「公正世界仮説」なる理論があるそうだ。
社会心理学者のメルビン・ラーナーという方が、1960年に発表したようだ。
それは、世界というものは良いことをすれば良い報いがあり、悪いことをすれば悪い報いがあるという、考え方だ。
それは聞いた限りでは、一定の同意感が得られる。
努力をすれば明るい未来が開けるという思い込みは、受験勉強や自己啓発などの前向きな生き方の原動力にもなるからだ。
だが・・・
禅宗のご住職だ。
◆「公正世界仮説」を無条件に信じてはいけない
例えば、難病を患ったのは本人や先祖が何か悪いことをしたからだ、なんていう理論が成り立ってしまう。
新型コロナ感染症が広がったのは、人類の自然破壊への警告だという某教団の言い分が通ってしまう。
世の中に矛盾があるのはおかしい、だからそれはあってはいけないと考える人がいます。
そうではありません。
人は必ず死ぬのに、この世に生まれてくるという究極の矛盾もあります。
矛盾はある、不合理はある、理不尽なこともある、だから「矛盾」を当たり前として受け入れるべきです。
その方が、ずっと心がラクになって生きていけるものです。
→そうですね、矛盾はくやしいけれど、静かにそれをやり過ごすのもいいのかもしれませんね。
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