Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

津軽海峡線さよなら乗車紀行④【「はまなす」「白鳥」で最後の海峡線を行く】

2016年03月26日 23時36分00秒 | ラストラン旅

2016年3月21日

 

 

 


昨晩乗車したラストラン上り「はまなす」。長万部発車後に目が覚める。そして左手に夜の噴火湾が現れた。

 

 

 

 

 

画像

沖に浮かぶ無数の灯り、漁火だ。メチャメチャきれい。北海道夜行ならではの夜景。


砂原支線を走り抜け大沼を通過すると、今度は眼下に函館の夜景。北海道夜行で度々眺めてきたこの夜景も、これで本当に最後。また涙腺が緩む。


2時55分頃、列車は函館に到着。ED79連結観賞にダッシュする多くの人。しかし「機関車連結は3時45分頃の予定です」のアナウンス。皆さん肩透かしを食ったようで、三々五々ホームに分散。これは長時間に渡り人が殺到するのを懸念しての措置でしょうか。

 

 

 

 

 

画像

そうなると最後部に人が集結。既に重連のDD51は切り離されていたけど、スハネフ14周りは大撮影会となる。

 

 

 

 

 

画像

簡リクシートで固まっていた体を伸ばしに、自分は改札外へ。初となる深夜の函館駅。日中の賑わいが嘘のように静まり返っている。しかし深夜の函館駅にこの時間立ち入れることももう無いでしょう。


喧騒を避け、ED79連結は見届けずに静かな車内に戻り再び仮眠。その後「はまなす」は函館を定刻発車。
うたた寝したまま青函トンネルへ。客車独特の「コオーー」という音を聞きながら夢の中を行ったり来たり。
やがて青函トンネルを抜けると外が明るくなっている。1月・2月に乗った時は真っ暗だったけど、夜行列車は季節の進行を感じ取れる。

 

 

 

 

 

画像

5時52分、蟹田に運転停車。早くも青森まであと30分弱。

 

 

 

 

 

画像

蟹田を出ると、津軽海峡から朝日が差し込んできた。

 

 

 

 

 

画像

目が覚めると雄大な日の出。この非日常を感じさせてくれる朝が夜行列車の醍醐味。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

しかし「はまなす」からこの光景が見れるのはこれで最後。涙腺緩みっぱなし。
ここからは沿線に多くの撮り鉄さんの姿。運転士さんも撮り鉄さんを見かけると「ピイーッ」とホイッスルを鳴らして応える。


6時8分、「ハイケンスのセレナーデ」に続き終着放送。「ハイケンス」を聞くのもこれが最後になるでしょう。
そしていつもの放送に続き、車掌さんの挨拶が流れる。

 

 


『皆様、本日は札幌-青森間を走行する急行「はまなす」ラストランです。皆様に愛され続けた急行「はまなす」についてご案内させて頂きます。

 

 

 

 

 

画像

急行「はまなす」は昭和63年3月19日、青函トンネル開業と共に、快速「海峡号」・特急「はつかり号」・寝台特急「北斗星号」・寝台特急「日本海号」と運転を開始した列車です。平成14年度の「スーパー白鳥号」運転に伴う快速「海峡号」・特急「はつかり号」の運転終了、さらには昨年で運転を終了しました寝台特急「北斗星号」「トワイライトエクスプレス号」などと共に、夢と希望を乗せて走り続けてまいりました。

 

 

 

 

 

画像

お客様にも社員にも親しまれ、そして数々のドラマを演出してまいりましたが、3月26日の北海道新幹線開業に伴い、あと7分程でその役目を終えようとしております。ずっと走り続けると熱望されていた急行「はまなす号」が本日で最後だと思うと、とてもさみしい想いでいっぱいです。私は約1年半程乗務してまいりましたが、様々なお客様と出会う事ができ、また多くの事を学ばせてもらった、短い間ではありましたが私にとってもとても影響力の大きい列車でした。本日をもちまして上りの急行「はまなす」は最終運行となりますが、これからもお客様の心の中でいつまでも走り続ける事を心より願っております。

 

 

 

 

 

