Wander Life

癒しを求めた流浪の旅模様を綴ってます

E351系「スーパーあずさ」ラストラン乗車紀行③

2018年03月22日 22時14分00秒 | ラストラン旅

2018年3月16日<3>

 

 

 


上りラストランとなる「スーパーあずさ32号」乗車を前に、恐らく最後となる松本車両センターでのE351系スタンバイシーンを目に焼き付け、その後3-4番線ホームへ。

 

 

 

 

 

するとお隣り1番線には、あさま色の189系回送列車が到着。これは今夜運行される「ムーンライト信州81号」の送り込み回送だろうか。

「ムーンライト信州81号」についてはJR東日本の春臨プレスリリースに掲載されていなかったのでシレッと運行終了になってしまったのかと思ったけど、なんとか今春も運行されるようで一安心。

 

 

 

 

 

出庫時刻が迫ってきた18時10分、再び4-5番線ホームへ。すると18時14分、E351系「スーパーあずさ32号」松本車両センターを発車。

 

 

 

 

 

18時19分、多くのギャラリーに出迎えられ「スーパーあずさ32号」3番線に入線。

このシーン見たら、ちょっと涙腺緩んできた…。

 

 

 

 

 

たちまちこんな感じに。

 

 

 

 

 

今まで幾度となく眺めてきた松本駅でのこの姿もこれで見納め。

 

 

 

 

 

しっかり目に焼き付ける。

 

 

 

 

 

3番線発車案内は特別版。

この「32号」でE351系運行終了である事を伝えている。

 

 

 

 

 

 

『特急スーパーあずさ号としてご愛顧いただいたE351系車両はこの列車をもちまして定期運行を終了いたします 25年間ご利用いただきましてありがとうございました』

…というようなメッセージだっただろうか。しかしこれ見たら、さらに涙腺緩んできた。

 

 

 

 

 

発車時刻が迫り、指定席の11号車に乗車。もちろんモハで最後のモーター音を堪能する。

 

 

 

 

 

ビールをセッティングして発車を待つ。車内にはカメラ片手の人達が出たり入ったり。

 

 

 

 

 

接続列車が遅れた為、定刻18時35分から4分程遅れた18時39分頃、「スーパーあずさ32号」松本を発車。
3番線ホームでは駅員さんが「ありがとうE351系」の横断幕を掲げてくれて、そして3・4番線ホーム先端は撮り鉄さんでビッシリ。

 

 

 

 

 

松本から塩尻までは特に爆走区間。遅延のせいか、いつもよりさらに爆走してるように感じる。モーター音が最高に心地いい。

松本発車時点で11号車の乗車率は50%程。ここで自動放送・女性車掌さんの案内放送に続き、男性車掌さんの放送が入る。

 

 


『明日のダイヤ改正に先立ちまして、ただ今ご乗車頂いておりますスーパーあずさ号の車両E351系電車は本日3月16日をもって引退致します。1993年12月23日、上りは松本6時37分発の特急あずさ4号新宿行きとして、下りは新宿10時ちょうど発のあずさ9号南小谷行きとしてデビュー致しましたこちらのE351系電車、これまで約25年の長きにわたりましてご利用頂きましたことを誠に御礼を申し上げます。新宿行きの特急スーパーあずさ号としての運転はこの列車が最後となります。明日からは特急スーパーあずさ号は全て新型のE353系で運転を致します。今後とも中央線特急列車ご利用をどうぞよろしくお願い致します』

 

 


一部聞き取りにくい部分があったけど、E351系ラストランのご挨拶。しかしこのような放送を聞くと、やっぱり涙腺が緩む。

 

 

 

 

 

きっぷはえきねっと10時打ちでトクだ値35をゲット。とは言っても、えきねっとでは10時打ちできず10時3分打ち。


「32号」はトクだ値とグリーン車が早々に埋まりながら、トクだ値以外の普通車は前日15日時点でもまだ「空席あり」表示。発車前には満席になっていたものの、下りラストランの「33号」に比べると販売ペースは遅かった。

自分はラストランに乗る時はだいたい上り列車。下りラストランに乗り、すでにその列車が無い翌日の新ダイヤで帰るのが寂しくて苦手なので。

 

 

 

 

 

19時、下諏訪。先ほどの189系回送列車が停まってる。やはり送り込みで新宿まで行くっぽい。
下諏訪もそうだけど、途中駅のホームにも撮り鉄さんがちらほら。そして上諏訪の踏切では、暗い中、列車に手を振ってくれる親子の姿。ラストランを見届けに来てくれたのか。

