2018年1月28日
穂高で迎える朝。窓の外には雄大な北アルプスの姿。メチャきれい。
さっそく朝食を頂きに。こちらのホテル最大の楽しみはこの朝食。焼きたてパンと熱々スープ、それにオレンジママレードのジャムとバター、素朴な軽朝食ながらとにかく美味しい。普段朝食を食べない自分もペロリ。
午前10時、グレイスホテル吉野をチェックアウト。静かな環境ときれいな景色、そして美味しい朝食。自分の穂高での定宿。
徒歩5分で穂高駅到着。これから大糸線に乗り温泉へ向かう。
大糸線に乗り入れる「あずさ」はE257系1往復ながら、ホームにはしっかり乗車案内がある。今後「あずさ」はE353系へ統一されるようで、このE257系マークも過去のものになるのだろうか。
10時20分発の信濃大町行きに乗車。穂高で多くの乗客が下車し、車内は空いている。
窓の外には北アルプス。211系3000番台はロングシートなのが本当に悔やまれる。小淵沢以東ではセミクロスシート車の1000番台も見かけるけど、その確率は高くない。
10時33分、北細野で下車。ここから徒歩で温泉を目指す。道路が至る所凍結していて気を抜くと滑る。
美しい北アルプスの眺め。温泉出たら、あの北アルプスをバックに撮り鉄しよう。
徒歩約25分で辿り着いたのは、天然ラドン温泉すずむし荘。
温泉の前に、まずはレストラン鈴音へ。
蕎麦食べたいと思っていたら、ドンピシャなのがある。1日限定10食の鈴音ざるそば。生ビールと共に注文。幸い売り切れてなかった。
まずはビール。うーん、最高。
そして鈴音ざるそば。おっ、これは蕎麦のいい香りがする。
食べてみると、鼻に抜ける濃厚な蕎麦の味。あ~美味い。信州らしい濃厚な蕎麦の風味。これが食べたかった。あっと言う間に完食し、例により蕎麦湯まで全て飲み干す。個人的美味い蕎麦屋さんに追加決定。しかし10食限定なので遅く行くと食べれなさそう。
美味しい蕎麦を食べ終え温泉に移動。さっそく体を洗い湯船へ。内湯には源泉浴槽があるものの、泉温30℃という事でさすがに無理。露天風呂へ。
泉質は単純放射能泉。ラドン温泉の馬羅尾天狗岩温泉を引いているとか。循環加温だけど塩素臭がする事もなくリラックスして入れる。キーンと冷えた空気の中、雪を頂いた安曇野の山々を眺めながらひたすらボーッ浸かる。これは極楽。2時間コースで堪能。ラドンの効果か、湯上り後もなかなか汗が引かない。
<天然ラドン馬羅尾天狗岩温泉 すずむし荘>★★★★☆
泉質:B 眺め:A 癒し:A
露天風呂から北アルプスが臨めないのは残念ながら、静かなロケーションで雪景色を眺めながら自然に溶け込む感覚。入浴料500円。シャンプー・ボディソープ備え付けあり。無料鍵付きロッカーもあってセキュリティも安心。
14時10分、温泉を出て撮影スポットを探しながら、今度は信濃松川駅に向かう。しかし北アルプスは既に雲に覆われ見えず。
15時、目ぼしいスポットを見付けてスタンバイ。狙うのはE257系「あずさ26号」。1往復しかない大糸線乗り入れの「あずさ」。途中のコンビニで買ってきたビールを飲み精神統一(?)。
そして15時13分、近くの踏切が鳴る。やがて列車のジョイント音が聞こえてきてE257系の姿が現れた。緊張の一瞬。
「カシャッ」とシャッターを切るも、微妙にピントが合ってないし、何と言っても北アルプスが見えない。撮り鉄はタイミングも重要。それ以前に下手。
それにしても寒い。温泉で温まった体もすっかり冷えて指の感覚が無くなってきた。ここで駅に向かう。
15時40分、信濃松川から松本行きに乗車。早くも帰路に着く。車両は今回初めてのE127系。最初は空いてたけど、途中駅から多くの乗車があり満員御礼に。
16時26分、松本に到着。松本と言えば駅そば。ホームにある蕎麦屋さんへ。ここで食べるのはもちろん特上葉わさびそば 460円。
自分の駅そばの定番はかき揚げだけど、信州に来た時は葉わさび一択。そして松本駅では蕎麦はもちろん特上。出てくるまで約3分かかるけど、やはり美味い。松本駅の楽しみ。
蕎麦を食べ終え、既に列車が入線済みの2番線へ向かう。これから乗るのはE351系「スーパーあずさ28号」。かっこいい。
E351系先頭車にLEDで表示されるヘッドマークの中の、この山のような炎のようなマークは以前から何かわからなかったけど、結局今もわからず。
発車時刻が迫り、11号車指定席に乗車。帰りも、もちろんモハ。
この方向幕も間もなく見納め。
進行右側に着席して16時58分、松本を定刻発車。八王子まで約2時間。
さっそくビール。列車はぐいぐい加速し爆走モードに入る。モーター音が心地いい。
「スーパーあずさ」の中でも、この松本‐塩尻間は特に爆走区間。気分爽快。あとは竜王‐甲府間か。
11号車の車内は乗車率30%程。今のところ空いてる。このままいくとは思えないけど。
17時7分、雪が舞う塩尻に到着。ここで篠ノ井線から中央東線へ。
雪の中を、今度は塩嶺トンネルに向けて加速。
塩嶺トンネルに突入。通称「大八曲がり」と言われる辰野経由時代から、このトンネル完成により所用時間が短縮。引き換えに、辰野ルートは特急が何往復も走る幹線から完全にローカル線に。
その後の1986年には1時間ヘッドだった「あずさ」を30分ヘッド化し増発(昼行「アルプス」は廃止)。1988年には新宿‐甲府間を「かいじ」化。そしてE351系の登場により中央東線はさらにスピードアップ。
今度はそのE351系が間もなく引退し、中央東線はE353系の時代へ。高速バスとの競合が激しい中央東線の歴史は目まぐるしく変わる。東日本では数少なくなった在来線特急がバンバン走る路線。2027年に予定されるリニア開業の影響が有るのか無いのか気になるけど、いつまでも「あずさ」「かいじ」にバンバン走ってほしい。
E351系の特徴の一つ、ひじ掛け収納式のテーブル。西日本ではサブテーブルで似たようなのがあるけど、東日本では珍しい。あまり使い勝手は良くないように感じる。
17時15分、依然として雪が舞う岡谷に到着。岡谷を出ると外は完全に暗くなり景色はよく見えなくなる。やはり中央東線は景色がきれいなので、夜通るのはもったいない。
車内は上諏訪・茅野・小淵沢・甲府と停まる度にじゃんじゃん乗客が増え、11号車は満席に。
雪景色の中央東線を駆け抜け19時2分、八王子に到着。ここで下車。爆走「スーパーあずさ」の旅終了。
自分の中では名車の振り子式E351系。引退は本当に残念。引退までにまた乗りに来よう。