画像

本日ご乗車の皆様、またこれまで「はまなす」にご乗車頂いた皆様、急行「はまなす」を愛し応援して下さった皆様へ、JR北海道社員を代表してお礼申し上げます。皆様、これまで急行「はまなす号」を愛しラストランにご乗車下さいまして誠にありがとうございました。今後ともJR北海道、そして開業する北海道新幹線のご愛顧をよろしくお願い致します。
どなた様もお忘れ物・落し物、また急行「はまなす号」の思い出を車内にお忘れになりませんよう、お気を付けてお降り下さい。本日は上り急行「はまなす」最終運行にご利用頂きましてありがとうございました。』

 

 


本当に、一時代の終わりを感じてしまう。『「はまなす」の思い出を車内にお忘れになりませんよう…』って、ちょっと印象に残るフレーズ。

 

 

 

 

 

画像

定刻6時19分、「はまなす」は多くのカメラマンが待ち構える青森に到着。

 

 

 

 

 

画像

上りラストラン終了。いつもの事ながら、あっと言う間だった。

 

 

 

 

 

画像

ED79付近はやっぱりこんな感じ。よく見えませんが、ED79が2両付いている。重連だったのか。理由はわからないけど、DD51も重連だったし。もしかしてJR北海道のファンサービス?

 

 

 

 

 

画像

 

画像

ED79の重連初めて見た。ED79は函館所属のはずなので、今日の下りラストランも重連で函館に帰ることになるでしょう。

 

 

 

 

 

画像

今まで幾度となく眺めてきた青い客車もこれで見納め。

 

 

 

 

 

画像

今日の下りラストランも無事に走り終えてほしいと思います。

 

 

 

 

 

画像

ラストランを過ごさせてもらった8号車の前で回送を待つ。そして6時41分、「はまなす」回送。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

 

画像

さようなら「はまなす」。

 

 


しかし今日はこれで終わりではありません。もう一つのラストラン「白鳥」。

 

 

 

 

 

画像

新青森に移動して「白鳥93号」を待つ。

 

 

 

 

 

画像

2号車自由席に乗車。これから最後の485系「白鳥」で函館まで往復。最初からこのつもりだったので、蟹田-新青森の往復乗車券を先に購入しておいた。

 

 

 

 

 

画像

再び青函トンネルをくぐり抜け北海道へ。

 

 

 

 

 

画像

函館にはDD51重連が停車中。下り「はまなす」ラストラン運用?

 

 

 

 

 

画像

ダイヤ改正で増発の「スーパー北斗」に運用されると思われるキハ261系が見られる。そして緑の789系、もう函館で見ることは無くなりそう。

 

 

 

 

 

画像

10時26分、終点函館到着。

 

 

 

 

 

画像

キハ183系「北斗」と485系「白鳥」の並びも今日で最後。

 

 

 

 

 

画像

改札を出て「鰊みがき弁当」を買いに行く。みかどさんの場所が変わってて、一瞬「無い」と焦った。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

そのまま折り返しの「白鳥22号」に乗車。

 

 

 

 

 

画像

指定席の6号車へ。いよいよ最後となる485系乗車。

 

 

 

 

 

画像

今日夜の「白鳥96号」で485系定期運用も終焉となる。残念ながらその時間まではいれないので、自分は「白鳥22号」で最後の485系を堪能する。

 

 

 

 

 

画像

接続となる「北斗4号」が到着して11時19分、「白鳥22号」函館を発車。車内は満席。

 

 

 

 

 

画像

特急列車から函館湾を眺めるのも最後。

木古内からは多くの乗客あり。行きの「白鳥93号」でも蟹田から大勢乗り込んで来たし、どうやら木古内-蟹田特例利用の「18きっぱー」のよう。18きっぷで青函在来線乗り納めしている人が多そう。

 

 

 

 

 

画像

「北海道全線フリーきっぷ」も今日で最終日。道央・道東・道北への多客期使用OKフリーキップはこれで無くなる。自分の北海道鉄道旅もそろそろ終焉の予感。今後はフェリーか。

 

 

 

 

 

画像

木古内を出ると列車は猛スピードで青函トンネルへ。130km/h?485系のモーター音が最高に心地いい。
青函トンネル内でトイレに行くと、デッキで聞くモーター音は客室よりもド迫力。最高のサウンド。しばらくデッキに留まって音を耳に焼き付ける。もうこのモーター音をこのスピードで聞ける事も無いでしょう。

 

 

 

 

 

画像

列車は青函トンネルを出て蟹田へ。

 

 

