Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

2020.3.15 八ヶ岳プチ周遊

2020年03月29日 16時36分17秒 | エリアトラウト釣り

2020年3月15日

 

 

 

 


今日は蕎麦と釣りと温泉目当てに、クルマで八ヶ岳エリアに出動。昨日は真冬のような天気で東京でも雪が降ったほどの寒さだったけど、今日は春の陽気。午前10時出発。

 

 

 

 

 


トリミング①.jpg
中央道を進み山梨県に入ると前方に八ヶ岳登場。昨日降った雪の賜物か、ヤバいきれいさじゃないですか。

 

向かうのは小淵沢ながら、須玉からは一般道でも流れが良いし、経費節約で須玉インターで降りて一般道を走る。


途中の日野春駅前を通った時、215系「ホリデー快速ビューやまなし」が停車しているのを目撃。偶然見かけたこの車両、無性に今日のきれいな八ヶ岳をバックに写真を撮りたくなる。

 

「スパティオ小淵沢」に直行する予定だったけど、ここは予定変更。撮影スポットへクルマを向ける。着くとすぐにE353系下り「あずさ」が通過。あ~しまった、わかってれば撮りたかったのに。まあ突然の予定変更だからしょうがない。その後待つこと約10分、215系がやってきた。

 

 

 

 

 


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うーん、八ヶ岳のきれいさは出てるけど、クルマが通っている道路が入ると列車の存在感が薄れる。
次はE353系を狙ってみようと思うも、約1時間あるので昼食へ。クルマを走らせ今度は本当にスパティオ小淵沢に向かう。

 

 

 

 


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レストラン「森樹」で延命そば大盛りを注文。鼻に抜ける蕎麦の香りがたまらない。今冬は蕎麦遠征ができなかったので、久々の蕎麦の香り。あ~美味い。


元々は蕎麦食べてどこかで釣りして温泉入って帰る予定だったけど、撮り鉄の為に温泉は断念。この後は撮り鉄と釣り。そして次の「あずさ」がもうすぐ来る。やや急ぎ気味で延命そばを完食し、再び先ほどの撮影スポットに向かう。
到着するとすぐにE353系上り「あずさ」がやってきた。

 

 

 

 


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幸いクルマが少ないタイミングで来てくれたけど、やはり道路が入るとダメ。しかもちょうど雲で日が陰って暗い。あ~難しい。
ややポジションを変えて、道路が入らないアングルで狙う。そこへ下り「あずさ」が来た。今度は日も出ている。さあ~緊張の一瞬。カシャッ!

 

 

 

 


モザイク①.jpg
アングルはさっきより良くなったように思えるけど、シャッター切るタイミングが遅すぎた。しかも架線柱と被ってるし。撮り鉄は本当に難しい。やはり自分のようなお下手には連写機能が必要。


時刻は13時20分、もっと撮りたいけど午後になって光線の具合が良くなくなってきたし釣りもしたいので、後ろ髪引かれる思いでこの場を離れる。クルマで移動中、あのきれいな八ヶ岳をバックに会心の1枚をますます撮りたくなってくる。来週また来るか。


そのままクルマを走らせ須玉町上津金にある「ジョイ・フィールド in Tsugane」に到着。古い言い方でマス釣り場、最近の言い方でエリアトラウト。

 

 

 

 


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自分のナビに出てなく、道に迷いながらも14時到着。なかなかのロケーション。こちらは大型の魚がメインで、ペレットではなく自然の餌で生息しているとのこと。


受付で3時間券を購入。3000円。ちょっと高い感はあるけど、大型がバンバン釣れるならまあ良し。そして14時10分スタートフィッシング。


いつもエリアトラウトは3lbのラインを使うけど、大型主体とのことで今日は5lbライン。しかしなかなかバイトは無い。色々ルアーを試していると、Xスティックにようやくバイト!

 

 

 

 


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これは30cmくらいのニジマス。ここでは小型の部類でしょうか。しかしこの1匹でちょっと見えたような気がする。その通りに再びバイト!

 

 

 

 


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これはデカい。手尺50cm。5lbだったので強気にやりとりできて楽しい。3lbだとかなり走られそう。ジョイ・フィールドらしい魚。

 

 

 

 


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その後40cm級を追加。この魚もかなりパワフルだった。さらに続けて30cm級を釣ったところでバイトが途絶える。しかし上手い人はコンスタントに釣っている。うーんやはり何かが足りないらしいけど、自分にはさっぱりわからない。寒くて思考も停止してきた。

 


時刻は早くも16時45分。ポイントを変えたところでバイト!よっしゃ、有終の1匹、と思ったら、無念のフックオフ。あ~あ、いつもこのパターンでバラシて終わるな。ここで時刻は17時となりストップフィッシング。

 

 

 

 


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結局4匹で終了。まあでもロケーションもいいしちょこっとフィッシングとしては十分楽しかった。上手ければもっと楽しいんだろうけど。

