満若勇咲 著 中央公論新社刊 2023年初版 240P 1980円
著者は86年生まれの大阪芸大で記録映像 要はドキュメンタリーを学んだ人。在学中に「にくのひと」って自主製作映画を撮ってるが これは 屠殺場・・今風に言えば食肉処理場を撮ったドキュメンタリー。今の人だと 肉・・ってスーパーのお肉コーナーでカットされたパックを買うか 裕福なお方はお肉屋さんのショーケースから買うわけだが そもそもお肉って 生きてた動物を殺して解体して枝肉にして流通するので 屠殺・解体が避けて通れない。これに従事してる人が多いと思われてるのが 江戸時代に穢多・非人(被差別部落民)として 当時の人々に忌避されていた部落民と呼ばれてた人たち。「死牛馬の処理」を強要されてたので差別されてたからなのだが 今でも差別は続いている。部落差別が残ってるところでは食肉処理場で働いてるだけで部落民・・となる可能性があるわけで 結局公開せずに封印してお蔵入りになったのが にくのひと。にくのひとが2007年で カメラマンとして仕事を続けながら ほぼ自費で撮ったのが 「私のはなし 部落のはなし」。これが2022年だから15年もこの部落問題の企画を温めてたことになる。映画は3時間25分の大作で あたしは知ってはいたけど残念ながら観てない。キネマ旬報ベストテンの文化映画第1位を獲得したそうな。本書はにくのひとから 私のはなし~へと繋がる 撮影の裏側を監督本人が書いた本。個人的な感想を言わせてもらうと素晴らしいのだけど 今部落問題・・て知らない人も多いので 誰にでもお薦めできる本ではない。人権や差別に関心がある人には興味をそそる本だ。私が生まれたのは三重の津市で県庁のそば 塔世川の近く。平成の大合併で安濃川と名前が変わったが ここの川を超えたもっと海寄りの地域が相生町と言って同和地区だ。なので興味があって当然。これも図書館の本なので もう一度読み返したいのだが 先にも書いた本借りすぎで 一度返してくる。直木賞や芥川賞のベストセラーじゃ無いので 待っても数人だろうし 手元に期限までに読まなきゃいけない本が8冊もあるのは精神的に良くない。今?ジェイムス・リーバンクスの羊飼いの想いの半分くらい。前作の羊飼いの暮らしは古本買って読んで 今は彼女が読んでる。
著者は86年生まれの大阪芸大で記録映像 要はドキュメンタリーを学んだ人。在学中に「にくのひと」って自主製作映画を撮ってるが これは 屠殺場・・今風に言えば食肉処理場を撮ったドキュメンタリー。今の人だと 肉・・ってスーパーのお肉コーナーでカットされたパックを買うか 裕福なお方はお肉屋さんのショーケースから買うわけだが そもそもお肉って 生きてた動物を殺して解体して枝肉にして流通するので 屠殺・解体が避けて通れない。これに従事してる人が多いと思われてるのが 江戸時代に穢多・非人(被差別部落民)として 当時の人々に忌避されていた部落民と呼ばれてた人たち。「死牛馬の処理」を強要されてたので差別されてたからなのだが 今でも差別は続いている。部落差別が残ってるところでは食肉処理場で働いてるだけで部落民・・となる可能性があるわけで 結局公開せずに封印してお蔵入りになったのが にくのひと。にくのひとが2007年で カメラマンとして仕事を続けながら ほぼ自費で撮ったのが 「私のはなし 部落のはなし」。これが2022年だから15年もこの部落問題の企画を温めてたことになる。映画は3時間25分の大作で あたしは知ってはいたけど残念ながら観てない。キネマ旬報ベストテンの文化映画第1位を獲得したそうな。本書はにくのひとから 私のはなし~へと繋がる 撮影の裏側を監督本人が書いた本。個人的な感想を言わせてもらうと素晴らしいのだけど 今部落問題・・て知らない人も多いので 誰にでもお薦めできる本ではない。人権や差別に関心がある人には興味をそそる本だ。私が生まれたのは三重の津市で県庁のそば 塔世川の近く。平成の大合併で安濃川と名前が変わったが ここの川を超えたもっと海寄りの地域が相生町と言って同和地区だ。なので興味があって当然。これも図書館の本なので もう一度読み返したいのだが 先にも書いた本借りすぎで 一度返してくる。直木賞や芥川賞のベストセラーじゃ無いので 待っても数人だろうし 手元に期限までに読まなきゃいけない本が8冊もあるのは精神的に良くない。今?ジェイムス・リーバンクスの羊飼いの想いの半分くらい。前作の羊飼いの暮らしは古本買って読んで 今は彼女が読んでる。