 

 

 

画像

撮影名所、蟹田お立ち台?今朝の「はまなす」通過時はすごい人の数だった。
やがて終着放送が流れ、車掌さんの挨拶。『「白鳥号」の思い出を車内にお忘れになりませんよう』。「はまなす」で聞いた放送とほぼ同じ内容だった。

 

 

 

 

 

画像

13時27分、終点新青森到着。
青函トンネル開業当初から続いた自分の津軽海峡線乗車はついに終焉。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

下りは北海道へ渡るワクワク感、上りは北海道を離れる寂しさを感じながら、色々な列車で通ってきた津軽海峡線。28年の歴史もいよいよこれで閉幕。また涙腺が緩む。

 

 

 

 

 

画像

13時35分、「白鳥22号」回送。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

さようなら「白鳥」。さようなら「津軽海峡線」。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津軽海峡線さよなら乗車紀行③【上り「はまなす」ラストラン乗車】

2016年03月25日 23時12分00秒 | ラストラン旅

2016年3月20日

 

 

 

 

 

画像

朝起きると、帯広の街は晴れ。いよいよ来てしまった上り「はまなす」ラストランの日。

 

 

 

 

 

画像

外は北風ビュービュー。こんな日は露天の朝風呂が最高。朝から1時間コースで満喫。廊下からは十勝のきれいな山が見える。

 

 

 

 

 

画像

午前11時、「北海道ホテル」をチェックアウト。今まで自分が泊まった中で5本の指に入るいいホテル。

 

 

 

 

 

画像

それにしても、昨日と打って変わって寒い。列車まで時間があるのでもう1軒温泉に入ることに。帯広駅近くの温泉と言えば「たぬきの里」。12時から営業。
体中に泡が着く炭酸泉のモール温泉。ここに来たのは2度目ですが相変わらずいい湯。冷え切った体にジワーンと染み入る。しかし湯温が高いのであまり長湯はできず。

 

 

 

 

 

画像

温泉を出て帯広駅へ。13時33分発の「スーパーとかち8号」を待つ。

 

 

 

 

 

画像

13時13分、折り返しとなる「スーパーとかち3号」が到着。

 

 

 

 

 

画像

261系「スーパーとかち」。久々の乗車。自由席が1両しかないので多客期は要注意。今日は空いる。

 

 

 

 

 

画像

定刻に帯広を発車。高架から見える十勝の山々がきれい。
列車は途中の十勝清水で突然抑止。車内に尋ね人の放送が流れる。何かあったようらしい。詳細は不明ですが。
6分程遅れて十勝清水を発車。新得から石勝線に入ると石勝高原のビューポイントへ。

 

 

 

 

 

画像

やはりこのトマム-占冠間が石勝線のハイライト。
近くを走る根室本線では、SL時代の旧線が「鉄道日本三大絶景に数えられる景勝地だった」と何かのテレビ番組でやっていた。

 

 

 

 

 

画像

紅葉山トンネルを抜けると夕張支線の橋梁が見える。廃止危機の夕張支線。今のご時世、地方交通線に待ち受けるのが廃止のみでは寂しすぎる。

 

 

 

 

 

画像

南千歳を過ぎ、時刻は間もなく16時。列車は3分遅れ。
「スーパーとかち8号」の札幌到着は16時14分。そしてその2分前、16時12分に札幌を発車するのは本日ラストランの上り「カシオペア」。ということは、途中で「カシオペア」とすれ違うはず。

 

 

 

 

 

画像

札幌に近付くにつれて撮り鉄さんの数が多くなってくる。そして列車は苗穂を通過。
札幌が目前になったところで、ついに「カシオペア」来た!

 

 

 

 

 

画像

 

画像

 

画像

 

画像

 

画像

静かにすれ違っていった。
次世代の寝台特急として登場したE26系「カシオペア」。ほぼ同時期に登場した「サンライズ」もあり、あの頃はまだJRも寝台列車を存続させようとしていたように思える。しかしその新車効果が期待していたものではなかったのか、その後はブルトレ廃止の嵐。皮肉にも「カシオペア」と「サンライズ」がJRに寝台廃止を決断させてしまったのか。

 

 

 

 

 

画像

この「スーパーとかち8号」、札幌の何番線に到着するのかと思ったら、「カシオペア」が発車したばかりの4番線。
まだラストランの余韻が残る4番線。人の数もすごい。この光景、次は「はまなす」が発車する22時に再現されそう。