 

 

 

 

 

19時10分、茅野。珍しいE257系の回送列車が停車中。いつものことなのか、それとも明日のダイヤ改正に向けた準備なのか。

 

 

 

 

 

19時47分、甲府。例により多くの乗車があり11号車は満席になる。

かなり爆走してくれてたけど、遅れは回復せずむしろ拡がり気味。まあ、少しでも長く乗っていたいので全然OK。

 

 

 

 

 

満席で甲府を発車。そういえば、この車両は荷棚の下に補助灯が付いている。

 

 

 

 

 

この補助灯が付いているのは確か量産先行車だったか。


トンネル内で壁面にこすったり乗客が酔ったり、大月でのもらい事故による痛ましい脱線など、荒々しい走りっぷりらしく波乱万丈だった印象のE351系。揺れが大きいことで敬遠する人も多かったとか。

 

かっこいいスタイルと豪快な爆走っぷり、個性的で乗っていて楽しい車両だったので、引退は本当に残念。

 

気動車で似たイメージの、JR北海道キハ281系は爆走をやめてしまったし、JR四国2000系・智頭急行HOT7000もそろそろ更新とか。振り子を受け継いでくれるといいけど。

 

 

 

 

 

塩山を通過すると右手に甲府の夜景が広がる。自分の中では、ここが夜の中央東線上りハイライト。そして山間部をひた走る。

 

やがて高尾を通過すると急激に街灯が多くなり、都内に戻ってきたことを実感。そして西八王子付近で下りラストランの「スーパーあずさ33号」とすれ違い。新宿・立川・八王子はかなりのフィーバーだったのでは。

 

 

 

 

 

20時42分、6分遅れのまま八王子に到着。「33号」が発車したばかりのホームには、まだ多くの撮り鉄さんの姿。八王子で降りられた方も多かったけど乗ってこられた方も多く、結局ほぼ満席のまま発車。

 

 

 

 

 

夜の多摩川を渡り、立川を出ると「次は終点新宿です」の放送。

 

そして21時頃、中野通過のタイミングで終着放送が流れる。松本発車時のラストラン放送と同様の、今度は女性車掌さんによるE351系ラストランご挨拶が流れてたけど、自分の座席位置では声が聞こえにくく、残念ながらよく聞き取れず。

 

 

 

 

 

放送が終わると、窓の外には新宿のネオン。ラストランもいよいよ終わりの時。列車は新宿駅9番線に入線。

 

 

 

 

 

大勢の撮り鉄さんに出迎えられ、7分程遅れた21時13分、終点新宿到着。

ついに終わってしまった。喪失感に襲われながらホームに降りるとすごい人の数。

 

 

 

 

 

最後部12号車はこんな感じに。

 

 

 

 

 

E351系最後の雄姿を見守る皆さん。このあと回送を見送りたいけど人混みは苦手。比較的空いている3号車付近に移動する。

 

 

 

 

 

今朝「スーパーあずさ5号」を表示していた発車案内。何か遠い昔のように思える。そして今はE351系運転終了を告げる「回送」の表示。


白馬や安曇野の温泉行ったり、木崎湖に釣りに行ったり、直江津へ「トワイライトエクスプレス」ラストラン見に行ったり、その他多くの思い出が駆け巡る。


しばしの時間が流れ、21時38分 お隣10番線に「かいじ124号」が到着。すると9番線の発車表示灯が点灯し、いよいよ回送。

 

 

 

 

 

自分にとって名車だったE351系。4月7日のイベント列車を最後に全車廃車されるというのは何とも無念。


21時40分「9番線、列車が発車します」の放送が流れ、回送E351系発車。この瞬間はやっぱり寂しくなる。

 

 

 

 

 

列車は自分の前を通り過ぎ、多くの人に見送られながら段々と姿が小さくなっていく。

 

 

 

 

 

さようなら、E351系。

 

 

 

 

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E351系「スーパーあずさ」ラストラン乗車紀行②

2018年03月19日 20時33分00秒 | ラストラン旅

2018年3月16日<2>

 

 

 


「スーパーあずさ5号」で到着した松本。3番線を離れ松本での恒例行事、1番線にある立ち食いそば屋さんに向かう。

 

 

 

 

 

信州葉わさびそば。420円。特上は帰りに食べることにし、食べ比べの為に今は普通の蕎麦にする。こちらは麺がやや太め、そしてツーンと鼻に抜ける葉わさびの香り、特上じゃなくても十分美味い。

