Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2020 秋の釣り旅in道北⑨【イトウを求めて猿払川2日目〜猿払川の女神は微笑むか?】

2020年12月13日 21時47分31秒 | 釣り旅

2020年11月11日

 

 

 

 

 

北海道猿払村の笠井旅館で迎える朝。午前4時起床。

外を見ると、一晩ですごい積もってる〜。果たして猿払川まで辿り着けるのだろうか?

ひとまず支度して駐車場へ。

 

 

 

 

 

まずはクルマの雪掻き。30cmくらい積もっただろうか。この時間は除雪されてるかわからないし、道道の積雪を心配しながら出発。

予想通り道道1089号はまだ除雪されてなく、ラッセル車と化す。クルマのヘッドライトが雪で覆われ前方真っ暗 (・・;) 超低速走行で進む。

 

そしてまだ夜明け前の猿払川になんとか到着。さすがにこの積雪なので、明るくなるまで待機。

 

 

 

 

 

6時過ぎ、明るくなってきた猿払川に出撃。

ポロ沼出会い付近の本流へ。ウェーディングすると、川底は結構なぬかるみ。この寒さの中、足をとられてドボンは命取り。

 

 

 

 

 

既に先行者が何人もいるけど、釣れてる様子はなし。

水鳥が優雅に佇む中、スタートフィッシング。さすがにすぐ体が冷えてきた。

 

 

 

 

 

川には頻繁に氷が流れてくる。こんな中で釣りするの初めて。イトウ釣りは修行感が漂う。

ルアーをとっかえひっかえ色々試すも何も起こらず。人も多いし、釣れる気しなくなってきた。ここでクルマに戻りポイント移動。

 

 

 

 

 

オホーツク海は不気味な朝焼け。天気は回復する予報だけど、本当か?と思ってしまう。なにせ朱鞠内湖で散々泣かされたので。

 

通称「3本目の橋」である新猿払橋まで行ったものの、水辺まで近付けるルートがよくわからず、通称「2本目の橋」猿払橋付近の中流域へ。

ここはクルマが数台停まっているので川へエントリーできそう。

ここで寒さを凌ぐ為のカロリー補給。笠井旅館では自分のような早朝出発者向けに朝食をおにぎりにしてくれる。しかもボリューム満点ビッグサイズ。

 

 

 

 

 

外気温1℃の中、車中でおにぎりを頂きながらテレビで「スッキリ」を見る。

新型コロナは第3波と言えそうな勢いで感染拡大中。北海道も感染者急増で、札幌から遠く離れたここ道北でも感染者は出ており、他人事ではない状況。

 

 

 

9時30分、カロリー補給を終え再び出撃。今度は笠井旅館でお借りしたクマ鈴を付けて、他のアングラーのものと思われる足跡を頼りに進んでいくと水辺に到着。

 

 

 

 

 

ウェーディングしてみると、ヤバい、足が抜けない!これは危険。ウェーディングは諦めて岸からキャスト。この辺りは最下流ほど川幅が広くなく、ウェーディングする必要もなさそうだし。

 

対岸に見えるのは、昨夜笠井旅館の食堂でお会いしたあのグループ。するとその1人が何かを掛けた!しかし次の瞬間「うわーっ、切られた〜」。

マジで?厳しい状況の中せっかくヒットしたのに気の毒なシーン。でもイトウはいるらしい。

 

さらに続けざまに自分の目の前で巨大な何かがライズ。あのサイズはイトウ?北海道に来て最もイトウに近付いている瞬間かも?

 

この頃、再び雪が降り出す。シンシンと雪が降る中、根拠は無いけど、雪が降ってる間がチャンスのような気がして黙々とキャスト。ルアーはステイシー120。

 

流心に投げてトゥイッチを繰り返していると、うっ、何かに引っ掛かった。ヤバい、今遠征で最も信頼できるルアーなのに。

 

 

 

しかし次の瞬間、ロッドに伝わったのは生命感!マジか?これはバイトだ!

 

 

 

頭の中真っ白。「頼むバレるな頼む頼む頼む」とただ連呼し、何が何だかわからないまま強引に引き寄せ、岸際にあるポケットにそのままIN!獲ったー!

そんなに大きくなさそうだけど、さあこの魚の正体は?そっとお顔を拝見。

 

 

 

 

 

うわーっ、やっぱりイトウ!

