見れば 京都って1200年の都 まあ観光都市つーか古都だが あたしにとっては学生時代を過ごした思い出の地でしかない。従って寺社仏閣なんか隣にあっても日常だから ほとんど行ったことがない。あたしにとっても京都は 学生運動とJazz喫茶と寺町の電気街で完結するようなローカルな街なのだ。当時京都ではコンピュータ関連の仕事が無く 大阪で探せば京都に住めたのだが 両親が東京吉祥寺にいたこともあり あたしも東京で仕事することになる。以降数十年諸事情もあり東京で仕事してたわけだ。まあ面白い仕事をいっぱいしたので 出てきた事について不満は無い。仕事にも恵まれたし人間関係も恵まれた。が 大動脈乖離で死にかけて思うのは やっぱり関西人なんだな・・ということ。仕事をロストした今 次の仕事ができるかどうか怪しい体調で これ以上東京にいる意味は無いだろうな・・と思う。先にも書いたが病院が東京なんで悩ましいところだ。京都でいい病院が無い・・というわけではない。府立医大も京大病院もあるわけだが あたしは心臓血管外科では定評のある徳洲会で緊急手術して助かったので他はちょいと怖いというのもある。東京昭島の徳洲会西東京病院の心臓血管外科のスタッフはかなり有名な名古屋の徳洲会からの移動スタッフである。なんで助かった(五体満足な生還率2%くらいらしい)わけ。助かったとは言え後遺症が残ってるので もう仕事復帰は軽作業以外無理かな・・とも思う。あたしはソフト屋だからここらで関西に戻ろう・・と今京都で部屋を探してるわけだが・・7月の京都は連日38度を超えてたから 体には優しくないのだが ベニスに死す・・では無いのだが 京都で終わるならそれもありかな・・とすら思う。ほとんどの人にとっては京都は観光京都だが あたしにとっては青春時代の思い出がいっぱい詰まったただの関西の街なのだ。
おかんの体調が悪く独立した生活が無理・・というのでケア付き住宅に転居した。都合実家のマンションが空き家になったのだが もう戻れる体調ではない・・というので売却の話が出ている。本人はもう長く住んだし 戻れる歳ではないから売ってくれ・・と言われたので何社か見積もりを取った。まあ買値からみれば悪くない金額が出てるのだが 弟は維持費がかかるからさっと売った方がいいという。あたしは東京で 弟は長野で既にマンション買ってるので 実家に戻る気は無い。そもそも両親が定年後にテキトーに買った部屋なので 兄弟ともそこで育った記憶はゼロで愛着なんかわかない。なんで売るのはいいのだが。おかんがこれまで何軒か売ってるので 取引のある信託銀行の不動産部に話をしたそうで その見積もりが来た。あたしが他の4社で相見積もり取った金額より150万くらい高い。まあ その査定値で売れればいいのだが 問題はそこではない。買取だと査定値の7割 つまり不動産会社が3割のリスクマージンを取るそうだ。更にそれに上乗せして販売するので 銀行としては買取価格の5割近くを利益として計上するわけで いくらなんでも酷いな・・と思う。人の足元見やがって・・という感じなので 買取はパス 専任仲介で・・という話ですすめている。まあ維持費・・とは言っても 年間50万くらい。買い叩かれるくらいなら現状でお高く買ってくれる人に売りたい・・と思う。それに買取だと次買う人は消費税がかかるが 仲介ならそれはない。次買う人にとってもメリットが大きいので仲介で・・という話ですすめてるわけだが。まあ 親の不動産がどうのこうの・・という歳になったんだなぁ・・と思う反面 生まれ育った家では無いので愛着は薄い。おとんが特別国家公務員 要は元自衛隊なので 転勤族である。なので子供の頃の記憶って日本全国に散らばってる(主に西日本だが)ので 今の部屋にはことさら思い入れは無い。いい人に引き継げればなぁ・・と思うのだが 先はまだ長そうである。あたしは東京は肌に合わないので 仕事をロストした今となっては 京都に越したいのだが 心臓血管外科や精神科の病院が全てこちらなので 悩ましい。