 

 

 

 

 

蕎麦を食べ終え、11時9分発の普通長野行きに乗車。211系かと思ったらE127系。2両しか付いてない。当然立ち。
名古屋からの「しなの」が遅れて到着した為、E127系も数分遅れて出発。晴れていれば北アルプスが見えるけど、残念ながら小雨の今日は見えない。

 

 

 

 

 

11時32分、西条で下車。駅を出ると、寒い!今朝東京を出た時は生暖かい空気だったけど、雨と共に冷たい空気が入って来て一気に真冬に逆戻り。

ここから徒歩約20分で向かうのは…

 

 

 

 

 

西条温泉とくら。

 

 

 

 

 

宿泊もできる温泉施設。さっそく館内へ。自販機で410円の日帰り入浴券を購入し浴室に入る。大きめの浴槽ながら内湯のみの簡素な浴室ながら、硫黄の匂いが漂っている。

 

洗いを済ませいざ入浴。冷えた体にジワーンと染みる~。源泉が注がれる湯出口付近は温めで気持ちいい。

そしてこの源泉、単純硫黄冷鉱泉で冷たい源泉ながら硫黄臭ぷんぷん。硫黄泉大好き人間の自分にはたまらない。循環加温されている為、湯船のお湯に硫黄臭はわずかだけど、消毒用塩素臭がすることもなく源泉の良さが味わえる。

適度に外気が入る浴室なので意外と長湯でき、第一部は70分コースで堪能。

 

 

 

 

 

風呂上りは休憩室でビール。カラカラの喉に染み渡る。あ~美味い。ここで昼食タイムとしてレストランへ。

 

 

 

 

 

ここでもまずは生ビール。気兼ねなくビールが飲めるのは鉄道旅の醍醐味。

 

 

 

 

 

続いて平日限定ワンコインランチメニューのまぐろやまかけ丼。なんと500円。安い。山深い西条の景色を眺めながらビールと昼食。これはいい所。リピート決定。

 

昼食を終えると温泉第二部へ。今度は30分コースで硫黄泉を堪能し15時20分、西条温泉とくらをあとにする。

<西条温泉とくら>★★★★☆
泉質:B 眺め:B 癒し:A
鉱泉ながら硫黄臭ぷんぷんの源泉はなかなか良質。料金も安いしレストランも併設されていて、鉄道旅行の途中でちょっと一休みには最適。料金410円と良心的。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。脱衣所はカゴだけど、100円リターン式貴重品ロッカーあり。

 

 

 

 


温泉を出ると小雪が舞っていた。初夏のような陽気になったかと思えば真冬に逆戻り。もう今後はこういう異常気象と言われる気候が当たり前になるのか。

 

 

 

 

 

小雪の中を歩いて15時40分、西条駅に到着。「スーパーあずさ32号」の発車まではまだ時間があるので、再び長野方面の列車に乗車。

 

 

 

 

 

15時47分発の長野行き、3分遅れで到着。再びのE127系。相変わらず車内は空席無しで立ち。

 

 

 

 

 

16時10分、姨捨で下車。列車はスイッチバックの為、後退して発車。

 

 

 

 

 

後退した列車が再び前進して眼下を通過。姨捨独特の光景。

 

 

 

 

 

日本三大車窓に数えられる姨捨の景色。過去に何度か来たけど、やはりいつ来ても絶景。晴れていればいっそう凄い景色だったかも。

 

さらに夜景はもっと凄そう。「トランスイート四季島」の乗客用に、無人駅ながらラウンジが設置されている。

 

 

 

 

 

しかし寒い。寒さがきつくなってきた16時33分、姨捨の絶景をバックに上りの211系がやって来た。

 

 

 

 

 

16時35分、スイッチバックして16時37分発の普通甲府行き到着。篠ノ井線や大糸線の絶景区間を走るオールロングシートの211系3000番台。長野や松本周辺ではそれなりに混雑するからロングシートなのか?乗る度に悔やまれる。

 

 

 

 

 

遅れて来た長野行き「しなの」の通過を待って15時41分に姨捨を発車。いよいよE351系ラストラン乗車に向けて松本に向かう。

 

 

 

 

 

17時20分、松本に到着。再び1番線の立ち食いそば屋さんへ。

 

 

 

 

 

