これよかった!
今期3番目に面白かった!
「大人の夏休み」みたいなドラマ。
自己肯定感の低かった黒木華が、
彼氏だった高橋一生の心ない言葉に傷ついて会社を辞め、
立川でしばしのお暇をいただく話。
空気読みすぎて、自己主張ほぼゼロだった黒木華が、
同じアパートに住む住人たちや
バーのママたちと交流していくうちに、
徐々に前向きな性格に変わっていく過程が面白いんだけど、
彼女だけじゃないんだよね、変化がある人。
僕はもう高橋一生の役が大好きで。
メッチャクズで、散々、黒木華のこといじめてきたのに、
それは小学生がやる“好きの裏返し”みたいなもんだから、
たいてい後悔するハメに。
んで、ショックなことがあると、すぐ泣くんだ。
街中でひとり歩きながらビービー号泣してて。
いい歳した大人が。
でも、黒木華が空気読みまくってることをバカにしてた高橋一生こそ、
実は空気読みまくる人だったりして、その設定がよかったな~。
結局、黒木華との恋愛のパワーバランスも途中から逆転してるし。
そして、中村倫也。
ゆるふわっとした人で、
“メンヘラ製造機”の異名を持つ、
こいつも人の気持ちがまったくわからないある意味クズ野郎。
なのに、黒木華に恋しちゃって、ここも途中から立場逆転。
三田佳子に「胸の痛みが何なのか知らないの?だとしたら、初恋ね」
「ままならぬ愛と欲望の世界へようこそ。今度は自分が壊れる番ね」
と言われる始末なのが最高だった。
このドラマはセリフがちょいちょい響くのも好きなポイントで。
第6話で、バーで働き始めた黒木華が、
お客さんとうまくコミュニケーション取れないでいるのを見て、
高橋一生が
「興味ないだろ、他人に。
だってお前、自分に興味持ってくれるやつしか好きじゃねえじゃん」
って言ってて、「あれ、俺かな」と思った(笑)
(でも、わざわざ自分に興味ない人を好きになる必要もないとは思うw)
物語としてどう着地するのかなと思ってたけど、
最後はうまい具合にみんながアパートを卒業し、
それぞれの道を歩んでいく流れで、
このドラマらしいまとまり方でした。
あれだけ高橋一生の顔色を伺っていた黒木華が、
最後に「好きになってくれてありがとう」と言えるまで変わったのは、
『ノーサイド・ゲーム 』並みに
第1話からの変化が大きいドラマだと思います。