 

 

 

 

 

画像

「はまなす」乗車前はもちろん温泉へ。
札幌での夜行列車乗車前儀式として何度も来た「北のたまゆら 桑園店」。ここに来るのも最後になるでしょうか。

 

 

 

 

 

画像

温泉を出ると外は突然の雪。テレビ塔は北海道新幹線バージョンのライトアップが行われている。

 

 

 

 

 

画像

時刻は21時を過ぎ、いよいよ札幌駅へ。

 

 

 

 

 

画像

改札口の発車案内に「はまなす」が現れた。多くの人がシャッターを切る。
今日の「はまなす」は全車指定で運行される為、東室蘭まで臨時の補完急行が運行される。珍しい列車名無しの「名無し急行」。某掲示板を連想してしまう…。

 

 

 

 

 

画像

4番線ホームは既に人だらけ。ホーム先端はマスコミも陣取って特に混雑。

 

 

 

 

 

画像

21時37分、三点チャイムに続き「はまなす」入線のアナウンス。同時に、ほぼ全員カメラを構えホームに緊張感が走る。

 

 

 

 

 

画像

そしてついに「はまなす」最後の札幌駅4番線入線。

 

 

 

 

 

画像

何と今日はDD51重連。それに続く11両編成の青い客車。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

DD51周りは人だらけで近付けず。

 

 

 

 

 

画像

何とかちょっとだけ見えた。

 

 

 

 

 

画像

夜も遅い22時近くだというのにすごい人。

 

 

 

 

 

画像

ドリームカー前にも人だかり。何があるのかと思ったら…

 

 

 

 

 

画像

 

画像

乗客お手製のLEDボード。きれいにできてますねー。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

最後部10号車のスハフ14周りも多くの人。

 

 

 

 

 

画像

発車時刻が迫ってきて、自分は本日のお宿となる8号車に乗車。

 

 

 

 

 

画像

8号車は「オハ14 504」。この車両はきれいに化粧されていて隣の7・9号車との差が歴然。
発車時刻となりましたが接続する「スーパー宗谷4号」が今日も遅れている為、少々発車が遅れるとのアナウンス。

 

 

 

 

 

画像

22時7分頃、「スーパー宗谷4号」到着。そして22時13分、いよいよ上り「はまなす」最後の札幌発車。
6番線には臨時急行の姿。「ニセコエクスプレス」の車両。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

ホーム先端は手を振って下さる人でビッシリ。これ見たら、やっぱり涙腺緩んできた。
「ハイケンスのセレナーデ」に続き車内放送。最後は「上り急行『はまなす』ラストランにご乗車頂きましてありがとうございます」。車掌さんが若いせいか、しんみりとした感じは無く元気な放送。

 

 

 

 

 

画像

これで見納めとなる夜行列車からの札幌夜景。本当にこんな時が来てしまうとは。
それにしても18日の下り同様、満席のはずなのに空席が目立つ。車内を歩き回る人が多いのもあるけど、特に通路側席が多く空いている。もしかして、1人で2席買ってるパターン?
新札幌・千歳・南千歳と駅には見送りの方。ラストランらしい風景。でも思ったより少ない印象。まあ「はまなす」が走るのは深夜帯なので、こんな感じでしょうか。

 

 

 

 

 

画像

眠らないつもりだったけど、苫小牧を発車したところでうつらうつら。この後にくる噴火湾の夜景に備えてしばしの仮眠。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津軽海峡線さよなら乗車紀行②【最後の下り「はまなす」で札幌へ】

2016年03月24日 18時51分00秒 | ラストラン旅

2016年3月19日

 

 

 

 


昨晩乗車した「はまなす」、眠ったり起きたりを繰り返しながら夜が明けてきた。

 

 

 

 

 

画像

5時29分、南千歳到着。久々に簡リクシートで一晩明かしましたが、若い頃と違って体が痛い。中年の自分にはやはり寝台の方がいい。

 

 

 

 

 

画像

今回使用しているのは「北海道全線フリーきっぷ」。北海道新幹線開業に伴い「みなみ北海道フリー」と共に終売となる。


「周遊きっぷ」の後継として登場したこのフリーきっぷ、登場当初は有効期限の短さに大いに使い辛さを感じたけど、継続乗車制度を利用しての小旅行で何とか使い慣れてきたところで終売とは。しかも後継は無し。