今度は特上葉わさびそば。460円。40円の差だけど、やっぱり特上の方が美味いな。時間に余裕がれば特上がおすすめ。出てくるまで3分程かかる。

それにしても信州ならではの葉わさびそば、本当に美味い。


そば屋さんを出てお土産を購入し17時40分、何やら撮り鉄さんが集結している5番線に向かう。

 

 

 

 

 

撮り鉄さんのお目当ては、松本車両センターでスタンバイしているE351系「スーパーあずさ32号」。

 

 

 

 

 

上りラストランとなる「32号」。いよいよその発車時刻が近付いてきた。恐らく見るのは最後になると思われるE351系「スーパーあずさ」のスタンバイシーン。ちょっと涙腺緩んできた。

つづく

 

 

 

 

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E351系「スーパーあずさ」ラストラン乗車紀行①

2018年03月17日 22時51分00秒 | ラストラン旅

2018年3月16日<1>

 

 

 


3月17日は毎年恒例JRグループダイヤ改正。その前日の今日は、これも恒例のダイヤ改正でお別れとなる列車・車両の最終運行日。


自分の中で今年の最大関心はE351系「スーパーあずさ」。両親の実家が山梨県だった自分が、幼い頃から183系「あずさ」や165系「アルプス」で幾度となく乗らせてもらった中央東線優等列車の中で、1993年に登場して右に左に車体を傾けながら曲線区間を爆走するE351系のインパクトは強烈だった。
そんな自分が大好きなE351系も乗り物酔いを誘発することで苦手とする人も多かったらしく、なんとも早すぎる引退となり、そして迎えた最終日。

 

最後にもう一度あの爆走を体感すべく、下り「スーパあずさ5号」で松本へ行き、上りラストランとなる「スーパーあずさ32号」で新宿へ戻るE351系ラストラン乗車の日帰り旅へ。

 

 

 

 

 

午前7時30分、新宿駅9番線到着。すでにE351系が入線している。

それにしてもやはり最終日、平日朝だと言うのにホームには「鉄」の皆さんが集結してる。

 

 

 

 

 

「スーパーあずさ5号」は「中央ライナー」の折り返しとして運行されるようで、ヘッドマークはまだ「中央ライナー」。

E351系が「中央ライナー」として運行されるのも今日で最後。

 

 

 

 

 

紫色のE351系をイメージした乗車案内も見納めに。

 

 

 

 

 

ひときわ目立つこの連結部も見納め。

以前はE351系も前8両の基本編成が大糸線の南小谷まで行ってくれたけど、今では全て松本止まりとなり大糸線でE351系を見ることはなくなってしまった。雪の中を走るE351系も絵になったけど。

 

 

 

 

 

7時45分頃、ドア開放。同時にヘッドマークが「スーパーあずさ5号」となり、最後部1号車はたちまち人だらけ。先頭12号車はもっとすごいかも。

 

 

 

 

 

なんとかE351系の顔が見えたところで1枚。「スーパーあずさ」のヘッドマークになると、やはりいっそうかっこいい。

 

 

 

 

 

発車5分前となり、自分は指定席の2号車に乗車。もちろんモハ。爆走E351系のモーター音を堪能することにする。

 

 

 

 

 

やがて発車メロディが流れ8時ちょうど「スーパーあずさ5号」新宿を定刻発車。

8時ちょうどの「あずさ」と言えば、♪8時ちょうどの~「あずさ2号」で~、が頭をよぎってしまう。そういう世代なので。

 

 

 

 

 

自動放送に続き車掌さんによる放送。

「JR東日本をご利用頂きましてありがとうございます」ではなく「東日本旅客鉄道をお使い下さいましてありがとうございます」というなかなか独特なご挨拶だった。

 

人でごった返す駅を横目に見ながら曇り空の中央線を進む。車掌さんの放送によると普通車・グリーン車共に満席とのこと。車内はビジネスマンがメインながら、途中の駅には通勤客に混じって撮り鉄さんが多数。最終日らしい光景。

 

 

 

 

 

きっぷはえきねっとでトクだ値35を確保。1ヶ月前の発売開始と同時に上り「32号」と合わせてえきねっとで予約。やはり35%引きはかなりお得。

 

 

 

 

 

撮影スポットの多摩川。ここにも撮り鉄さんの姿。

 

 

 

 

 

豊田車両センターには「グレードアップあずさ」初期塗装車の姿。

確か自分が中学生くらいの時に登場した「グレードアップあずさ」。指定席車限定ながら大きな窓と一段高くなった座席が最高に乗り心地良かった。窓割が合ってなかったので外れ席もあったけど。