 

 

 

 


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夕暮れの八ヶ岳がまたきれい。きれいな景色を眺めながら須玉インターに向かい帰路へ。
それにしても、撮り鉄リベンジしたくてたまらなくなってきた。2週連続いっちゃおうか。

 

 

 

 

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2020 フォッサマグナ温泉紀行⑥【南小谷-八王子「あずさ26号」】

2020年03月25日 19時29分06秒 | 鉄道旅

2020年3月8日<2>

 


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大糸線非電化区間、通称大糸北線で姫川温泉に立ち寄ったあと南小谷に到着。大糸線を走るJR西日本とJR東日本の車両が一同に会するこの光景。大糸線三兄弟。いや211系はここまで来ないから南小谷三兄弟というところでしょうか。


ここから1番線に停車中の「あずさ26号」で帰路に着きます。1日1往復設定されてる南小谷発着「あずさ」の上り便。ダイヤ改正後は号数が変わるようですので、南小谷発の「あずさ26号」として運行されるのはあと6日間。

 


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のんびりしていたらすぐに発車時刻となり、急いで10号車に乗車します。

1日1本とは言え、北アルプスの麓にあるこの小さな駅が新宿行き特急列車の始発駅。しかも9両も付いていて、そういう目で見ると南小谷はかなり特異な存在であるように思える。自分が思い浮かぶ限り「はまかぜ」の浜坂や香住以上に、失礼ながら辺境の地にある特急始発駅。

南小谷-糸魚川が非電化のまま大糸南線が電化されたので、糸魚川への中継地点という位置づけで電化終点の南小谷が始発・終着駅となったのだと思いますが。急行「アルプス」が気動車で運行されていた頃は新宿-糸魚川の直通便があったようだし。

 


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乗車するとすぐ14時22分となり、「あずさ26号」南小谷を定刻発車。この時点で10号車の乗客は自分入れて3人程だったでしょうか。のどかな雰囲気。

 


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すぐに姫川が寄り添ってきて、川に沿って急カーブをゆっくり進みます。E353系もこの辺りでは中央線内での爆走の面影はありません。

 


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ここで平岩駅前の酒屋さんで買ってきたビールを空ける。プハーッ、美味い。ただしお腹の調子が悪いままなのでこれ1本でガマン。

そう言えばあの平岩駅前の酒屋さん、外から見ると営業してるのか怪しかったけど、なんとか営業してくれていて助かった。

 


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南小谷から「あずさ」に乗るのは超久々。信濃大町からはちょくちょく乗ってたけど。

この列車で八王子まで。乗車時間は3時間38分。千葉-南小谷の5時間7分もかなりの乗り堪えだったけど、3時間38分もなかなかの長さ。

 


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雪があればいっそうの絶景だったと思いますが、残念ながらほとんど無し。今後は冬でもこれがデフォルトになってしまいそう。たまに冬型の気圧配置になった時だけドカ雪が降り、その後の高気温ですぐに溶ける。そうはならないで欲しいですが。

 


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信濃森上を出ると右手に雄大な北アルプスがお目見え。曇り空だけどド迫力で迫ってくる。息を飲むきれいさ。

 


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ビールを飲みながら北アルプスを眺める至福のひと時。列車は間もなく白馬に到着。多くの乗車がありましたが、まだ10号車はのどかな雰囲気継続。

 


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白馬を出て佐野坂を超えると仁科三湖の車窓。まずは青木湖。ここも湖畔に雪は無し。

 


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続いて中綱湖。背後に構えるヤナバスキー場は暖冬の影響なのかここ数年営業休止中。その影響でスキーシーズン限定営業だったヤナバスキー場前駅は2019年ダイヤ改正で廃止されてしまった。

ヤナバスキー場自体は復活するような噂もありますが、スキー場がよほどの活況を呈さない限り一度廃止された駅が戻ることは残念ながら無さそう。

 


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最後に木崎湖。電車でバス釣りと言ったらやっぱり木崎湖。海ノ口・稲尾の両駅を降りると木崎湖はすぐ目の前。湖にこれほど近い駅は他ではなかなか無い。それにしても、仁科三湖の車窓は本当にきれい。

 


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15時4分、信濃大町に到着。木崎湖帰りに信濃大町から「あずさ」に乗ることはよくあったので、ここからは比較的見慣れた車窓。

 


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行きは晴れてたので空と山のコントラストが鮮やかだったけど、曇りの今日はイマイチ。しかし山に雲がかかる風景もこれはこれでいいかも。

 


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白馬辺りで見えた山に比べると、雪が少ないな~。標高の高い部分は雲がかかって見えないからそう感じるのかもしれないけど、早くも現実復帰感が増してくる。

 


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梓川を渡ると松本到着の自動放送が流れる。「松本で連結作業の為、早めに松本の到着放送が流れます」と車掌さんの案内がありましたが、確かにかなり早め。