命に関わることなのでただ住みたいだけではなんともならず こちらも悩ましい。さて 今回帰京したのは精神科の受診と自立支援の更新 マイナンバーの手続き 循環器の定期健診があったからで 2日の晩から また実家の片付けと嫁はんの実家と京都と・・で22日まで戻ってこない。チャットも放置してるし タブレットで長文を書くのもめんどくさいが・・仕方ないからOTGのキーボードでも持っていこうか・・と思ってる。今年は異様に暑い関西。昨夜も心臓痛くてのたうちまわってたわけで いつまで生きてられるんだろうか?と疑問に思う今日この頃
BSでエヴァの一挙放送をやってたんだけど 20話くらいまでは面白いんだが そこから先がグダグダ。自己の確認が他者の目で・・というあたりから 死海文書だのゼーレだの言ってる壮大な話なのに これはないよなぁ・・と思う。オリジナルの放映は1995年だからもう23年前。エントリープラグに2014とあっても遠い未来なのかも知れないがw 今見ても20話くらいまでの設定はよくできてると思う。タツノコ+ガイナックスの作画にしても見事ではあるけど あのオチは無いだろうなぁ・・と。まあ他者の目からの評価=自己の社会的評価なのかも知れないが では自己評価はどうなのか?というとそこを完全に無視してるのが気にいらない。うちらメンタル持ちだから 社会的評価は異様に低いわけだが それが自己の全てか?と言えばそうではないだろうと思う。確かに人は社会的な生き物ではあるが 自己評価は評価の対象外なのか?って はなはだ疑問である。まあしかし 思うにアニメのメインキャラというのはみんな少年少女で 悪役でおっさんやおばさんが出てくるわけだが そういう画一的な見方というのも なんだかなぁ・・と思う。既に最近では無いのだが 銀魂を観ると空知・・ってすごいな・・と思う。日本史の試験の前には銀魂を・であるw
少し涼しかった(とはいえ38℃近いのだが)鴨川デルタでぼーっとしてた。小さな子供が高野川の亀石の近くできゃー 流される・・とかどっぷり浸かって遊んでいるのをみると 子供ってこうでなきゃいかんよなーと思う。親は心配そうにみてるだけだがw あたしも子供の頃は近くの塔世川で遊んでてよく叱られたもんだ。何度も深みにはまって 親に散々叱られ 伯母には上流に日赤の病院があるから汚いと怒られ それでもまた川に行って落ちては叱られたもんだ。着衣のまま落ちると泳ぎにくいのは経験済みである。子供だから半ズボンだからまあ大事にはならないのだが 長ズボンなら危ない。着衣のまま深みにはまったら 渦を巻いてない限りは上を向いて力を抜いて流されるのが一番安全である。で ぼーっとしてたらモルモン教の宣教師にナンパされたわけだがw で デルタまで出たので下鴨神社に行く。 御手洗祭は29日までやってるが2度行ってもしょうがないのだが下鴨東通をまっすぐ行けばそこが参道なので ぷらぷらと行く。途中で観光客らしきおばちゃんに駅はどっちですかー?と訊かれたのだが 駅っても京都駅か近いところなら京阪と叡電の出町柳だが どこの駅ですか?と訊いたら はんけい?とか言い出すので ああ 京阪で大阪から来てる人だな・・と見当がついたので 京阪はあっちです・・と言いながら あー地元民に見えるのかwとちょっと嬉しいw まあ黒のTシャツにカーキのハーフパンツにサンダルで手ぶらならそう見えるんだろうがw 下鴨神社はよく行くのだが摂社の河合神社には詣でてなかったので あそこは女人守護だからお参りして下鴨神社もお参りして帰ってきたが 糺の森 気温が数度低い感じで涼しい。 たいした距離でもないのに暑かったので結構しんどかった。もう少し体力をつけねば 先は見えてるな・・と思ったがまだ終わりたくは無いのである。散々好き放題してきたので後悔は無いのだが