残る頼みの綱は「北海道フリーパス」ですが、多客期使用不可。サラリーマンの夏休み・冬休みは使用できず。夜行列車廃止と共に、北海道の鉄道旅はいよいよ潮時か。

 

 

 

 

 

画像

「ハイケンスのセレナーデ」が流れ豊平川を渡る。豊平川には多くの撮り鉄さんの姿。

 

 

 

 

 

画像

あいにくの曇り空で朝焼けは拝めず。そしていよいよ「ハイケンス」も聞き納めとなりそう。

 

 

 

 

 

画像

テレビ塔が見えると、もう終着札幌。

 

 

 

 

 

画像

定刻6時7分、札幌到着。最後の下り「はまなす」乗車終了。

 

 

 

 

 

画像

DD51周りはたちまち人だかり。

 

 

 

 

 

画像

青い機関車が牽引する北海道夜行。今日の下り「カシオペア」、明日の上り「はまなす」「カシオペア」、21日の下り「はまなす」と、いよいよカウントダウンも残り3カウント。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

夜行列車で札幌へ…はこれで本当に最後。今まで普通に眺めてきたこの景色も過去のものへ。

 

 

 

 

 

画像

DD51周りの喧騒を避け、青い客車を見ながら回送を待つ。14系・24系の今後は、JR北海道の経営状態を考えれば全数廃車濃厚。少しは残してほしいけど。解体シーンを想像すると涙が出る。

 

 

 

 

 

画像

6時27分、「はまなす」回送。11両の長大編成がゆっくりと動き出す。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

 

画像

行ってしまった。空虚感に襲われる。次はオーラス、明日の上りラストラン。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

自分が札幌駅で見た「はまなす」ラストランに関する告知はこの2枚のみ。北海道新幹線については盛大にPRしてますが。青森とだいぶ違う。列車体系が大きく変わる青森駅と単純に比較できませんが、やはり両駅の温度差を感じてしまう。

 

 

 

 

 

画像

普通列車に乗り換えてやってきたのは稲積公園。あいにく雨が降ってきました。ここから徒歩15分程で温泉にありつける。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

「ていね温泉 ほのか」。最近、午前5時~9時まで早朝営業が開始され朝風呂に入れます。やはり夜行列車下車後は温泉に限る。


体を洗い大浴場へ。人工温泉も含め色々な浴槽があり、まずは内湯「ほのか乃湯」(天然温泉)へ。子供向けにおもちゃのひよこが大量に浮いてる。
泉質は「ナトリウム-塩化物泉」。塩味を感じる。消毒用塩素臭が若干気になるけど、源泉の良さが残されている。


続いて露天風呂へ。「檜の湯」と「郷の湯」がありテレビも見れる。雨が降る露天風呂で1時間コースで満喫。
夜行列車の後でしか札幌で朝風呂に入る事は無いでしょうから、札幌朝風呂はもうこれが最後。

 


<ていね温泉 ほのか>★★★★☆
泉質:B 眺め:C 癒し:A コスパ:A
しょっぱい湯はやはり温泉らしさが感じられる。いつもはわかりませんが、この日の早朝営業は人も少なく、すっかりくつろいでしまった。
早朝料金600円。通常は800円(土休日900円)。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。

 


雨の中を駅に戻り、再び札幌へ向かう。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

明日の上り「はまなす」乗車まで、今日はこれから「スーパーおおぞら5号」で帯広へ向かう。トマムへのスキー客はそれ程多くなく、乗車率はちょうど100%位でしょうか。

 

 

 

 

 

画像

石勝線は濃霧でホワイトアウト気味。

 

 

 

 

 

画像

14時24分、帯広到着。

 

 

 

 

 

画像

すると向かいのホームにいたのは、あの「2429D」。

 

 

 

 

 

画像

この列車、3月26日のダイヤ改正で列車番号が変わるばかりか、「日本最長距離普通列車」の座を山陽本線「369M」(岡山-下関)に譲ることになるとか。
「2429D」の王座陥落は残念ですが、分社化短距離化が進むJRにおいて長距離列車の設定は嬉しくなる。

 

 

 

 

 

