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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ヲタクの生態をみんなで楽しむ『ヲタクに恋は難しい』

2020年02月07日 23時14分47秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:16/26
⠀ 笑い😂:★★★★☆
⠀ 恋愛💕:★★☆☆☆
⠀ ⠀ 歌🎤:★★★☆☆
⠀ 踊り🕺:★★☆☆☆
ヲタク🤓:★★★★★

ヲタク同士の恋愛をテーマにしたラブコメで、まさかのミュージカル(笑)
『電車男』っぽい感じもします。
ヲタク界隈からは評判よくないみたいだけど、僕はアリだと思いました。

話としては、隠れ腐女子の桃瀬成海(高畑充希)と
ゲームヲタクの二藤宏嵩(山﨑賢人)の恋愛模様を描いています。
2人ともヲタクだからこそ、お互いを理解し合い、交際に発展するものの、
その前には様々な困難が待ち受けているというもの。

でも、恋愛要素は正直薄い。
薄いってか、印象に残らない。
2人とも(特に成海が)ヲタ活に精を出しすぎてて(笑)

アニヲタ、ゲーヲタ、声優ドルヲタ、コスプレイヤーなど、
いろんなヲタクが出てくるから観ていて楽しいし、
ヲタク会話が続くところはテロップを入れて
わかりやすく見せるなどの工夫があってよかったと思う。

ただ、この映画の魅力はヲタクどうこうよりも、
福田雄一監督の作ったコメディ作品ってところだと思う。

佐藤二朗、ムロツヨシ、賀来賢人など福田作品の常連を始めとした、
あの独特の“間”や言動、顔芸などはやっぱり面白いし、
斎藤工のキャラの強烈さは最高だった。
コメディにおける“福田節”という1ジャンルを確立してるよね。

そこはすごくおかしくて笑えるのだけど、
この映画の注意すべきところは、
あくまでも「一般人がヲタクという生き物の生態を面白おかしく知る」
という点にあるところだ。
ヲタクたちの作品に対する愛や、そこにかける情熱を見るものではない。

もちろん、コミケの締め切りに追われたり、
専門用語で会話したり、「ヲタクあるある」みたいな部分もあるんだけど、
きっと重度のヲタクからしたら、
ヲタクの上澄みだけをすくったような画やらコスプレのクオリティやら、
いろいろ突っ込みたくなるところはあると思う(笑)

でも、この映画はそもそもガチ勢は相手にしておらず、
あくまでもラブコメ好きな人を対象にしているだろうから、
なまじヲタクをテーマにしているだけに、
ややギャップは生まれそうな気はする。

あと、ミュージカルの部分はかなり気になるところ。
まず、歌詞がよく聞こえないんだ。。。
何言ってるのかほとんどわからなくて。。。
その上、1つ1つの歌が長いから、聞いてるのがちょっと辛い(笑)

昨年の『ダンス・ウィズ・ミー』よりはミュージカルしてたけど、
やっぱり洋画のそれと比べちゃうとね。。。
普通に歌と踊りなくてもよかった気がする。

とはいえ、総合的に見て笑えるし、個人的には面白い映画でした。
一般〜ライトヲタ層までなら、普通に楽しめると思う。

僕自身は、映画の登場人物と比べたら何のヲタクでもないと思うけど、
自分の好きなものは胸を張って好きでい続けることは大事だなーと思いました。

映画『ヲタクに恋は難しい』公式サイト

累計発行部数900万部突破の「ヲタクに恋は難しい」が、脚本・監督:福田雄一により実写映画化!2020年2月7日(金)公開

 

超ライザップな『母との約束、250通の手紙』

2020年02月07日 01時28分43秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:12/25
⠀ 狂気🤯:★★★☆☆
⠀ 感動😭:★★★☆☆
母強し🤱:★★★★★

全国のお母さん、聞こえていますか。。。
この母親の目指すところは、子供への愛でしょうか。
それとも、単なる自己顕示欲でしょうか。

この映画、とにかく母親がやべえんですわ。。。
ある意味、狂気に満ちてる。。。
子を持つ親の感想を聞きたい(笑)

話としては、フランスの三島由紀夫とも評される文豪ロマン・ガリの自伝を映画化したもので、
フランスでは100万人を動員するほどのヒット作なんだって。

ロマン・ガリの幼少期から作家になるまでを、
母親との交流という観点から描いているのだけど、
さて、この母親をどう見るか。

子離れできないメンヘラと見るか、
壮大な夢と期待を子供に押しつけるサイコパスと見るか。

僕は、目標にフルコミットするライザップだと思いました(笑)

ロマン・ガリが小さい頃から、彼を外交官および作家にするために、
一切の隙も与えず鍛えまくるという星一徹のような母親です。

なぜ、彼女がその2つにこだわるのかは詳しくわからないけれど、
とりあえず子供の意見は完全無視。

ヴァイオリンをやらせて才能がないとわかったら即効やめさせ、
絵を描き出したら「画家とかふざけんな!」と。
外交官と作家になること以外は一切認めなかったんだよね。

男が闘っていいのは、女・名誉・フランスのためだけと豪語し、
ロマン・ガリが戦地で病に伏したときも「書け!書きまくれ!」とまくし立てる始末。

戦争中は離れて暮らしていたので、2人は文通でやり取りをしていたのだけど、
その手紙に隠された秘密がまた感動的で。

こんな母子物語観たことないけど、
この母親のもとで育ったらそりゃ作家になるわというぐらい人間的にぶっとんでた(笑)
愛と自己顕示欲の入り混じった母親の子に対する想い。
しかと受け止めました。

ロマン・ガリの女性関係は、やや太宰治を彷彿とさせたけど、
昔の作家はみんな女性関係派手だったのかな?(笑)

映画『母との約束、250通の手紙』公式サイト

フランス有名作家ロマン・ガリのベストセラー自伝小説をシャルロット・ゲンズブール×ピエール・ニネ豪華共演で映画化!あの日、ぼくは誓った。母の途...

映画『母との約束、250通の手紙』公式サイト