京町屋が欲しいという。ライターの永江某氏は神宮丸太町に買ってスケルトンにしてフルリノベーションしたらしいが・・ 事の詳細は氏のときどき京都人・・て本に詳しく書かれてるので割愛させていただく。京町屋って昔は間口で税が決まってたので間口が狭く奥に深い独特の造りだ。表から裏に抜けるはしり庭って土間があって そこは吹き抜けで高い天井に換気用の窓がありおくどさんがある。通りに面した和室は見世・・というか店 次が生活の場である和室 ここには襖をあけると2階につづく急な階段が隠れてて 坪庭があって手洗いがあって 一番奥は商家なら蔵 民家なら客間があるわけだが。基本的に内風呂は無いから みんな銭湯である。走り庭の上は吹き抜けで熱せられた空気が抜けるように天窓があるわけなので 表から裏と上まで空気が抜けるようによく考えられた構造である。その分冬は寒いが。さて 2階はというと天井の低い部屋と虫籠窓・・というのが大方の人の認識する京町屋であろう。が 現代の生活って そんな江戸時代の間取りが通用するわけでもなく 炊事がおくどさんで直火炊いてるわけじゃないから みんなはしり庭は潰して普通に部屋にしてる。スペースが無いから 後付の狭い風呂場なんかついてるわけだが。もう随分前だが学生の時に京都郊外で見に行った物件はベランダに半坪のユニットバスが置いてあったりしてびびったもんだ。まあ そんなわけで大きな商家ならまだしも 普通の町屋はとっくに改造されててはしり庭なんか無いしおくどさんがあるわけでも無い。で 江戸の町屋なんかほぼ文化財だから 庶民?が買える町屋というのは明治以降の新しいもの。永江氏はスケルトンにしたら梁に明治何年と墨書きがあって 本当の京町屋だったと感激してたらしいが 普通に改造されててなんのことはない 坪庭はあるが普通の長屋だ。壁を壊したら隣の家の外壁というか仕切りと共用されてて(要は単なる仕切り壁w)これも感激してたらしいが阿呆な話である。で今の相場は建坪にもよるが 2000万強かららしい。これをフルリノベーションすると1000万単位で金がいるようだが 永江氏はお金持ちらしい。数多い氏の著作はamazonでは1円の中古本が大半なのだがw まあそれでもお金持ち。大体が築100年に近いので上物の価値はゼロ 土地値だけなので住宅ローンは組めない。ぽんと現金が出せる人だけが買えるレアな物件という意味では価値はあるのだが・・さてなぜ普通の長屋をフルリノベーションするかというと 取り壊して新築すれば当然今の建築基準法が適用されるので 建坪が制限されちゃってまともなものが建たない。なので構造体そのままで中だけいじるわけだが 江戸の昔の間取りに戻すならいざ知らず 現代の内装にするので 当然走り庭だのおくどさんなんかできない。2階の虫籠窓なんかサッシはいってますがw ただの長屋である。まあ氏はそこに 北欧製の壁紙だのこだわりのチェアだの入れて 本当の町屋だった!と喜んでいるが 浅いなぁ・・という印象しか無い。まあ洛中に長屋でも一軒屋というのはすごいけどねぇ。出町の古本屋で京都大不満 嵯峨徳子著 実業之日本社刊 2007年初版を買った。この本については後で書こうと思う。あたし自身この本の存在は知らなかったが100円だったので買ったわけだが これは面白い。一昨年話題になった井上章一氏の京都ぎらいより何十倍も面白い。まあ井上氏は嵯峨の生まれで今は伏見らしいので洛中の旦那衆に恨みでもあるのか?とか思うがw 活の章には ゴキブリやネズミが這いまわりすきま風が吹き込みエアコンは効かない・・でも愛着がわくと さすがに京都人らしい表現があって面白い。イメージだけの町屋ではなく経験からくる町屋論である。著者は祇園の町屋暮らしから西陣の上七軒の近くのマンションに住み替えた人だ。あたしも学生時代西陣だったのでよくわかる。 さすがに地元の人の言葉は正直で重みがある。昨今 京町屋がブームではあるけれど 時代劇に出てくるような京町屋ではないし ただの長屋だと理解してればそれはそれでいいのだが 変な幻想で買ったら痛い目にあう。あくまでも築100年近い長屋なのであるw