その後列車は北松本でいったん停車。そこからゆっくりゆっくり進んで松本のホームに差し掛かり、さらに2~3度発停を繰り返して間もなく連結完了。前に付属編成3両を連結して12両となる。

 


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数分停車時間があるようなのでホームに降ります。このホームにいると2018年3月のE351系「スーパーあずさ」ラストランを思い出す。あれからもう2年。本当に早い。

 

E353系は確かに快適だし車体傾斜装置でカーブでの高速走行も可能だけど、振り子で車体を大きく傾ける荒々しい走りっぷりのE351系が自分は大好きだったので、姿が一切見れなくなってしまったのは本当に残念。「酔う」という声が多かったみたいだから、JR東日本としてはE351系を早く一掃したかったんでしょうけど。

 


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15時50分、列車は定刻に松本を発車。まだ乗車率は40%ほどでしょうか。コロナウイルスの影響なのか空いている。大糸線内ではそんなに飛ばせないので、そのうっ憤をはらすかのように松本-塩尻間は爆走。気分爽快。

 

塩尻を出ると意外にも外は雪景色。雪の中を爆走で進んで塩嶺トンネルに突入。岡谷側も雪景色を期待しましたが、トンネルを抜けると雪は全く無しで拍子抜け。

 


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富士見通過後に絶景スポットの立場川橋梁を渡ります。自分の席は進行右側なので見えませんが、左側には旧立場川橋梁を眺めることができる。「落下物があると危険」という理由で撤去なんて声もあるようですが、鉄道文化遺産としてなんとか残してほしいけど、今のご時世、全てはお金があるかどうか。せち辛い世の中。

 


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小淵沢を出ると霧が濃くなり車窓は完全にホワイトアウト。本来ならこの辺りは南アルプスのビューポイントだけど、残念ながら全く見えず。

 


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17時、列車は甲府に到着。いつものようにドバーッと乗ってきて満席になるかと思いきや、甲府からの乗車はそこそこ程度。乗車率は70%程でしょうか。日曜のこの時間でこれとは。やはりこれはコロナウイルスの影響か。

 


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甲府を出ると八王子までノンストップ。塩山付近では雲がかかった甲府盆地を横目に見ながら爆走。17時を過ぎてもまだ明るい。いつの間にか進んでいた季節を感じる。

そして笹子トンネルを抜け大月を通過。現実復帰感がどんどん増してくる。相模湖を通過してジョイント音が響く小仏トンネルを抜けると急速に民家が多くなり、やがて高尾を通過すると一気に街中に突入して、あ~もう着いてしまう。4点チャイムが鳴り「間もなく八王子」の放送が流れて観念する時。

 


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18時、八王子に到着。ここで下車。

3月6日の夜に会社から千葉のホテルに直行して旅が始まり、この瞬間に終了。あ~戻ってきてしまった。「あずさ3号」に乗って出発したのは昨日7日なのに遠い昔のように思える。いつものパターンですが。

 


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「あずさ26号」新宿へ向けて発車。お見送りして帰宅の途に着く。


これで千葉前泊+1泊2日の糸魚川遠征が終了。まだ北アルプスの絶景が目に焼き付いている。明日からの社会復帰は難航しそう…。

 

 

 

 

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2020 フォッサマグナ温泉紀行⑤【深い峡谷に佇む温泉~姫川温泉 瘡の湯】

2020年03月22日 22時18分03秒 | 鉄道旅

2020年3月8日<1>

 


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糸魚川で迎える朝。午前7時起床。よく寝た。日曜朝の糸魚川駅前はのどか。8時にホテルのパン朝食を頂く。弱っている今の自分の胃にトーストのパンが優しく染み渡る。

 


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午前10時、ホテルジオパークをチェックアウト。

糸魚川駅の目の前で設備もきれい。いいホテルでした。糸魚川に来る時はまたここ。

 

これから大糸線で昨日と逆のルートを行きますが、発車まで30分あるので糸魚川散策。昨日チラッと見えた駅反対側の1階「ジオパル」に向かいます。

 


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いきなりドーンと登場するのがこちらのキハ52。2010年まで大糸線で走っていた実車。国鉄色に塗り替えられピカピカの外観で静態保存されている。

 


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車内は待合い室として開放されていて、座席に座ると今にも走り出しそうな感覚になる。キハ40やキハ47がまだ現役で頑張っているのでこの車内もそこまで懐かしさはありませんが、やはり古き良き時代の鉄道風景を連想させられる。胃が好調ならビール飲みたくなるけど、こちらの車内での飲食は禁止。

 

この他、奥のスペースには壮大なジオラマがあり、コントローラーがいくつも設置されていて普段は模型の列車を運転できるようですが、コロナウイルス感染拡大防止の為、現在このコントローラーは使用不可になっている。なんとも残念。ここで発車時刻が迫りジオパルをあとにします。

 


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10時30分発のキハ120南小谷行きに乗車。2両付いているのでボックス席を確保できた。

 


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昨日「あずさ3号」から接続した糸魚川行きは2両が満員御礼だったけど、今日のこの時間は空いていて、これが大糸北線の実情でしょうか。それともコロナウイルスの影響?

