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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

白人を悪者に描く斬新な映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』

2020年02月02日 20時01分06秒 | 映画


『午前十時の映画祭10-FINAL』にて。
1990年のアメリカ映画『ダンス・ウィズ・ウルブズ』。

監督・製作・主演を務めたケビン・コスナーは
本作でアカデミー作品賞とアカデミー監督賞を受賞したそうです。

この映画、大草原の光景がとても印象的なんだけど、
切り口が斬新でとても面白い✨

話としては、ジョン・ダンバー中尉(ケビン・コスナー)が、
赴任先でスー族のインディアンと出会い、彼らとの交流を通じて、
自分たちがいかにインディアンに対して間違った認識を持っていたかを痛感するというもの。

先住民との交流を描いた作品を今まで観たことがなかったからすごく新鮮だったのだけど、
この映画の一番面白いところは、白人を悪者のように描いているところである。

インディアンを野蛮な盗人と決めつけている白人たちではあったけど、
ジョン・ダイバーはインディアンと生活を共にすることで、
彼らは誇り高く礼儀正しい人たちだということに気づく。

彼らは昔からこの地にいて、普通に生活していただけ。
何も奪ってないし、誰にも危害を加えていない。
それなのに、白人たちは彼らを忌み嫌い、追い出そうとしているのだ。

後半、インディアンの格好をしたジョン・ダイバーを見つけたアメリカ軍は
彼を捕まえてバカにし、ひどい扱いをしていたところは怒りを覚えた。

聞く耳を一切持たず、「インディアンは野蛮な盗人である」
という先入観だけで突き進む大衆心理は本当に恐ろしい。

白人であるケビン・コスナーが白人を悪者のように描く映画を撮るというのが
とても意義のあることだと思う。
普通なら白人を持ち上げる話にしそうだからね。

僕はこの映画の中で、特に印象的だったシーンを2つ見つけた。
ひとつは、言葉がまったく通じない中で、
あの手この手でお互いコミュニケーションを取ろうとするところ。
人は本来、人種や文化の垣根を超えて
仲良くなれるんだと信じさせてくれるようなシーンだった。

もうひとつは、インディアンの部族同士の争いを目の当たりにしたジョン・ダイバーが、
政治や自由のためではなく、単に家族を守るためだけに戦う彼らの姿を見て、
自分自身が何者でもなかったということに気づくところ。
人として大切なものは何かを改めて思い起こさせるようなシーンだった。

アメリカ側からしたら、ジョン・ダイバーは裏切り者になるので、
これ以上スー族に迷惑をかけないよう、
最終的に彼は部族から離れることになるのだけど、
最後の終わり方も感動的ですごくいい映画だと感じました。

しかし、歴史的な映画を観るたびに思うのだけど、
自分には知らないことが多いなと思う。
この映画でいうと、先住民と白人の関係などほとんど理解していないため、
知りたいことがたくさん出てくる。

そもそも、なぜ最初からその土地に住んでいる人たちが
後からやってきたやつらに迫害されなくてはならないのだろう。
ちょいと調べると、あのコロンブスがクソ野郎だったということも初めて知りました。

ちなみに、ケビン・コスナーはそれまで築いてきた私財の
ほぼすべてを使ってこの映画を作ったらしいのだけど、
結果、大ヒットしてアメリカ国内だけでも製作費の10倍近い収益をあげたそう。

『バトル・ロワイアル』の劣化版を払拭できなかった『シグナル100』

2020年02月02日 15時49分09秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:21/21
衝撃😫:★☆☆☆☆
グロ😵:★★★☆☆
 血🩸:★★★★☆

2000年に15歳以上だった人たちへ。
これは令和の『バトル・ロワイアル』でした。
ただ、殺し合いではなく、自殺だけど。
それに、『3年A組』を足したような感じかなー。

催眠にかけられた生徒たちが、特定の行動を起こすと自殺するっていうスプラッター映画。
特定の行動は“シグナル”と呼ばれ、それが何かは明かされていない。
外部に助けを求めたり、泣いたりすると、死にます。
飛び降りたり、自分で舌を噛み切ったりして。
催眠を解く方法は最後のひとりになるまで生き残ること。
さあ、みんながんばりましょう\\\\٩( 'ω' )و ////

催眠を解く方法を模索したり、派閥が分かれていざこざが起きるところは面白いとは思うけど、
やっぱり『バトル・ロワイアル』の劣化版みたいな印象は拭えなかったな。。。
仮に僕が今15歳だとしても、そんなにハマらなかったと思う。

昨日までクラスメイトだった人たちと、
支給された武器で殺し合う話と比べたら、
こっちの方はグロい罰ゲームみたいな感覚だから、
ちょっとノリが軽い(笑)

それに、死に方がやや怪しかった。
催眠が発動すると筋力が倍増するそうで、
それによって自傷行為によるダメージも上がるんだけど、
それとは関係ない死に方もあって、
「それじゃ死ななくない?」っていうのもチラホラ。

そんな状況で、人がぽんぽこ死んでいくもんだから、ちょっと笑っちゃった(笑)
いや、死ぬのが面白いとかではなく、その死に方ギャグなの?って意味で。

舞台は高校だけど、他のクラス誰もいなかったり、
先生役の中村獅童が催眠をかけた理由も不明で、
ちょいちょい引っかかるところはあるんだけど、
バトロワ以降邦画で若者が次々に死んでいく映画なかったから、
そういう意味では楽しめる、、、かも?🤔

あと、バトロワに出てきた生徒と対応する人がいるのが面白いところ。
和田隼人(瀬戸利樹)は桐山和雄(安藤政信)、
園田樹里(山田愛菜)は相馬光子(柴咲コウ)など。
特に園田樹里の死に方と相馬光子の死に方はかなりリンクしてました(笑)

公式サイト