ついにキターッ (゚∀゚) ヤバい、泣きそう。

 

 

 

この姿を求めてここまでやって来て、正直もう自分には無理なんじゃないかと思ってたけど、まさかこの瞬間が訪れてくれるとは。

感無量。しばし幻の魚を見つめ佇む。

 

 

 

 

 

あとはイトウが弱らないよう、ちょっとだけ水から出して1枚写真撮ったらリリースしよう。背景とか気にしてる余裕なし。

 

という訳で、さっと水から出し制限時間10秒でパシャッ!

 

 

 

 

 

ちょっと岸際の泥が付いてしまったけど、10秒なのでしょうがない。雪の上で1枚撮らせてもらってすぐ水の中へ。

 

 

 

 

 

水中で泥を落とし、しばらく手で支えて泳ぎだすのを待つ。やがてクネッと魚体をひねらせて流れの中に戻っていった。

 

手尺で45cmと小学生サイズだったけど、ようやく手にできたイトウ。ここまでの苦労が報われた。ちょっと放心状態でクラクラする。

 

 

 

 

 

感動の1匹をもたらしてくれたラッキークラフト ステイシー120。

遠征出発前はタックルボックスの奥で眠っていたルアーながら、

殿堂入り決定(^^)

そう言えば朱鞠内湖仕様でシングルバーブレスのままだった。

リールはこの日の為に増備したダイワ レガリス3000D-C。ロッドもダイワのクロスビート804TMLFS。高価なタックルではないけど自分には十分。タックルにも感謝。

 

 

 

 

 

ふと空を見ると雪は止み、長くモヤモヤしていた自分の心同様、晴れ間が覗いてきた。

放心状態のままキャストを再開するも、やはり雪の間が時合だったか、魚の気配が無くなり、自分も休憩へ。

 

 

 

 

 

浜鬼志別のセイコーマートで昼食を買い、道の駅でオホーツク海を眺めながら休憩。

イトウを釣れずに帰るのも半ば覚悟してたから、とにかくホッとした。しかし釣れたのは小イトウ。次は夢のメーター級を目指す。

 

 

 

 

 

午後は再び猿払橋付近からエントリー。予報通りすっかり天気回復。なんか厳しそうな気が。

 

 

 

 

 

晴れてくると、河原の雪の上には何やら毛虫がたくさん出てきた。この季節にも毛虫いるのか?ウェーダーやネットにいつの間にか着いてクルマに持ち込んでは最悪。結構気を取られる。

 

 

 

 

 

それにしても北海道らしい雄大な眺め。雄大な景色を眺めながらキャストできるのは無上の喜び。しかしバイト無いな〜。

 

 

 

 

 

そして夕マズメのゴールデンタイムへ。しかし何も起こらず。

さすがに下流と違いクマが出そうな雰囲気ムンムンなので、暗くなる前の16時30分ストップフィッシング。

 

 

 

 

 

今日は今遠征で初めて清々しい夕焼けが見れるな〜。

しかし1日フルに釣りできるのは明日が最後。なんとか明日、夢のメーター級を釣って遠征を締めくくりたい。

 

笠井旅館に戻り、ウェーダーを干してると女将さんが出てこられて、

 

女将さん「今日はどうでした?」

自分「小さかったけど1匹釣れました〜」

女将さん「良かった〜おめでとう、他のお客さんは釣れなかったみたいだけど、どこで釣れたの?」

自分「猿払橋近くの中流域です」

女将さん「あ〜やっぱりそっちの方がいいみたいね」

自分「お借りしたクマ鈴のおかげで安心感がだいぶ違いました」

 

女将さんに釣果報告&お礼を告げて、冷えた体を温めにお風呂へ。

 

 

 

 

 

風呂上がりにさっそく1杯。ようやく祝杯できた。

続いて食堂へ。今日はしゃぶしゃぶにホタテの刺身。ほんと料理が美味い〜。

 

同席したグループの方に今日人生で初めてイトウが釣れたことを伝えると「おめでとうございます」と言われ恐縮。

 

こちらのグループの方は毎年猿払に来られているそうで、「イトウは海と川を散歩するかのように行き来してるので、とにかく潮周りが重要」と教えて頂く。上げと下げでもまた違うらしく、タイドグラフを頭に入れておかないとダメとのこと。

自分の頭の中には潮周りは全く無かったな〜。目から鱗。

 

 

 

 

 

明日の夜も笠井旅館に泊まりたかったけど、満室で取れず。なので今夜が最後。明日も早朝出発の為、食後はチェックアウトの準備。そして遠征釣行も明日が実質ラスト。

メーター級を夢見て早々に就寝。今日はよく眠れそう。zzz…。

 

 

 

 

 


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