たり前のように大病院へ帰っていく。

地域の中規模病院はそれでも当直の医師を確保をしなければならない弱みがあり、
どうすることも出来ません。
例え、その医師がどれだけ酷い医師でも、どれだけ高額の給与でも。

残念ながら、無力な私にもどうすることもできません。

私にできることは、ただ信念をもって全ての患者を受けいれて目の前の患者の診療に集中し、
自分の勉学に励むのみです。

それだけは、どんな時でも笑顔で維持していこうと思います。