こちらの189系は塗装復元されたもののようで、いつまでも走り続けてほしかったけど、今年4月での引退が報じられている。

 

 

 

 

 

8時34分、八王子。多くの乗車があり車内は満員に。

そして八王子を出ると振り子を作動させて爆走開始。力強いモーター音が最高。

 

 

 

 

 

撮影名所の鳥沢。数名の撮り鉄さんの姿。ここは下り列車より橋梁を渡る上り列車が狙いかと思われるけど。

 

 

 

 

 

その新桂川橋梁を渡る。いつ通ってもきれいな景色。

 

 

 

 

 

笹子付近。山間部を力走するE351系の姿が見える。この光景が見たかったので、一番後ろのモハである2号車にした。

 

 

 

 

 

塩山付近では甲府盆地が一望。この辺りは特に夜景がきれい。帰りの「32号」から見れることを期待。

 

 

 

 

 

9時28分、甲府。例により多くの乗客が下車。

ホームには撮り鉄さんの他、テレビ局か新聞社か、取材っぽい機材が入っている。山梨・長野は今日のニュースでE351系が出るかも。

 

 

 

 

 

甲府を出ると列車はグイグイ勾配を上り八ヶ岳の高原地帯へ。

八ヶ岳をバックに先頭車が見える絶景ポイントの長坂カーブを通過。残念ながら曇り空の今日は八ヶ岳いまいちよく見えず。

 

 

 

 

 

小淵沢付近。南アルプスも今日はよく見えない。それどころか雨が降ってきそうな雲行き。

 

 

 

 

 

茅野−岡谷間の単線区間で遅れることなく10時21分、岡谷を発車。外はすっかり雨。E351系最終日に、まさに涙雨。

 

 

 

 

 

列車は塩嶺トンネルに突入。車内はだいぶのどかになった。いつものことながら、なぜか塩嶺トンネルに入ると長野に来たなあ~という気分になる。

 

 

 

 

 

10時28分、塩尻。

もう塩尻。あと10分で松本に着いてしまう。

 

 

 

 

 

塩尻−松本間で見えるはずの北アルプスも、さすがにこの天気だと見えず。

列車は雨を切り裂き松本へ向けて爆走。やがて車掌さんの終着放送。「『スーパーあずさ』をお使い下さいましてありがとうございました」と最後まで独特な語り口。

 

 

 

 

 

定刻10時38分、終点松本到着。「まつもと~まつもと~」の到着放送。

あ~あっと言う間に着いてしまった。下りE351系乗車はこれで本当に終わり。考えるとせつなくなる。

 

 

 

 

 

最後部1号車はやはり撮影会。甲府同様にメディアが入って乗客にインタビュー。

 

 

 

 

 

E351系は今日で定期運用離脱したあと、4月7日にイベント運行が予定されているものの、その後一切運行予定無し。全車廃車と言われている。どこかに譲渡でもされてくれれば寂しさも和らぐけど、その予定も無し。

振り子を使用しないとしても、やはり特殊な構造や車内の狭さがネックになって譲渡希望が無いのか。

 

鉄道史の1ページとして見るとE351系は失敗だったと言われるかもしれないけど、自分はそうは思わないし、英知を結集してE351系を開発して下さった関係者の方々には敬意を抱かずにいられない。何と言ってもかっこいいし。

自分のような熱烈ファンも少なからずいたはず。

 

 

 

 

 

ホームの向こうに新型のE353系が控える中、E351系は上り最速列車「スーパーあずさ14号」として再び新宿へ。

自分は「32号」の時間まで、しばし松本を離れる。

つづく

 

 

 

 

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2018 御殿場温泉紀行②【絶景!時之栖 茶目湯殿を満喫し「あさぎり12号」で帰路へ、のはずが…】

2018年03月11日 21時53分00秒 | 鉄道旅

2018年3月4日

 

 

 

 

 

御殿場で迎える朝。窓の外には美しい富士山の姿。
強風で雲の流れが速く、富士山も出たり雲に隠れたりを繰り返してる。

 

 

 

 

 

午前10時、ホテルα‐1御殿場インターをチェックアウト。α‐1らしい上質の部屋に、富士山が一望の眺めと展望大浴場。いいホテルだった。自分の中では、やはりα‐1は鉄板。

 

 

 

 

 

まずは歩いて御殿場駅へ。これから向かうのは御殿場高原 時之栖。御殿場駅から無料シャトルバスが出ている。シャトルバスに乗車し定刻10時40分、御殿場駅を発車。

 