 


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かつては優等列車がバンバン行き交っていた糸魚川駅在来線ホームも、今は3セクの短編成列車と大糸線の気動車が発着するのみ。北陸本線だった時代が夢のように思える。

 


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10時30分となり、列車は糸魚川を定刻発車。えちごトキめき鉄道と別れて北陸新幹線高架をくぐり内陸に入ります。

 


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すぐに雪を頂いたきれいな山々が現れる。山の名前が分からないのが残念。

 


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根知では下り列車と交換。大糸北線の列車交換設備はほとんど撤去され、残るのはこの根知駅だけとか。フォッサマグナならではの独特な絶景路線、これ以上設備投資されることは無さそうですが、存続さえしてくれれば自分としては御の字。

 


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根知を出ると本格的に山間部に突入。暴れん坊の姫川に沿ってトンネル・洞門・橋梁と目まぐるしく車窓が変わる。

 


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姫川の対岸に延々続く国道148号の洞門。この洞門はフォッサマグナの象徴風景。列車はトンネル内でスピードを上げるものの、トンネル外は徐行区間となるようで低速走行が続き、自然条件の厳しさを物語る。

 


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小滝-平岩間はまさに秘境という感じ。姫川を取り囲む峡谷には至る所に土砂崩落の跡が残っている。「7.11」と呼ばれる1995年の豪雨災害は全線復旧までに2年以上を要するという甚大な被害だった。

 

地球温暖化の傾向が年々強まり毎年のように水害が発生している昨今、もし大糸線が再び災害に見舞われたら、今度は果たして復旧されるのだろうか、などとこの景色を見てると考えたくない未来を考えてしまう。

 


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11時8分、平岩に到着。ここで下車。山あいの小さな駅ですが、大糸北線はこの平岩発着が朝と夜に1日2往復設定されている。南小谷まで行かずなぜ平岩で発着?と思ってしまいますが、新潟県側の通学需要に応える為の設定と思われる。

 


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列車は南小谷に向けて発車。

新潟-長野県境に位置する平岩駅。ここで下車する理由はもちろん温泉。平岩駅近くには姫川温泉という温泉地があります。フォッサマグナの恩恵とも言うべき、非常に泉質が良い温泉。以前は温泉街とは反対側のホテル國富翠泉閣で日帰り入浴させてもらったので、今回は昔ながらの温泉街方面へ。

 


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姫川に掛かる橋から姫川温泉のこじんまりとした温泉街が見えます。山あいの素朴な温泉街。すごく静かで川のせせらぎの音だけが聞こえる。いい雰囲気。

 

岩風呂で有名な「朝日荘」さんに入浴させてもらおうと思いますが、営業している雰囲気が無し。電話すると、あいにく設備の修理中で入浴不可とのこと。残念。もう1件の「白馬荘」さんも外からは営業しているのかわからない状態。

 


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そこでその隣にある日帰り温泉施設「瘡の湯(くさのゆ)」さんに変更。受付で料金を支払い浴室へ。脱衣所は非常に狭い。そして浴室へ。小さな内湯が一つあるのみで、洗い場は3ヶ所。そのうちシャワーが出るのは1ヶ所。設備は簡素ですが、浴槽には源泉が惜しげもなく注がれている源泉掛け流し。

 

洗いを済ませ湯に浸かると、ほのかに硫黄臭がする湯がじわ~んと染み渡る。あ~いい湯。掛け流しなので湯温は高め。41~42℃ほどでしょうか。あまり長湯はできず、ちょくちょく上がってはテラスに出て体を冷やす。12時20分過ぎ、テラスにいると大糸線のキハ120糸魚川行きが姫川の橋梁をゆっくりと渡っていった。本数が少ないのであまり見れないけど、JRビューの温泉はなかなか珍しいかも。内湯に浸かってはテラスに出るを繰り返し、60分コースで堪能させて頂きました。

<姫川温泉 瘡の湯>★★★★☆
泉質:A 眺め:A 癒し:B
泉質はナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物泉。掛け流しで飲泉も可能。設備は簡素ですがお湯は本格派。湯上りに休憩室でくつろいでいたら女将さんに茹で卵とお茶を頂きました。アットホームな雰囲気。食堂はありませんがカップラーメンと缶ビールは売っています。入浴料600円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。ロッカーと靴箱は100円リターン式。

茹で卵を頂いたあとは睡魔に襲われてうたた寝。これが気持ちいい~。そして列車の時刻が迫り13時30分退館。早くも帰路か。ここからは大糸線→「あずさ26号」と乗り継いで帰るだけ。本当に時間が経つの早過ぎ。平岩駅前の酒屋さんでビールを購入し平岩駅ホームへ。

