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アイ・スラッガー

2006-07-05 00:09:16 | ウルトラシリーズ
ウルトラセブン 21話
「海底基地を追え」

オンデマンドTVでは

ビデオ→ジャンル→キッズ/特撮→ウルトラセブン#21

ウルトラシリーズ、特に
セブンで色濃く現れている反戦、反武装の思想が
強烈に出ている。

沈没した戦艦大和が日本本土に向けて砲撃を行う
という痛烈なアイロニー。

ウルトラマンの頃から、怪獣をやっつけるなら
最初からスペシウム光線を浴びせたり
アイ・スラッガーを使えばいいじゃん、という疑問が
つきまとうわけだが、実はその答えがここにある。

ウルトラマンにしろセブンにしろ
「宇宙人」という生身の「人(?)」であって
ロボットでもなければ「兵器」でもない。
だから最初は「人力」で解決しようとする。

最初から必殺光線を使ってしまえば
彼らは単なる兵器に堕し、
戦争に明け暮れる人間と
変わりなくなってしまう、ということだ。


武器は武器を呼び、破壊はさらに大きな破壊を招く。
「戦艦大和」は日本人にとって戦い抜くこと、勝つこと、
ある意味で希望の象徴ですらある。

その「戦艦大和」に人間の醜態を語らせたのは
単に、そういう時代だったから、というわけではないだろう。
今さらながら、制作陣の「骨太」に感心させられる。

セブンにはカラータイマーがない。
時間を切る、ということは最終兵器の使用を
正当化する最も有効な手段だ。
それを否定するところにセブンの本質がある。


子供の頃のオレに、それを理解しろといっても
ムリだよなあ・・・


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