Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ワンコの覚醒物語『野性の呼び声』

2020年02月28日 23時51分39秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:27/41
⠀ 感動😭:★★★☆☆
大自然🌲:★★★☆☆
イッヌ🐕:★★★★☆

その身に宿りし野性の力を今こそ呼び覚まし、自然へと還りたまえ〜!!
という中二病感あってもおかしくないメッセージ性の映画でした。

1903年に書かれた小説が原作で、
これで通算6度目の映画化とのこと(なお、過去作は多分日本では公開されてない)。

飼い犬だったバックがさらわれ、
そり犬として働かされているうちに野性に目覚め、
そのまま大自然へと戻っていく話です。

『ライオン・キング』に近い感じはするけれど、唯一の違いは、
あくまでも人間社会における犬というポジションがメインだということ。

なので、顔の表情などにやや人間っぽい雰囲気はあるものの、
言葉は話さないし、擬人化されているわけでもない。

ただ、自分たちの身のまわりにいる犬よりは、
自分の意志があり、人間の言葉を理解しているから、
『ライオン・キング』と『僕のワンダフル・ライフ』のちょうど中間のような犬です。

正直、ストーリー性はそこまで濃くないものの、
とにかく映像が壮大すぎるのが圧巻。
『ライオン・キング』と比べると犬のCG感は強いけれど、
あの広大な大自然の映像と、犬が必死に生きていこうとする姿が重なると、
もうね、都会で働いてる場合じゃないなと思うね。

やっぱり、見ているだけなら猫の方が愛くるしいけど、
物語を紡げるのは断然犬だなって。
規律を重んじ、従順であり自律的でもある犬、最高かって。
犬好きならよりハマると思う。

それにしても、ハリソン・フォードがおじいちゃんなのに、クソかっこよくて。
体つきもガッシリしてるし、そんなダンディじーちゃんと犬のタッグというのは映える。

ちなみに、大作感あるのにパンフレットが製造されてないという不思議さ。

野性の呼び声|映画|20世紀スタジオ公式

ハリソン・フォード主演 ディズニーの名作『ライオン・キング』『アラジン』のクリエイターが贈る最新作。映画作品の予告映像や試写会ご招待、プレゼ...

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経済力マウンティングな『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』

2020年02月28日 00時55分57秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:31/40
笑い😂:★★★☆☆
感動😭:★★☆☆☆
純愛💏:★★★☆☆

小池栄子がすごくよかった!
元は太宰治の未完の作品だそうです。
それをケラリーノ・サンドロヴィッチが戯曲化し、今回映画になったと。

文芸誌編集長の田島周二(大泉洋)が、
家族を疎開先から呼び戻すため、
これまでの愛人との関係を切ることに。
そこで、担ぎ屋の永井キヌ子(小池栄子)に
「妻のフリをしてくれ」と頼み込み、
偽夫婦として愛人の元を巡っていく話。

原作では田島は34歳。
それで妻子アリで、愛人を複数囲ってるというのだから、
経済力マウンティングハンパない(笑)
優柔不断なダメ男ってところが母性をくすぐるのだろうか、
とにかく女性はみんな田島にゾッコン。
女にだらしなかった太宰治らしい内容である(笑)

田島は極度の寂しがり屋ってのと、闇市で儲けていて金銭的余裕があったから、
こんなことになっていると思うのだけど、
終戦直後の日本だと、仕事と女以外にやることはなかったのかもしれない。

修羅場はありつつも重い話ではまったくなく、
コメディかつ「幸せは身近にある」っていうシンプルなメッセージなので
観やすい作品です。

しかも、この映画は主演2人の配役がよかった。
田島の優柔不断な感じは大泉洋にピッタリだったし、
キヌ子の男勝りでたくましい感じは小池栄子にピッタリ。

特に、小池栄子はあの独特の声の出し方(原作通りカラス声にしたらしい)や言動がおかしくて、
この映画は彼女のためにあると言っても過言ではない!

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』公式サイト

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』公式サイト | 2020年2月14日全国ロードショー

映画『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』公式サイト