画像

帯広に来たら必ず食べる「ぶたはげ」の豚丼4枚。いつ食べても美味い。居酒屋ではないのでビールは1杯でガマン。

 

 

 

 

 

画像

続いてやって来たのは「ばんえい帯広競馬場」。ばんえい競馬に来るのは二度目。
サラブレッドがかっこいいのに対し、ばん馬はかわいい。それが目の前を700kgものソリを引いて障害を越える迫力。一度体験するとハマる。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

 

画像

しかし馬券はさっぱり当たらず。4レースやって全てスカ。

 

 

 

 

 

画像

明日はGⅠレースの「ばんえい記念」が行われる。これは盛り上がりそう。ぜひ見たいけど発走は17時15分。「はまなす」に間に合わなくなるかもしれないので、あえなく断念。

 

 

 

 

 

画像

薄暮開催の今日は途中から日が暮れます。ライトアップがまたきれい。

 

 

 

 

 

画像

結局5レースやって全敗で競馬場を後にします。凹む。しかしばんえい競馬楽しい。また来たい。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

帯広の街を30分程歩き、今日の宿「北海道ホテル」に到着。
前から泊まってみたかったホテル。自分のようなしがないサラリーマンには不似合いなハイグレードホテルですが、偶然Yahoo!トラベルの5000円クーポンをもらったので泊まってみることに。


自分の泊まる「日高ウィング」と呼ばれる館内は上質な空間。そしてもちろんモール温泉付き。掛け流し+加温のようで、源泉の良さが充分味わえる。特に冷たい空気の中で入る露天風呂が最高。外来入浴はやっていないので、宿泊客のみでゆったりできる。

 


<北海道ホテル パブリックバス>★★★★★
泉質:A 眺め:B 癒し:A
帯広らしい良質なモール泉。特にぬるめの露天風呂は半永久的に入っていられそうな気持ち良さ。

 

 

 

 

画像

部屋に戻ると「カシオペア」下りラストランのニュース。無事に上野を出たようですが、不審物騒動で何度も抑止されたようで2時間近くの遅れとか。青森の長時間停車で遅れは回復できるとは思うけど。


自分は明日の上りラストランをちょっと見る予定なので、何とか無事に札幌まで来てほしいところ。

 

 

 

 

 

画像

帯広の夜景を眺めて就寝。東京からずーっと座席車で来たので、やっと足を伸ばして寝れる。

zzz…。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

津軽海峡線さよなら乗車紀行①【スハフ14で最後の下り「はまなす」乗車】

2016年03月22日 17時00分00秒 | ラストラン旅

2016年3月18日

 

 

 


ここは東京駅。いよいよ来てしまった青函在来線終焉に向けて、これから青森へ向かいます。

 

 

 

 

 

画像

予定より所用が早く済んだ為、予定を1時間早めて「はやぶさ27号」から「25号」に直前乗変。
もちろん満席ですので、途中の仙台まで立席。

 

 

 

 

 

画像

新青森から「スーパー白鳥25号」で青森へ。この青函トンネル案内も見納め。

 

 

 

 

 

画像

5分程の乗車ながら、自分の789系「スーパー白鳥」乗車はこれが最後。

 

 

 

 

 

画像

「あけぼの」との組み合わせで今まで何度も北海道へ渡らせてもらった「スーパー白鳥」。
激混みで函館まで立ちっ放し…なんて事も今は懐かしい思い出。早くも涙腺が緩む。

 

 

 

 

 

画像

さようなら「スーパー白鳥」。今後は札幌圏での活躍に期待。

 

 

 

 

 

画像

今日はこれから「はまなす」に乗ります。その前に恒例の儀式「青森まちなかおんせん」。

 

 

 

 

 

画像

入浴後はビール。ここではやっぱりこの「黒ラベル東北ホップ」飲まないと。

 

 

 

 

 

画像

21時頃、青森駅へ。この発車案内を撮影する人が多い。終焉を実感します。

 

 

 

 

 

画像

改札口前に意外なモノがあります。「はまなす」ラストランと北海道新幹線を紹介する動画。さすが青森駅。

 

 

 

 

 

画像

21日にはポストカード配布があるようです。自分も欲しいけど時間が合わず断念。
しかしこのポストカード、当日はトラブルの元となってしまったようですが…。

 

 

 

 

 

