私はメンタルチャットの管理人

メンタルチャットでおこるさまざまな非日常

家父長制の起源 男たちはいかにして支配者になったのか (集英社シリーズ・コモン)

2025-01-07 02:50:52 | メンタルヘルス

アンジェラ・サイニー (著), 道本 美穂 (翻訳) 上野千鶴子(解説) 集英社刊 2024/10初版 416P 2530円

著者は科学ジャーナリスト。オックスフォードと工学、キングス・カレッジ・ロンドンで科学と安全保障の修士。オックスフォード大学・キーブルカレッジ名誉フェローだそうだ。訳者は英語翻訳者。東大文学部社会学科。日経の書評から拾った本だが 解説 上野千鶴子・・のがなんとなくひっかかるので買わずに図書館検索。いかにもうちの図書館が買いそうな本で買ってるので借り出して来たが待ちがいるので2週間。年末の大掃除やら買い出しやら大酒の合間に400P超えるめんどくさそうな本を読むのか・・とげんなりしたが 渋々読み始めたが 意外とすらすら進む。まあ出たばかりだし 見るからにめんどくさそうなタイトルなのでamazonのレビューは星5個1個だけ。売りは海外で絶賛・・て本当かどうかは知らへんけど。家父長制 要は女性が抑圧される社会システムということで その歴史 先史時代から現在までを色んな例をあげて解説した本。古代の母系制は少数派になり家父長制が多数を占めている現在 ジェンダーとセクシュアリティについても色々言われているが それも20世紀の終わりの頃に言われ始めたわけで それ以前は長い間家父長制が続いていたことについての分析。国力が人口に比例するので 多くの兵士を得るためには 女性は出産と育児で人口を増やすようにする・・という記述は面白かった。ただ本書 全体的に平板でそれぞれの例については納得するものの全体を見ると何が言いたいのか?というところが弱い気がする。あたしんとこは あたしが死にかけて主夫で彼女はSEで起業してクライアントの信頼も厚いし あたし以上 同業内でも男性と同じかそれ以上の能力があると思う。友人の同業の女子も優秀だなと思うので 性差よりも個々の能力差だと思う。一緒に仕事してきた同僚の男子でも優秀なのからクソみたいな こんなんでいいんかい?という男子が結構いるので 性差は幻想だろう。ただし 今の社会構造が 男子が稼いで女子が守るがデフォなのは 女子は出産と育児でキャリアの中断があるからだ。日本の社会しか知らないが 一度中断したキャリアを取り戻すのは日本では難しい。うちは子供を作らなかった結果キャリアを積めた。良妻賢母を否定するわけではないが やっぱり社会で仕事して評価されてなんぼ・・だろう。全ての人は女の股から生まれる・・というとちょいとお下品だがそれが事実。性差というのは後天的に言われる作られた嘘でしか無い。というわけで 本書 面白いのだがこれだけ出して買って本棚に入れたいほどでは無い。うちの図書館が買いそうな本で まあ読んじゃったし図書館にあればいいか・・次に待ってる人がいるので2週間しか借りれなくて 他にも読み切れなくて延長したのもあって 忙しい年末年始に 睡眠時間削って読む羽目になったのはしんどかった。比較的速読のあたしでもしんどかったので普通の人だと読み切れないだろうな・・と思う。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 年末に限らず | トップ | アホだった »

コメントを投稿

メンタルヘルス」カテゴリの最新記事