 


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13時49分発の南小谷行き到着。この列車も2両付いている。おかげで進行左側のボックス席にありつけました。

 


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平岩を発車するとすぐ、山の中腹に白馬大仏が拝めます。かつては大仏の中にある展望台から絶景が眺められたそうですが、残念ながら今は入れない。ちなみに大仏様の目は糸魚川名物のヒスイでできているとのこと。

 


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物々しい建造物が立ち並ぶ姫川。本当に水量が少ない。毎年冬~春はこうなのか?記録的暖冬で雪が無い為にこうなのか?水害も脅威だけど、こうも雪が降らないと水不足も心配になる。近年は梅雨も空梅雨か集中豪雨かの両極端。日本の気候はどんどん熱帯化しているように思える。
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中土付近で姫川の合間に時折見えるきれいな雪山。絶景路線の大糸北線を堪能してきましたが、間もなく南小谷。

 


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そして14時15分、終点南小谷に到着。ここからは電化区間の大糸南線に乗り換え。大糸南線も絶景路線ですが、なぜか大糸北線から乗り継ごうとすると現実復帰感を感じてしまう。

 


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隣にはJR東日本E127系。JR西日本車両と東日本車両が相まみえる在来線では希少な光景。

 


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そしてその隣にはE353系「あずさ26号」新宿行き。これからこの列車に乗り換え。それにしても大糸北線は楽しかった。また乗れることを願い跨線橋を渡って帰路へ。

 

 

 

 

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2020 フォッサマグナ温泉紀行④【絶景と温泉~20年振りの大糸北線】

2020年03月20日 21時25分18秒 | 鉄道旅

2020年3月7日<4>

 

 

 

 


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「あずさ3号」で南小谷に到着。ここから20年振りの大糸北線へ。

JR西日本車両の両脇にJR東日本の車両が並ぶ、なかなか珍しい光景。直江津が3セク化されて以降、在来線では「サンライズ」を除けば南小谷だけかも。

 

 

 

 


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12時ちょうど発の普通糸魚川行き2両編成キハ120の車内は既に満員御礼の大盛況。なので発車ギリギリまでホームで過ごす。

 

その後もじゃんじゃん乗客が集って、これはダイヤ改正前に自分と同じ「あずさ3号」に乗りに来た人達なのか、いつもこうなのかはわからないけど、これだけの乗客がいれば心強く感じる。なにせこの大糸北線の輸送密度は全国的に見てもワーストに入る部類だし、一時期JR西日本の社長が廃止をほのめかしたことからも決して安泰とは言えない状況。

 

 

 

 


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11時58分、発車時刻が迫り自分も乗車。なんとか外が見える位置に立つことができ、定刻12時ちょうどに南小谷を発車。

 

 

 

 

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姫川に寄り添うように進む。


自分が初めて大糸北線に乗車したのは学生時代の1991年。当時所属していたサイクリングサークルに年1回、八王子-糸魚川間の約300kmを自転車レース形式で走るイベントがあり、八王子を午前8時頃出発、自分が糸魚川に着いたのが翌朝3時頃だったか。

そのまま輪行で始発の大糸北線→「あずさ」と乗り継ぎ東京の自宅へ戻ったのが最初の乗車。

 

クッタクタの極限疲労で、南小谷の乗り換え以外は糸魚川から八王子まで爆睡だったので、その時は大糸北線の記憶はあまり無し。

それよりも真夜中に通った、ひたすら洞門が続く国道148号の秘境っぷりに魅せられて、その後クルマと鉄道で再三この地を訪れるようになる。国道148号も凄かったけど、当時キハ52で運行されていたこの大糸北線の景色も凄かった。

 

 

 

 


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普段は山あいの美しい川である姫川も、その本性は暴れ川。度々氾濫して流域に被害をもたらす。その為、姫川には至る所にこのような人口構造物があり過去の被害を物語る。

 

 

 

 


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中土を過ぎると本格的に山深い景色。徐々にこの風景を思い出してきた。

 

大糸北線に最後に乗ったのは寝台特急「日本海」糸魚川-函館乗車で訪れた2000年の冬。「あずさ」→大糸線と乗り継いで来たものの、強風により途中の平岩だったか、突然抑止されてしまい「日本海」乗車が危ぶまれた。

 

幸い1時間程の抑止で運転再開し事なきを得たけど、あれが最初で最後の「日本海」乗車。北陸本線も強風で遅延となり、結局2時間遅れで函館に到着したような記憶がある。

 

あの時はまだ携帯電話持ってなかったから、写真を撮って記録に残すということはやってなかった。今思うと、写真撮っとけば良かったな思うけど。

 

 

 

 


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列車は北小谷に到着。今も存在する重機が姫川の暴れん坊っぷりを物語る。


そして姫川を横断するように架かっているのが国道148号の旧道。今は縦に交差する新道が多くの区間をトンネルで突っ切って、走りやすくはなったけど何か新幹線のように味気無く感じてしまう。