 

 

 

 

バスからもきれいな富士山の眺め。それにしても今日は暖かい。そのせいか花粉を感じる。目がかゆく鼻がぐしゅぐしゅ。

 

 

 

 

 

10時58分、時之栖北口に到着。ここから徒歩5分程で温泉「茶目湯殿」に辿り着く。

 

 

 

 

 

さっそく中に入り入浴券を購入。休日料金で2000円。来る前から知ってたけど、やはり高い。

館内着とロッカーキーを受け取り浴室へ。内湯と露天風呂がある。自分は露天岩風呂へ。

泉質は特に特徴の無いアルカリ性単純泉ながら、こちらの岩風呂は人工炭酸泉となっている。炭酸泉大好き人間の自分にとって、露天で炭酸泉が味わえるのは高ポイント。しかも露天風呂からは富士山が一望。

 


そしてこちらの施設のもう一つの特徴は「18歳未満入館お断り」。最近の温泉では子供が騒ごうが泳ごうが親がほったらかしで嫌な気分になることが多いけど、こちらはそれが無し。

きれいな富士山を眺めながら静かに時が流れる。最高。70分コースで満喫し、いったん浴室を出て展望風呂「天空の湯」へ向かう。

 

 

 

 

 

天空の湯入口にある展望台からも富士山が一望。ここだけは周りに配慮した上でのカメラ使用が可能。

続いて天空の湯へ。当然ながらこちらはカメラ不可。意外に小さな横長の浴槽が一つ。絶景を眺めながら開放感あふれる入浴。しかし喉が渇いた。10分程で出て、館内着を着て休憩室に向かう。

 

 

 

 

 

もちろんビールタイム。伊豆の国ビールを頂く。350円。あ~染みる。美味い。ビールのあとはリクライナーで仮眠。極楽。

その後再び炭酸泉を45分コースで満喫し、14時40分に退館。

 


<時之栖 茶目湯殿>★★★★☆
泉質:B 眺め:A 癒し:A
富士山を一望の眺めと、18歳未満お断りによる静かな空間。料金は高いけどとても贅沢な時間が過ごせる。料金平日1500円、土休日2000円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。タオル・館内着も付いているので手ぶらでOK。

 

 

 

 

 

温泉を出ると外はポカポカ陽気。一気に春が来た感じ。

 

 

 

 

 

15時3分発と思われるシャトルバスで岩波駅に向かい、御殿場線で御殿場へ出て「あさぎり12号」で帰路に着く。14時55分に乗車するとバスはすぐに発車した。

 

あれっ?早いな。時刻表見間違えたか?

 

この時はあまり気にせずも、10分程で着くはずの岩波駅に行けども行けども着かず。やっぱりおかしい。冷や汗出てきた。

改めてバスの時刻表を見てみると全てを理解。15時3分発の岩波駅経由裾野駅行きに乗っているつもりが、自分が乗ったバスは14時55分発の三島駅行き!

 

うわーっ、やってしまった!

 

三島まで約40分かかる。すぐ降りるか?しかしどこだかわからない場所で降りても途方に暮れるだけ。観念して三島まで行くしかない。ガックリ。


とにかく「あさぎり12号」にはもう間に合わない。改めてバスと列車の時刻を調べてみると、その後の「あさぎり6号」なら間に合いそう。三島で乗車変更できるか?小田急の駅で発券してるから多分無理だろうな。


そして15時30分頃、三島駅に到着。JR東海の窓口で乗車変更を試みると、やはり変更はできないけど「あさぎり6号」の特急券は購入できるとのこと。マルス券の「あさぎり6号」特急券を受け取り、「あさぎり12号」の特急券は紙切れと化す。はあ~。

 

 

 

 

 

次のバスまで時間があるので、三島駅の箱根ベーカリーさんでビールタイム。おつまみセット630円。ガーリックラスクが美味い。

 

 

 

 

 

続いてピザが登場。ローズマリーだったか。カリカリで美味い。これで630円はなかなかのコスパ。ちょっと落ち着いたところで16時5分発のシャトルバスに乗り時之栖に引き返す。

 

 

 

 

 

途中の踏切で御殿場線を見送る。今頃は「あさぎり12号」の車内で富士山見ながらビール飲んでるはずたったのに。

 

 

 

 

 

16時45分、時之栖高原ホテルで下車。15分後の17時に再び三島駅行きに乗車。このバスは岩波駅経由。

そして17時10分、予定より2時間遅れで今度は本当に岩波駅到着。

 

