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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

闇と肉欲と純粋さがほとばしる『愛しのアイリーン』

2018年09月29日 00時01分14秒 | 映画


ああ、、、これ、クッソ面白かった。。。
今年3番目、、、いや、設定や話だけなら一番面白かったと言えるかも。

頭の中がお花畑な自分としては
マーベルやディズニーが大好きなのだけど、
その真逆のグチャミソした映画も同じぐらい好きなんだよね。
監督が『ヒメアノ〜ル』の吉田恵輔ってことで、
あの闇をえぐるような感覚を味わえたのがよかった。

もう、ヤスケンが最高すぎるんだわ。
40歳過ぎの独身。
パチンコ屋で働き、同僚の女性に恋をするも、
その人がヤリマンで幻滅し、
ヤケクソでフィリピンのお見合いツアーに行って、
ノリで選んだ人と結婚する話。

でも帰国してからがやばい。
母親と嫁の仲は険悪で家に居られずホテルを転々としたり。
嫁がヤクザ役の伊勢谷友介に
「性奴隷になるな。俺が幸せを教えてやる」と
拉致されたり。
そのいざこざの中で殺しちゃったり。
もうイベントが次から次へと起こって。

でもそこからヤスケンの様子がおかしくなって
さらに物語が面白くなる。
いつか自分が報復されるんじゃないかという追い込まれた精神状態もあってか、
性欲がダダ漏れ。

嫁だけでなく、同僚ともヤリまくったり、
昔お見合いした人に自慰行為を強制させたり、
世紀末感出てた。
でも、ああいう闇が漂う空気の中での男女の絡みって、
ものすごくエロく映るよね。
動物のように本能のまま腰を振りまくってる「肉感」が、
「生きてるな」って感じる。

人間追い込まれるとわからんね。
自分も昔1週間寺にこもって修行したことあったけど、
あまりに特殊環境過ぎて、
途中から普段だったら何とも思わないおばさんに
「女」を意識したこともあったから、
その延長のような感じだろうか(笑)
(別に何もありませんでした。お寺は神聖な場所です)

ヤスケンが「お◯んこおま◯こ」言いまくってて、
今まで見てきた中で最もそのワードが多い映画だった(笑)

でもそのヤスケン以上にすごかったのが、母親役の木野花。
彼女の演技がガチでやべぇ。。。
終盤の鬼気迫る演技にただただ圧倒される。
普段ドラマだと穏やかな役どころが多いからか、
そのギャップにビビるわ。

しかもラストがね、泣けるんだわ。
嫁と姑のやり取りが。。。

とにかく、ヤスケンと木野花の演技がやばすぎるので、
ぜひこれは見て欲しい、、、!