 

まあ旧道の険しさはかなりのものだったから安全上止むを得ないけど、自分はあの旧道が好きだった。

 

 

 

 


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深い谷の間を流れる姫川。今は水量が少なく暴れ川の面影は無いけど、やはりこの深い峡谷は天気一つで一変する緊張感を抱かずにはいられない。

 

 

 

 


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長いトンネルを抜けて12時22分、列車は平岩に到着。長野との県境を超えてここは新潟県。20年前に抑止されたのが本当に平岩だったか?はっきり覚えてないけど、何か懐かしさを感じる。


ここ北小谷-平岩間には葛葉峠があり、かつての国道148号はこの峠を越える峠道となっていて、自転車レースでは最後の難関となっていたけど、今はここも新道に移行しトンネルで突っ切る形になっている。

 

しかしその峠道は旧道の形で残されているものの、1995年あの豪雨災害以降は長きに渡り通行止め。もう復旧されないのかと思っていたら実は数年前に復旧していたことをつい最近知り、大糸線にも乗りたいし148号も走りたいしで複雑な心境ながら、今回は大糸線をチョイス。

 

 

 

 


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平岩を出て小滝までの区間が個人的には大糸北線のハイライト。姫川が織り成す峡谷美。雪があればいっそうの絶景だっただろうけど、記録的暖冬の今冬はちらほら見える程度。

 

 

 

 


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この山間部の区間を列車は徐行で進む。度重なる水害の影響で地盤が緩いのか。

トンネルに入ると加速し出ると徐行を繰り返す。険しい自然条件の中を走る大糸北線。よくぞここに線路を引いてくれたと思う。

 

 

 

 


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秘境風景の中をゆっくり進むキハ120。20年前は関西からのスキー列車「シュプール白馬・栂池」が冬季に運行されていて、キハ65やキハ181がこの大糸線で見られたし、定期の普通列車も「信濃大町・白馬-糸魚川」という列車が設定されていたりと、今思うと夢のような光景だった。


以前のJR西日本社長による廃止を示唆する発言後、地元の反発を呼んでからか、その後そのような動きは見られないし、むしろ「積極活用」なんて言葉も聞かれたけど、実際大糸北線に優等列車が設定されるような動きは無いし、残念ながら今のままではもうこの区間を優等列車やJR東日本からの直通列車が走ることは無いように思われる。

 

 

 

 


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小滝を過ぎると徐々に山間部を抜けて平野部の車窓に変わり、ちらほらと民家も現れる。秘境好きの自分としてはちょっと寂しくなる瞬間。

国道148号を通っていてもいつも同じ感覚に陥る。根知・頸城大野と停車してもほぼ乗客が降りることは無く依然として満員御礼。

 

 

 

 


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12時52分、糸魚川の一つ手前、姫川に到着。自分はここで下車。ドアは自動でも手動ボタンでも開かず、折戸を手で引いて開ける。んっ?という感じでちょっと戸惑った。

 

 

 

 


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振り返ると北アルプスのきれいな山々。相変わらずの絶景っぷりと懐かしさで久々の大糸北線を満喫。

 

いったん下車して温泉に向かう。

 

 

 

 


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姫川駅から歩いてすぐ、「フォッサマグナ糸魚川温泉 ひすいの湯」に到着。

 

 

 

 


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ここに来るのも15年振りくらい。泉質がすごく良いのですっかりリピーターになったけど、来たい来たいと思いながら最近は来れずじまい。

 

フロントで料金900円を支払う。以前は1000円だったような気がするけど、なにせ15年振りなのではっきり覚えてない。そしてまずは食堂へ。

 

 

 

 


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ちょっとお腹の不調が治まってきたのでさっそくビール。あ~美味い。そして山菜そばをオーダー。独特の太いそば。これも懐かしい。自分の定番はかき揚げそばだけど、お腹の不調による影響かまだ揚げ物が食べれず。


食後はそのまま大広間でゴロン。早起きしたからたちまち睡魔に襲われてそのままzzz…。


再び目覚めると時刻は15時20分。すっかり爆睡してしまった。ここで入浴へ。

 

浴室に入ると正露丸のような独特の温泉のいい匂いがする。洗いを済ませて露天風呂へ。「外気温が低いと湯温も低い」というような注意書きがある。以前は無かった気がするけど。

 

湯に浸かると確かにぬるめ。38℃くらいか。しかしこれくらいが自分には適温。あ~最高。しかもこの時間ほぼ貸し切り状態。

そして以前と変わらぬこの独特の湯。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉。源泉温度が100℃近くある高温泉で高張性。これほどの湯はなかなかお目にかかれない。個人的泉質ランキングTOP5に入るいい温泉。

 