 

 

 

 

17時22分、国府津行き到着。3両編成の車内はロングシート。富士山がきれいなのに残念。

 

 

 

 

 

17時38分、御殿場に到着。「あさぎり6号」にはなんとか間に合った。

 

 

 

 

 

「あさぎり6号」は17時56分発。

 

 

 

 

 

ホームに降りると、既にドア開放の小田急MSE「あさぎり6号」が停車中。

 

 

 

 

 

間もなく見納めとなる「あさぎり」の文字。

子供の頃から見てきた「あさぎり」の愛称が無くなるのは本当に残念。「ふじさん」に変わることで「12号」が毎日運転されるくらいの乗車率アップにつながってほしい。

 

 

 

 

 

やはりJR東海の駅にロマンスカーがいるのは新鮮な感覚。発車時刻が迫り、行きと同じ5号車に乗車すると御殿場を定刻発車。

 

 

 

 

 

さっそくビールタイム。御殿場発車時点での5号車乗車率は60%程。行きの「あさぎり5号」は結構空いてたけど、やはりこの時間はゴルフ帰りとおぼしき乗客が多く見受けられる。

 

 

 

 

 

ひょんな事から急遽入手する事態になったマルス券の「あさぎり」特急券。旅の苦い思い出として「あさぎり12号」の特急券とセットで保存することにする。

 

 

 

 

 

夕暮れの車窓に富士山のシルエット。18時頃まで明るくなった車窓に季節が進んだことを実感する。

 

 

 

 

 

松田から連絡線を通り小田急線へ合流。

3月17日に複々線化ダイヤ改正を控える小田急線。競合他線との勢力図が変わるのかどうか、興味深いところ。

 

 

 

 

 

18時48分、本厚木到着。「あさぎり」狙いのカメラマンが見受けられる。ダイヤ改正前は撮り鉄さんも大忙し。

 

 

 

 

 

19時14分、新百合ヶ丘到着。新百合ヶ丘がロマンスカーの停車駅になったことを知らなかった。ロマンスカーの構成も昔と大きく変わっている。

「あしがら」は無くなり「さがみ」も減少。新宿‐小田原ノンストップだった「はこね」は停車駅が増加。ノンストップ便は「スーパーはこね」となり、「えのしま」は新宿‐相模大野間併結される形で運行。そして3月17日には「あさぎり」が「ふじさん」に改称。

一時期は「サポート」という列車もあったし、ロマンスカーはなかなか変化の多い列車。再び多摩線にロマンスカーが走ったりするかも。

 

 

 

 

 

そんなことを考えていると、定刻19時40分、終点新宿に到着。

「あさぎり」で行く束の間の御殿場逃避行が終了。なんとか「あさぎり」のうちに乗れて良かった。

 

「ふじさん」に改称されても、小田急とJR東海をつなぐ異色のロマンスカーとして活躍してほしい。

 

 

 

 

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2018 御殿場温泉紀行①【間もなく愛称終焉 小田急ロマンスカー「あさぎり5号」で御殿場へ】

2018年03月05日 21時42分00秒 | 鉄道旅

2018年3月3日

 

 

 

 

 

2月25日に閉幕した平昌オリンピック。日本選手活躍のおかげですっかりのめり込み、オリンピック期間中に予定していたプチ旅も当日延期する事態に。オリンピックが終わって喪失感に襲われている中、改めて土日のプチ旅に出発。

 

 

 

 

 

14時頃、新宿駅到着。まずは最近マイブームの「BERG」でビールタイム。ビールもいいけど、黒ビールがまた美味い。

 

14時30分、ビールタイムを終えホームに向かう。これから乗るのは小田急ロマンスカーの「あさぎり」。
学生時代まで小田急沿線住民だった自分がちょくちょく乗っていた特急ロマンスカーの中でも、やや異彩を放っていたのが御殿場線に乗り入れる「あさぎり」。

 

前から乗ってみたかったもののなかなか乗車機会がなく、そうこうしているうちに来る3月17日ダイヤ改正で「あさぎり」の愛称が「ふじさん」に変更になるとのこと。

列車自体の廃止ではないものの、幼い頃から乗りたかった「あさぎり」の愛称が無くなってしまうという一大事にいてもたってもいられず、「あさぎり」に乗りにやってきた。

 

 

 

 

 

14時40分頃、折り返し「あさぎり5号」となるMSE60000形が入線。

 

 

 

 

 

初めて見るMSE。何かを連想させる顔立ちながら、何なのかわからず。

 

