中村 富士美著 新潮社刊 2023年初版 160P 1540円
今日は大雨のはずだったが 午後から薄日が差してたので 彼女が仕事帰りに取ってきてくれた。これは待ってる人がいるので2週間しか借りれないのだが・・・期限は18日なのだが 6時過ぎから読み始めて3時間たたないうちに読み終わった。版型が新書を数センチ横に広げたようなソフトカバーで ページは厚手の上質紙なので単行本・・といわれりゃ言えなくもない。不思議なことに 出てまだ5カ月なのにamazonでの新本の取り扱いが無い。よほど部数が少ないのか バカ売れ・・するような本でも無いし謎だ。小さな版型なのに上下の余白も行間も広いし文字も教科書並みに大きい。つまり情報量が少ない。著者は東京青梅市立病院の救急救命センターの看護師だった人で今は外来だが 山岳行方不明者遭難捜索活動および行方不明者の家族サポートを行う民間の山岳遭難捜索チームLiSS代表。場所柄青梅や秩父のそんなに高くない日帰りコースでも行方不明になる。警察や消防なんかの山岳救助隊が最初に入るのだが 見つかるまで探すわけでもなくある期間捜索して見つからないと打ち切りになる。そこから先は家族の求めに応じて民間の捜索隊が入るわけで まあそこの代表だ。捜索の日当は1人1日3~5万で 最低2人で行動するので最低でも1日6万 捜索が数カ月に及ぶと家族が破綻するので どんな低山でも山岳保険はちゃんと入ろうね・・というのと 最近は発信機を持って入山し遭難したらヘリで電波探知して大体の位置特定をするサービスもあるらしい。単独行はちゃんと届を出して万が一の時の装備と食料と・・て言い出すときりがないが。あたしも 山は好きだが若いころからちゃんとした登山をしたことが無い。奈良の若草山のぼったくらいで遭難しようが無いのだが 10年ほど前に山梨の知人が ちょっとあそこ登ろうぜ・・頂上で呑むビールは旨いぞ・・と言うのでのぼったことがある。そこに見えてる植林された低山で えールート知らんし装備もないからやめとく・・と言ったら すぐ行けるしルートは知ってるし 装備はなんもいらん・・と 食料とビールだけ持ってスニーカーで昼近くの遅い時間から動き始めたことがある。彼は地元なので安心してたんだが 彫金屋さんで山は素人なのは後で知ったのだが 案の定迷った。お気楽な人でだーいじょぶだーいじょぶでついていったあたしもバカだが。ガイドが迷い あたしが少ない知識でこっち・・といって 数時間迷ったがなんとか降りてこれた。その後彼と呑むとその話題で平謝りだったが 遭難しなくて良かった。もう大病して体力半分以下なので ちゃんとした装備で縦走するようなのや沢なんか無理だし ちゃんとした経験がないと何でもないところで怪我するのを知ってるので行かない。今行きたいのは吉田山(京大の裏山)と如意ヶ嶽(送り火で大の火床があるところで小学生の遠足ルート)くらいが限界だろうな・・と思う。まあ 山を甘く見たらとんでもないしっぺ返しを食うから気をつけようね‥と言う話。内容的には悪くないが この価格に見合うだけの情報量が無いので 図書館にあったら読んでおくくらいでいいと思う。