2012年1月4日
今日で北海道も最後。名残惜しみつつ道東を後にしてまずは札幌へ。
7時15分にチェックアウトし、ドーミーインならではの無料タクシーで釧路駅へ。しかしこのサービスは助かるな~。
5分程で釧路駅に到着するとすでに「スーパーおおぞら4号」が入線していました。
自由席を覗くと、時間が早いせいか幸い空席があったのでそのまま乗車。寒い中並ばずに乗れるのはありがたい。
今日は10両の長大編成。
定刻7時39分に釧路を発車。このあたりは今日も天気がいい。
遠く十勝の山々を眺めながら振子式独特、車体を傾けてとばしていきます。
9時06分帯広到着。
どばーっと乗ってくるかと思ったら、それ程でもなくそこそこの乗車。それでも席はほぼ埋まりました。
9時37分新得到着。ここからは根室本線と分かれて石勝高原の快走区間。
対向列車遅れの関係でトマムには5分程送れて到着。ここでは多くの乗客があり立ち客が出ます。
このあたりは雪がかなり降っている。やはり冬の北海道では晴れよりも雪景色がいい。
石勝高原を抜けて新夕張を通過する頃にはまた晴れ間が戻ってきました。南千歳にも5分程遅れて到着。
新千歳空港へ向かうと思われる多くの人が降車。
その後新札幌に停車し、そして定刻より3分程遅れて終点札幌到着。
とりあえず今日の夕食の石狩鮭めしを購入。今回、何食目でしょうか?
ところで、札幌に来た時は必ず3-4番線の立ち食いそば屋さんで天ぷらそばを食べるのが恒例。
ここの天ぷらそばは美味い。中でも札幌駅ではここの3-4番線が一番。
KIOSKでサッポロクラシックを買い、そばを食べ、列車を眺めながら飲む。これが格別。美味かった。
食べ終わると駅の外に出てお土産を購入し、その後は極楽湯さっぽろ弥生店へ。
札幌中心部にありながらナトリウム-塩化物泉のなかなかいい湯です。
掛け流しではないものの、源泉の良さは味わえます。
露天風呂に浸かりながらあっと言う間だった今回の旅を振り返る。網走・斜里は本当にいい所だった。
恐らく次の冬休みもここに決まり。将来何とか移住したい。今から準備しないと。
などと考えていると時刻は16時。ここで温泉を出て桑園から普通列車で札幌に到着。
これから「北斗星」に乗り東京へ帰ります。
「北斗星」に乗れるのはうれしいけど、北海道を離れるのは寂しいな~。
ビールを購入して5番線へ。17時頃に「北斗星」が入線してきました。
発車前のひと時を満喫して、本日の宿である6号車ソロ上段に乗り込みます。
この車両はロビーが並設された北海道車。
「上野」が東日本車と違います。
そして17時12分、定刻に「北斗星」が発車。札幌が離れていく。名残惜しい。
すぐに車掌さんが検察に来て、6号車独特のシリンダキーを受け取ります。
さっそく缶ビールをあけ部屋の明かりを消して夜景鑑賞。個室寝台はこれが楽しみ。
苫小牧を過ぎると夜の太平洋が見えてきます。オホーツク海とは違い穏やかで月明かりがきれいです。
行きの「スーパー北斗」も同じような時間にここを通っていましたが、室内が明るいので夜景がまったく見えませんでした。
こんなにきれいな夜景だったとは。何とももったいない。
東室蘭を出て険しい海岸線区間に入ると天気は雪。それもかなり降っています。
洞爺付近のトンネル区間を抜けると雪に覆われた海岸線へ。これは見とれてしまう。
時刻は21時過ぎ、列車は森に到着。森を出ると駒ケ岳が見えてきました。
夜の雪原に静かにそびえ立つ雄大な駒ケ岳。これはすごい。息を飲む美しさ。写真を撮れないのが残念。
大沼を通過すると山下り区間へ。前方にはこれもきれいな函館の夜景が広がります。絶景シーンの連続。
七飯を通過すると市街地に入り、21時36分函館に到着。ここでは12分の停車があるのでホームに降りる。
恒例の機関車連結を見に行くとすでに人だかり。すぐにED79がやってきて連結。
暗いですがED79「北斗星」です。
それにしても寒い。ホーム散策を終えてそそくさと車内へ。そして21時48分、函館を発車。
五稜郭を過ぎると函館本線を離れて江差線へ。ここが最も寂しくなる分岐。
ここで部屋の明かりをつけて石狩鮭めしとビールで夕食。何食食べても美味い。
木古内を過ぎるといよいよ青函トンネルへ。いくつかのトンネルを通り知内を通過すると青函トンネル突入。
ふと下り線を見るとレールが3本敷いてある。これはもしかして北海道新幹線用?
個人的な考えとしては、新幹線作るのはいいけど在来線はしっかり残してほしい。3セクではなくJRとして。
新幹線開通→在来線3セク化(最悪廃止)、法律で決まっているようですが意味がわからない。役人目線の顧客無視政策。
夜行列車についても同様。こちらは法律で決まっている訳ではないけど、毎年きっちり廃止されていく。
「能登」は仕方なかったとしても「北陸」の乗車率は高かったように見えたし、「日本海」も乗車率50%とのこと。
需要はあるのに会社の方針で廃止されていく。これも顧客無視。
北海道を周ってきて、JR北海道はまだまだ旅行客を大切にしてくれている印象を受けた。
「北斗星」「はまなす」も何とか残して下さい。
竜飛海底を過ぎた頃、「ピィー」という警笛と共に下り「はまなす」とすれ違う。
「きたぐに」廃止後は最後の急行になる。いつまでも走り続けてほしい。
やがて青函トンネルを抜けて「内地」へ。北海道と変わらずここもすごい雪。
いくつかのトンネルを抜けると津軽線が合流してきて、蟹田に運転停車。ここからは東日本の乗務員に交代。
このあたりで眠くなってきたので、ブラインドを閉めて照明を消して就寝。
自分は夜行列車ではあまり眠れない方だけど、果たして今夜は眠れるか?