 

 

 

 

間もなく見納めとなる「あさぎり」の文字。自分の中で「あさぎり」と言えば未だにSEのイメージが強く、ロマンスカー自体もNSEやLSEのイメージが残ったまま。

 

何年か前、久々にロマンスカーに乗った時はEXEで、展望席が無いロマンスカーにちょっと違和感があった。

こちらのMSEも展望席は無いようだけど、地下鉄千代田線乗り入れのミッションがあるようなので仕方なし。

しかしその後登場したVSEで展望席が復活。さらに3月17日デビューのGSEでも展望席が設置されてるようで、ロマンスカーはめでたく原点回帰してくれそう。

 

 

 

 

 

5号車に乗車して14時50分、定刻に新宿を発車。

久々の小田急線。登戸までの複々線化がいよいよ完了し、3月ダイヤ改正で複々線ダイヤになるとのこと。

 

 

 

 

 

「あさぎり」の特急券と御殿場までの連絡乗車券。

特急券はオリンピック真っ最中2月17日の9時30分頃に自宅から一番近い小田急の駅で乗車変更。この日は3月17日ダイヤ改正で登場する一番列車10時打ちの為に並んでいる方がおられた。

おそらくGSEの展望車かと思うけど、小田急で10時打ちの光景を初めて見た。

 

 

 

 

 

乗車前にビールを飲んできたけど、やはり車内で飲まない訳にはいかず当然のように追加。車窓を眺めながらのビールはやはり格別。

 

 

 

 

 

14時58分、豪徳寺で停止信号により一時停車。代々木上原を出て以降の景色は自分が知っている地上複線だった頃の面影は無し。

 

思えば自分が子供の頃から高架複々線の構想はあり、狛江市付近は先行して複々線化されてたけど、こうして何十年も経てようやく完成したのかと思うと感慨深くなる。

これで混雑緩和してくれるといいけど。なにせ朝の小田急通勤通学ラッシュはえげつなかったので。

 

 

 

 

 

15時4分、多摩川を渡り登戸を過ぎると自分が知っている小田急線の風景が蘇りる。「あさぎり」は新百合ヶ丘・相模大野・本厚木・秦野と停車。ずいぶん停車駅が増えた気がする。

 

 

 

 

 

上質空間のMSE車内。なぜか座席のセンターアームレストが無いのはロマンスカー伝統か。

 

 

 

 

 

やがて車窓には丹沢の山々。曇り空なので、この先、富士山の姿が見えるか気がかり。

 

 

 

 

 

新宿を出て約1時間、松田に近付いてきた。間もなく列車は減速。上り線を横切り「あさぎり」専用の連絡線へ入ると列車は右に大きく曲がってJR御殿場線に乗り入れ。

 

 

 

 

 

16時頃、小田急の新松田ではなくJRの松田に到着。当たり前だけど、本当にJRに入った。新鮮な感覚。

 

 

 

 

 

松田を出ると東名高速と寄り添いながら急勾配を登っていく。今まで御殿場線は国府津−松田間しか乗ったことなかったので、この区間は未踏区間。こちらも新鮮。

 

 

 

 

 

16時13分、駿河小山で「あさぎり12号」と交換。

 

 

 

 

 

やがて車窓に富士山出現。曇ってるけどなんとか見えた。

 

 

 

 

 

そして定刻16時22分、終点御殿場到着。寒~い、かと思ったら、全然寒くない。

 

 

 

 

 

御殿場までやってきた小田急MSE。かつてのRSE時代にはここからさらに沼津まで行っていたけど、乗車率が良くなかったのか、再び御殿場止まりに。

 

 

 

 

 

御殿場駅のバックには雄大な富士山。

 

 

 

 

 

とにかく「あさぎり」乗車が叶って一安心。また明日も乗る。ひとまず駅を出て本日の宿へ。

 

 

 

 

 

本日の宿は「ホテルα‐1御殿場インター」。御殿場駅から徒歩15分程で到着。

 

 

 

 

 

チェックインして部屋に入ると、窓から富士山が一望!景色フェチの自分にはたまらない。

しばらく富士山をボーっと眺め、次に最上階の大浴場へ。温泉ではないけど、やっぱり大浴場が付いているのは有難い。

 

 

 

 

 

部屋に戻り、御殿場の夜景を眺めながらビール飲んで就寝。

明日は温泉へ。今日は暖かかったけど、明日はさらに気温上昇の予報。花粉が心配。

 

 

 

 

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