循環してるようだけど、消毒用塩素臭などは全く無し。以前は露天ももっと高温だったような気がするけど、循環をやめて掛け流しに変わったとか?いずれにしてもいい温泉。糸魚川のきれいな山を眺めながら半永久的に入っていられそう。

 

しかし大糸線の時刻が迫ってきた為、泣く泣く上がる。80分コースで堪能させて頂いた。

<フォッサマグナ糸魚川温泉 ひすいの湯>★★★★★
泉質:S 眺め:A 癒し:A
料金は少々高めながら、それは問題にならないくらいの良い泉質。食堂・大広間や漫画コーナーもあり1日楽しめる。入浴料900円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。

 

 

 

 

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姫川駅からも近く鉄道でもアクセス良好。ただし列車の本数は非常に少なく要注意(路線バスもあり)。


17時5分、温泉をあとにして姫川駅に向かう。

 

 

 

 


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17時15分発の糸魚川行き到着。先ほどとは違い単行ながら乗客はまばら。やはりこれが大糸北線の厳しい現実か。

車両前方のロングシートに着席すると姫川を発車。

 

 

 

 


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17時20分、終点糸魚川に到着。久々~。北陸新幹線が開通し北陸本線が3セク化されてからは初。

 

 

 

 


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20年前、ここから寝台特急「日本海」に乗った時は多くの夜行列車が走っていたけど、今はゼロ。本当に日本の鉄道は味気なくなってしまった。

 

そして糸魚川駅は改札が高架化され以前とはずいぶん変わってるけど、大糸線発着ホームは昔のままのような気がする。

 

 

 

 


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駅を出ると目の前に現れるのは本日のお宿「ホテル ジオパーク」。さっそくチェックイン。シングル1泊7000円。じゃらんでは扱いがなく、ホテル独自のサイトで予約。まだ新しいのか部屋も清潔感があって落ち着く。

 

一息ついたあとは海を見に行く。

 

 

 

 


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徒歩5分程のところにある展望台に到着。お~日本海だ。今朝、太平洋間近の千葉を出てきて到達した日本海。自転車レースの時と似た実感が湧く。

 

 

 

 


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残念ながら曇っていて夕日は拝めないけど、かすかに空が色づいている夕暮れの日本海。

それにしてもすごい数のテトラが入っている。今日は穏やかだけど、荒れる日本海を象徴する光景。

 

 

 

 


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振り返ると、糸魚川の街のバックに聳える雪を頂いた山々。糸魚川は本当に景色がきれいな所。しかし昼間は暖かかったけど、さすがにちょっと寒くなってきた。

時刻は18時10分、ここでホテルに戻り夕食タイム。

 

 

 

 


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ホテル1階に併設されている「寿司居酒屋 岬」さんへ。こちらで糸魚川の味覚を味わう。

 

まずはビール。かあ~美味い。しかしお腹がまだ絶好調には程遠いので控えめに飲む。

 

 

 

 

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まずはイカ納豆。モチモチのイカとウズラの卵が絡む納豆。美味~い。これは家でもやってみたくなる。この味は再現できそうにないけど。

 

 

 

 


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続いて北陸の名産、幻魚干し。幻魚は「げんげ」と読むことが多いようだけど、こちらの店では「げんぎょ」。

深海魚らしいちょっとグロテスクな姿ながら、味は濃厚で絶品。まさに海の恵みという感じ。初めて食べたけど、食べれて良かったと思える。

 

 

 

 


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最後はアジのタタキ。見た目は普通のタタキだけど、こちらもモチモチ食感で本当に美味い。

 

しかし早くも満腹感。この1週間まともに食べれなかったから確実に胃が収縮しているようだ。頭ではもっと色々食べたいけど、お腹が不安なので満腹感に従いここでお勘定。糸魚川の味覚を堪能させて頂いた。

 

 

 

 


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部屋に戻って時刻は20時。糸魚川駅の夜景を眺めてほろ酔いのままかなり早めの就寝。


20年振りの大糸北線と糸魚川はやっぱり最高だった。zzz…。

 

 

 

 

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2020 フォッサマグナ温泉紀行③【5時間7分のロングラン~「あずさ3号」千葉-南小谷 その3】

2020年03月13日 21時12分30秒 | 鉄道旅

2020年3月7日<3>

 

 

 



6時38分に千葉を出発して松本に到着した「あずさ3号」。ここからは大糸線に入る。定刻10時27分に松本を発車。2020030710330000.jpg
大糸線内は昔ながらのジョイント音が心地いい。列車は梓川を渡る。

この辺りはもう渓流釣り解禁してたような。やっぱり川見たら無性に釣りしたくなってきた。

 

 

 

 


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美しい北アルプスの山々がお目見え。しかしこの辺りは山にも雪が少ない。以前はもうちょっと白かった気がするけど。驚異の暖冬だったからその影響か。

 

 

 

 


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豊科・穂高と停車し、登山グッズ持参の乗客が少しずつ降りていく。

