皆様こんにちわ。
臨床医にとって、より実学で実践的なコースであるMCTMに引き続き進学しております。
疾患に対する知識を幅広く知る事が目的であったDTMHと異なり試験はあまりありません。
その代わりに、通常現地の医師が働きながら2年をかけて修了するコースを、我々インターナショナル生は半年間でぎゅうぎゅうに詰め込んで行うという密度の濃い内容です。
初日は、オリエンテーションがあるのですが、今年はテロの影響?もあってか今年度の我々以外に進学者がいないようで、いつもと変わらないメンバーで授業が始まりました。(Mahidol DTMHの卒業生は5年以内であれば、MCTMに試験無しで進学できるルールがあります)
二日間で受けた授業の内容を今後の為に記しておきます。
1)ケースカンファ:10日間の熱源不明のSpike feverが来院。熱帯病を精査したが陰性⇛感染性心内膜炎(逆に我々にコモンすぎて、Modified Dukes Criteriaなどの話をしておりました)
2)小児マラリア身体所見:ビデオを用いて、多様な症状や所見を学びました。
アーテスネートは日本に無く、重症マラリアの治療法の差に注意です。
3)病棟回診:アルコール依存の患者、発熱、肝肥大(脾腫なし)が昨日来院。今後どのようにアプローチするか?
4)CRF(Case record file)の作成の仕方、ミスデーターのなくし方、予防方法、Excel裏技講座。
などなどといったものでした。
ただものすごく変わった事もあります。DTMH生は食堂のある建物の3階のやや古い講義室で授業をうけるのですが、MCTM生は病院の最上階17Fの全面ガラス張りの部屋で授業をうけるようになります。丁度、医学生が綺麗な病院のポリクリにきた感じで雰囲気が一転しました。
ともあれ、仲の非常によかった飲み友達の殆どが卒業していなくなり、今はハウスメイトのドイツ人(ハンパないイケメン!本人の許可を得て皆様におすそ分けします。)と2人で下ネタでバカを言い合いリラックスするか、自分のリサーチの事に時間を費やすかと時間の使い方が大きくかわりました。
何より、やらなければならないRejectされたケースレポートやリサーチの手直しや、かきかけの雑誌や書籍の仕事など滞っているものも、同時に遅い進行速度ながら各個撃破していかねばなりません。DTMHの半年間は結果的に満足でしたが、まだまだ自分が求める自分自身のレベルに達しない為にMCTMにてそのギャップを埋めるべく、後半年を投入して自分との闘い繰り広げて帰国する予定です(6割の確率で3月31日に帰れるかどうか・・)。
ということで、新しい生活がはじまりました。2日過ぎた経過では、タフでストレスフルですが、自分がしたかった勉強はやはりこちらなのだなぁと既に確信しております。