画像

「はまなす」へのメッセージボード。新青森駅には「スーパー白鳥」「白鳥」のメッセージボードもあり。
青森駅は「あけぼの」の時も横断幕を作ってくれたり、ねぶた囃子で見送ってくれたり、列車に対する敬意や愛着が感じられる。

 

 

 

 

 

画像

青森駅を発着する列車と発着していた列車の紹介ボード。いっぱいある。青森駅気合入ってるな~。新幹線開業ばかりでなく在来線にもしっかり目を向けてくれて、これは青森駅のファンになってしまう。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

ボードを見ていたら、やばい、また涙腺緩んできた。

 

 

 

 

 

画像

この発車案内もこれで見納めとなる。JRで「急行」の文字を見る事は、もうイベント列車以外では無いでしょう。

 

 

 

 

 

画像

21時38分、DE10に牽引されて「はまなす」が入線してきた。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

自分にとっては「あけぼの」「北斗星」に次いで多く乗らせてもらった「はまなす」。
青森でウキウキ気分で眺めてきたこの風景もこれで見納め。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

 

画像

1月・2月の時より段違いに人が多い。廃止直前のいつもの光景。

 

 

 

 

 

画像

今日のお宿は7号車普通指定席。7号車に乗るのは10年振り位でしょうか。
みどりの窓口で「ドリームカー」と言ったら7号車が発券され、当日まで気付かなかった、あの時以来。
当時「ドリームカー」は窓口ではほとんど通じなかったから、その後は「5号車か6号車」と言うようにした。
しかしこの傷んだ車体に、逆に愛着が湧いてしまいます。

 

 

 

 

 

画像

「はまなす」の7号車は「スハフ」。発電エンジン付きの車両。14系と云えばやはりこのエンジン音。
自分の席は3番だったのでそれほど音は気になりませんが、二桁番号の席は気になるかも…とは言っても、もう廃止か。
そして昔ながらの簡易リクライニングシート。懐かしい。

 

 

 

 

 

画像

 

画像

22時10分頃、接続となる「つがる9号」が到着。しかし他の列車の遅れの影響で「はまなす」発車が遅れます。

 

 

 

 

 

画像

5分ほど遅れた22時23分頃、「はまなす」青森を発車。
今日は4両増結の11両編成。最終的にサイバーステーションではB寝台「×」指定席「△」となっていましたが、指定席は空席が目立つ。これはどういうこと?急行指定席は1800円程だから、乗れなくなっても払い戻ししないのか。


それにしても、車内を歩き回る人の多いこと。ひっきりなしに客室のドアが開閉する。14系は手動式だから「ガチャン」と閉まり結構な音。今夜眠れるだろうか。
やがて車内は減光されました。簡リク車でこの薄暗い照明。「八甲田」を思い出す。

 

 

 

 

 

画像

0時45分頃、函館到着。
「車内自動販売機の飲料は売り切れました、ホームの販売機をご利用下さい」のアナウンス。この放送は初めて聞いた。記念に車内で買う人が多いのでしょうか。自分もネクター飲もうと思ってたのに。


そして例により、ホームをダッシュする人の数がすごい。
車内では函館恒例の座席回転儀式が行われる。ドリームカーでは回した事ありませんでしたが、簡リク車では回転させます。自分も回転させたい派。

 

 

 

 

 

画像

DD51連結。最初から期待してはいませんでしたが、やはり見えません。

 

 

 

 

 

画像

DD51観賞も程々にして座席に戻ります。ビール飲みたいけど、座席車でトイレに頻繁に行くと隣の人にひんしゅく買うのでやむなくガマン。座席車はこれが残念。

 

 

 

 

 

画像

函館車両基地を眺めていると続々と乗客が車内に戻ってきて、1時23分、函館を発車。
藤城線のきれいな夜景が見える。藤城線は本数激減ながら、何とか旅客列車が維持されるようで一安心。


