アメリカ世界秩序の終焉 マルチプレックス世界のはじまり

アミタフ・アチャリア著　芦澤久仁子訳　ミネルヴァ書房刊　2022年初版　275P　3850円
日経の書評から拾ったと思う。当然図書館の本で5人くらい待ったと思う。手元に来たのは8日で一度読んだ。普通は2度読むことにしてるのだけど二度目に手がつかない。次がいないので延長すればまだ3週間借りれるのだけど　どうしても二度目にいけない・・というか魅力がない。著者は世界各国の大学で教えた経験のあるアメリカン大学の教授。インド出身。訳者は大学専門講師でアメリカン大学やジョージワシントン大学で教えててその他の経歴も立派なんだが・・・ミネルヴァてこういう硬い本を専門にするので　どうしてもお値段が高い。270Pで3850円てよほどの変人しか買わないだろう。あといたるところに数ページの出典がでてくるのだが　これが原文つまり英語のまま。この本読む人はこれぐらいの基礎知識はあって当然みたいな訳者の驕りが不快だ。これは2版だが初版は2014年にアメリカで出て　邦訳されたのは2018年に出た2版の方。これはトランプの評価を加えたものだが　それでももう4年前。内向きのアメリカファーストでもアメリカ世界秩序でも別にいいんだが　米国主導の世界秩序は崩壊した・・というのを　いろんな方向から・・と言えば聞こえはいいだ　手を変え品を変え述べてるに過ぎない。新興国の中国・インドもしつこく書かれてるけど　著者がインド人てバイアスも多少見えるのがなんだかなぁ・・というところ。何をしようが米国主導のリベラル国際秩序は破綻しつつあるので　次に来るのは違う階層での地域による新しい秩序が並行して世界に存在する方向に行く・・と本書は言う。まぁこんな話3850円も払わなくてもウクライナや香港やアフガン見てればわかる話で学者の悪いところで　やたら小難しい言い回しを使って同じネタを言い方を変えて出し　単行本にする量のページを稼いでるとしか思えん。つまんない・・とは言わないけど　今更のネタ　4年もたてば世界は大きく変わってるわけで読みたい人はどうぞ・・だ。奇しくも　これと同じ日に取ってきたのが　ザ・クイーン　マシュー・デニソン著が手元にあるので　これが優先するので　もう返してこようと思う。それぐらいつまんなかったのだ。読みたい人は図書館で借りることをおお薦めする。