本が続く。北海道アクティブ移住 ＳＯＨＯ夫婦のログハウス日記 西川英明／西川晴子共著 北海道新聞社刊 ２００６年初版 これも図書館の除籍本である。旦那はライター 嫁さんは通訳兼翻訳・・で東京から北海道の弟子屈に移住してログハウスでＳＯＨＯしてる話。元々は 朝日新聞夕刊（北海道支局版）に連載してた都会のネズミ 田舎のネズミ ＳＯＨＯ日記を単行本にしたもの。で内容は・・というと端的に言えば第６章の田舎暮らし、移住とは・・の一部がちょっと面白かったくらい。さすがに除籍になるわけである。弟子屈のＳＯＨＯと言えば大半を弟子屈にいるのかと思えば東京だ 海外だ・・と飛び回ってるので あたしの山梨の山の本宅となんら変わらない。先日紹介した村山由佳氏の楽園のしっぽが圧倒的に面白いのは 生活の本拠を完全に田舎に移して 自分たちでゼロから立ち上げてるからで 西川氏の場合は失礼ながら弟子屈に本宅があるってだけで ネットを使って仕事はしてらっしゃるけど 仕事の本拠が都会である。田舎とリゾートの間・・の項で多少面白いことは書いてられるけど 基本的に氏も部分的田舎暮らしでしかない。あたしが東京で仕事をして寝るだけの暮らしを捨てて 山梨の開拓の跡地に本宅を置いたのなんら変わらないのである。そういう意味で 本当の田舎暮らしをしてる師匠を持ってるあたしとしては これはつまらんわ・・・の一言に尽きる。タイトルに惹かれたのだが 肩透かしである。先にも書いたけど 豪雪地帯だ。名寄の友人が言ってた冬のお仕事と合致するのだが これ歳とって車も乗れなくなったりしたらどうするんだろう？という話である。名寄の友人とこは市内でも除雪が入らんと車も出せないわけだが こっちは弟子屈だ。歳をとって冬の作業できなくなったり 歳で車が運転できなくなったり あたしみたいに大病して大病院の専門科が近くになかったら間違いなく死ぬようになったらどうするのか？現に豪雪で救急車遅れて心筋梗塞で亡くなった事例も載ってるくらいだから。どうせあたしみたいに そのうちに都会に舞い戻ってくるのだろう。まあ 田舎暮らしとか移住とかＳＯＨＯとか流行った時代だから出せた本だろうけど同じような暮らしを経験したものから見れば 本にするほどの事か？という感じである。
欲しかったらあげるよ・・と言ってた本の受け渡しでどうするか 少し悩む。友人宅はＪＲで登戸まで出てそこから小田急だ。片道小一時間かかる。で あげる本とういうのが うちの図書館の除籍本・・というのだから どう考えても交通費の方が高い・・というか ほぼ交通費じゃんかｗ 葛の花 飯島晴子著 富士見書房刊 平成１５年だから２００３年初版 出たときの定価は２８００円と高額だ。著者は俳人で２０００年に彼岸の人になられてるので 没後の出版である。 さてこれを前からあげる約束をしてたのだが あたしは取ってはきたものの未読だ。まだ受け渡しまでには時間があるので その間に読んでしまおう。友人と話していて そういやちょっと古いけど韓国のガイドブックがあるよ？と言ったら それも欲しいとおっしゃるｗ これも除籍本なんで 多少古い。１２～１３年版だから新しいところは載ってないとは思うが なにせ定価１７００円なので版が古くても多少役にたつだろう。地球の歩き方 ダイヤモンド社刊である。引っ掻き回してたらこのシリーズで バリ島やらバンコク シンガポール マレーシア（この辺は少し新しくて１４～１５年）ラスベガス ロサンゼルス・・とぞろぞろ出てきた。あたしのパスポートは一度も使わないまま失効しちゃったし 今は国内の方が面白いので海外行きたい欲望はゼロである。なんで みんなあげちゃえ～という話である。情報が古くて使えそうになければゴミにしちゃえばいいだけの話。あたしは 今は京都とお遍路と東北の田舎の情報だけでいいのである。ただなぁ 義理堅い人なんでお返しくれそうで困る。元が全部除籍本なんで 交通費しかかからんのに彼女はシフォンの名人なので絶対焼いてくるに決まってる。それでは意味無いじゃないか・・と思う。本と言うのは 本自身が呼ぶのである。私を読んで・・と。だから読みたい人のところに行くのが一番幸せなのだ。うちの書棚に収まってる本だってみんな呼ばれた本ばかりなのである。