穂高を出ると本格的に雪山の眺め。朝の千葉は雨だったけど、この辺は晴れていて青い空と白い山とのコントラストが超絶きれい。

 

 

 

 


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列車は高瀬川を渡る。松本でホームに降りた時そんなに寒くもなかったし、やっぱり釣具を持ってくるべきだったな~。糸魚川の海か姫川水系で釣りできたかも。いつもこのパターンで後悔する。

 

間もなく列車は信濃大町に到着。多くの乗客が下車。

 

 

 

 


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信濃大町を出ると北アルプスの山々は雪がいっそう多くなる。山の名前や標高などがわかるとさらに楽しい車窓かも。槍ヶ岳とか常念岳とか野口五郎岳とか、名前は聞いたことあるけど、どれがどれだか自分にはわからず。

 

 

 

 


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やがて車内にこの先にある仁科三湖についての案内放送が流れる。そしてまずは木崎湖。

 

 

 

 


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自分もバス釣りでよく来る木崎湖。今年もシーズンインが待ち遠しくなる。木崎湖は湖畔から北アルプスが見えないのがちょっと残念。

 

続いて中綱湖。ここもバス釣りで訪れたことがあるけど、最近は来てないな。残念ながら写真は撮れず。

 

 

 

 


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最後に青木湖。仁科三湖の中で青木湖だけは未だに釣りをしたことないけど、景色いいな~。こんな景色の中で釣りして、しかも釣れたら最高。

 

 

 

 


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あまりメディアにも出てこないので、ちょっと神秘的な雰囲気が漂う青木湖。景色もきれいだし、今年は挑戦してみるか。ボウズ覚悟で。


列車は佐野坂に突入。ここだけは雪国の景色。ピークを過ぎ坂を下ってきたところでサンアルピナ白馬さのさかスキー場の横を通過。雪はごくわずか。これはきついな~。今後も温暖化の傾向は変わらないだろうし、10年後、関東周辺のスキー場は今と同じように存続していられるのか不安になる。

 

 

 

 


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11時26分、白馬に到着。残っていたほとんどの乗客が下車。7号車は自分を入れて残り3人。コロナウイルスの渦中にある今ながら、ホームには欧米系外国人の姿も多い。

 

 

 

 


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白馬の次は終点南小谷だけど、列車は信濃森上で運転停車。この駅の近くに「ガーデンの湯」という温泉があり踏切から建物が見えるも、残念ながら閉館してしまったらしい。なかなかいい温泉だったのに。この辺りだと自分の経験上「倉下の湯」が一番。駅からは遠い。

 

 

 

 


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やがて車窓には暴れん坊の姫川が登場。このきれいな姿からは想像もつかない災害を過去に幾度となくもたらしている姫川。1995年の土砂災害はニュースでも大々的に報じられ自分もよく覚えているし、大糸線も長期間不通となっていた。

 

 

 

 


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暴れ川らしく、とてつもない大岩が転がっている。土砂災害のあとには土石流の災害も発生。土石流という言葉を聞いたのはその時が初めて。それにしても水量が少ない。これも雪が降らなかった影響か。本当に全然雪が無い。

 

 

 

 


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姫川沿いの急カーブをゆっくり進むE353系。秘境感が漂う。千葉を出て都会を駆け抜けてきた列車の車窓とは思えない。

 

車内には終着放送が流れ、続いて車掌さんによる乗り換え案内。「南小谷から糸魚川行きお乗り換えの方は階段を渡りまして2番線へ」。

「あずさ」の車内で聞く糸魚川という地名。なんとも不思議な感覚。

 

 

 

 


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そして定刻11時45分、終点南小谷到着。千葉から5時間7分かけて完乗達成。

 

この時間の長さを感じさせない絶景車窓の連続。実に楽しかった。ダイヤ改正で千葉始発ではなくなるけど、新宿始発で南小谷行きは存続するので一安心。


7号車は最後3人しかいなかったけど、9~12号車辺りからは登山リュックを背負った方と「鉄」っぽい方がじゃんじゃん降りてきて、細いホームは大変な賑わい。改札へ向かう人と跨線橋を渡り2番線に向かう人に分かれる。これは糸魚川行きはかなり混雑しそう。


それにしても、都心を出発した特急列車の終着駅とは思えない異例の秘境っぷり。20年振りくらいに来たけど、当時と変わってないな~。懐かしい。

 

 

 

 


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自分は糸魚川行きに乗るので、跨線橋を渡り2番線へ行くと、そこにはJR西日本のディーゼルカー。「あずさ」を降りたらそこにはJR西日本の車両。なんとも不思議な感覚。

 

在来線では東京に最も近いJR西日本車両が見れる駅かも。20年前は確か白と緑のキハ52だったけど、2010年に引退して今は山陰でよく見るレールバスのようなキハ120。

ここからは20年振りの大糸線非電化区間、南小谷までとは異質の秘境風景が展開される通称大糸北線へ。

 

 

 

 

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