今日はこの辺でうたた寝。久々の簡リク車の夜、懐かしい~。

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

続・「白鳥」&「はまなす」乗り納め紀行③【最後の24系B寝台の夜】

2016年03月07日 22時09分00秒 | 鉄道旅

2016年2月29日

午前1時30分、携帯アラーム(バイブ)で目が覚める。ここはどこ?なぜこんな夜中に?
約15秒後、思考復活。「はまなす」に乗っていたんだった。
砂原支線の夜景を完全観賞する為にこの時間に起床。しかしとてつもなく眠い。
列車はすぐに八雲を通過。八雲を通過するシーンは記憶に無いので新鮮。
外は吹雪。昨日はあんなに晴れてたのに。しかし「はまなす」は吹雪をものともせず快調に走ってます。
しばらくすると車窓に夜の噴火湾。強風の為、荒れて白波が立っている。吹雪の夜の噴火湾。
「あけぼの」から見た夜の日本海を思い出す。夜行列車からでしか見れない情景。
砂原支線を見るのが目的だったけど、吹雪の噴火湾夜景にすっかり釘づけになる。

画像


街灯には横殴りに降る雪が映し出されます。吹雪の中を力走する「はまなす」。これぞ北海道夜行。
やはり自分にとって冬の北海道・東北はスペシャル。それは何と言っても、この日常を忘れさせてくれる雪景色。
雪国の方にとっては自然の脅威となり、安易に「きれい」などと言ってられないのは承知してますが、それでもやはりこの景色見たさに来てしまいます。
しかしこの雪の夜景を寝台から眺められるのはこれが最後。ひたすら吹雪の噴火湾を眺めて目に焼き付ける。

画像


1時55分、列車は森を通過。クネクネとポイントを渡り砂原支線に入りました。
同時に「ズズンズズン」という独特のジョイント音に変わります。
吹雪で視界が悪い為、残念ながら噴火湾までは見えませんが、きれいな針葉樹林の中を走ります。
砂原支線には「流山温泉」という温泉があって、かつてキハ40に乗って2回程行った事がありましたが、確か1年位前に廃業となってしまった。
JR北海道直営の温泉で、やはり財政難の影響だったようです。いい温泉でしたが。
針葉樹林帯に時折民家が見える雪景色を眺めていると、再びポイントを通過し大沼を通過。砂原支線終了。
初めて「はまなす」で砂原支線の夜景を完全観賞でき一安心。ホッとしてベッドにゴロン。

画像


定刻2時52分、函館に到着。昨夜あれだけ寒かった車内はいつの間にかポカポカで暑いくらい。
そのせいかひどく喉が渇いたので、ジュースを買いにホームに出ます。

画像


函館駅は横殴りのみぞれ。しかしそんな中多くの乗客がホームを行き来しています。

画像


静かに発車を待つ「はまなす」。夜の函館で青い客車を見れるのも残りわずか。
機関車交換は今までにも見てきたし、寒いし眠いしで、ジュースを飲み終わると自分は車内に戻って就寝。
寒い外から戻り、この包み込まれるような安堵感の寝台で眠りにつく。
まどろみ状態の中、「はまなす」が函館を発車したのはわかりました。

画像


翌朝、どこかに停車しているのに気付く。外は明るくなっています。これは蟹田での運転停車。
それまで続いていたジョイント音が途絶え、急に静寂が訪れたのに気付いて目覚める。寝台列車で何度も経験した起床シーン。
今後この感覚が味わえるのはいよいよ「サンライズ」だけ。
蟹田を発車すると「ハイケンスのセレナーデ」に続きおはよう放送。列車は定時運行中です。
「寝台車の浴衣はお持ち帰りになれません」とのアナウンス。
毎度の事ですが、廃止間際になると車内の備品を勝手に持ち帰る輩が出現するようです。
「あけぼの」の時は個室の灰皿が外されているのを見たし。もはや鉄道ファンでも何でもない、ただの窃盗犯。

画像


1月に乗った時は暗くて見えなかったけど、雪原の向こうには北海道新幹線の高架が見えます。
青函在来線もいよいよカウントダウン。この高架を見ると現実が迫ってくる。

画像


そして定刻6時19分、終点青森到着。24系開放B寝台最後の乗車が終了。

画像


比較的暖かな青森の朝。ここでも多くの人がホームを行き来します。

画像


学生時代に「エルム」で初めて乗った24系B寝台。あれから26年、ついに終焉の時。14系・24系を静かに眺めながら回想にふけります。
20分後の6時39分、DE10に牽引されて「はまなす」回送。14系のエンジン音が聞こえては消え、また聞こえては消えを繰り返し、最後部9号車が自分の前を通り過ぎて行きました。

画像


次回、3月20日上りラストラン。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする