漠然とは感じていたが、こうして説明を受けると良くわかる。
空海聖人、「病人に対(むか)って法経を披(ひら)き談ずとも、病を療するに由(よし)無し」。
病人を目の前にしていくら経を唱えても、あるいは医学書を開いて病名を説明してやっても、病の治療にはならないのだ。
だからこういうことでもある。
◆夢をかなえる本を読むだけでは夢はかなわない
インフォームド・コンセント(治療前の説明)をいくら綿密にやってくれても、
肝心の治療行為をしてくれなかったら、病気は治るはずがない。
能書きよりも治療をしてくれということだ。
日常でも似たような例は多い。
自己啓発や自分探し、夢をかなえる方法、あるいは血液型や星座で自分の性格を知る、そんなセミナーや書籍は多々ある。
そんなセミナーを受けたり、本を一生懸命読んで、なるほどそうかと納得してやる気や元気を得るのはいい。
でもそこで終わってしまうと、医者の説明だけを聞いて、ああこれで治ると治療を受けずに帰宅するようなものだ。
「知る」だけではなく、それを生活の中で「実践」していくことでしか自分は変えられないのだから。
→空海さんが現代にも共通するそんなことを述べていたとは驚きです。
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