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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

「それキスやない。食べてるんや」な『Red』

2020年02月26日 23時57分31秒 | 映画


鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:36/39
切ない😭:★★☆☆☆
情熱的🔥:★★★☆☆
⠀ キス💋:★★★★☆

キスがね、すんごいのなんのって。
口唇と口唇の重ね合いじゃないから。
食べてたから。
食用口唇なのかなって。
寄生獣なのかなって。

原作は読んでないけれど、オーソドックスな不倫映画です。
一流商社マンの妻として郊外の広ーい家に住み、
かわいい娘にも恵まれ、
不自由とは無縁そうな村主塔子(夏帆)が、
たまたま再会した10年ほど前の元カレである鞍田明彦(妻夫木聡)と
肉欲にまみれていくって話。

世間は現実の不倫はバッシングするのに、
フィクションになるとみんな好きだよね(笑)
表向きは正義を振りかざしてヤーヤー言ってはいるけど、
心の奥底には鎖に繋がれた欲望が渦巻いているのでは。
人間だもの(みつを)。

で、その鎖を切っちゃったのが今回のお二人さんですが。
しかし、それぞれの背景は十分に納得しうるものではある。

かなり内容に触れてしまうけど、夏帆の夫役が間宮祥太朗で、
これがなかなかのクセ者でね😵
妻の料理は食わないのに母親の料理は食べる上に好き嫌い多いし。
夜の営みは亭主淡白だし。
で、娘が保育園で怪我したら妻が働いているのが悪いのではと言わんばかり。
しかも、着ている服はラルフ・ローレンで統一という
典型的なマザコン・モラハラ・おぼっちゃんクソ野郎。
妻もそんな家庭に自分の居場所なんてないだろうから、
そりゃかつて求め合った元恋人がいたら、
そっちに居場所を求めちゃうかもね🤔

一方、妻夫木聡は病気で余命幾ばくもない設定。
残された時間が少ないと、自分のやりたいことがどんどん研ぎ澄まされていくよねとお察しします。
そんなとき、かつて求め合った元恋人がいたら、、、
そりゃ食べたくなるかもね。

そんな状態だから二人は止まることを知りません。
濃厚なラブシーンでは、とにかく妻夫木聡の攻め方が激しくて、
死期が迫った男ってサバンナにいるライオンばりの食欲になるんだとちょっと笑っちゃいました。
「よく食べるねえ」とwww

夏帆の体当たり演技もよかったのだけど、
ここはやっぱり『ロマンスドール』の蒼井優の方がエロさは出ていたかなーと思う。

あと、カメラがけっこう夏帆の左手薬指の指輪を映してたのが印象的だった。
気づくと指輪が目に入ることが多くて。
「結婚」や「家庭持ち」を意識させつつ、
ひとりの女性として、
そこからの解放を際立たせていたのかなーなんて思いました。
でも、娘のことを考えると、ラストの彼女の選択は心が痛いです。

唯一、惜しいなというか、もっと見たかったのが柄本佑の役どころ。
彼は夏帆と妻夫木聡と同じ会社に勤めるチャラい同僚の役で、
夏帆にちょーっとだけちょっかい出すんだけど、1回だけでおしまい。
もっとちょっかい出して欲しかった(笑)

ただ、面白いのがさ、これはこれで夏帆との不倫になりそうなんだけど、
役名が小鷹(こだか)なんだよね。
今、日テレでやってるドラマ『知らなくていいコト』では
尾高(おだか)って名前で不倫してるから(笑)

しかし、いろいろ書きはしたものの、正直個人的にはそこまでハマらず。
まあ結婚もしていなければ、子供もいないし、
目線は女性だからね、理解はできても共感には至りづらいかも。
そもそも、かつて恋人同士だったときにどれぐらい愛し合っていたのかも謎ではある。

なお、今回は上映後にイベントがありました。
本作の監督である三島有紀子さんと、映画監督の岩井俊二さんのトークセッションで、
三島さんがなぜ映画を撮るようになったのかとか、
岩井俊二監督含めて、映画作りでこだわっているところなどが聞けたので
有意義な時間でした。

Red | 大ヒット公開中!

映画『Red』公式サイト 直木賞作家・島本理生が描く「Red」の禁断の映画化。出演:夏帆、妻夫木聡 監督:三島有紀子 大ヒット公開中!

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