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ウルトラセブン 第四惑星の悪夢

2007-01-29 01:01:18 | ウルトラシリーズ
ウルトラセブン 第43話
第四惑星の悪夢/第四惑星人登場

昨日に引き続き、今日はオンデマンドTVで
ウルトラセブンを見る。
昨年亡くなった実相寺監督作品。
シュールな中にも
アンヌ隊員のアップカットが美しい。

新型ロケットの試験飛行に出たダンと曽我が
地球(日本)とそっくりな、アンドロイドが人間を支配する
第四惑星に連れ去られる物語。
そこでは、生活の全てが500年先まで
「電子計算機」によって予測・管理されている。

思うに、コンピューターという機械は、世代によって捉え方に
かなり違いがあるのではないだろうか。
われわれのような40代以上の世代にとっては「電子計算機」であり、
複雑怪奇なシステムを管理するためのハードマシンであろう。
もう少し下の、特にデザインに詳しい人なら
「グラフィックマシン」であり、すなわちそれはマッキントッシュ。
多分、ウインドウズの3.1や95で接した人なら、
「ビジネスマシン」であろう。
インターネットの常時接続が当たり前になった現在では
「コミュニケーションマシン」であり、ハードというよりソフトマシンである。

汎用性の高い機械だから当然といえばそうなのだが
自動車や飛行機に対する認識はそう変わらないのに比べると、この違いは大きい。
コンピューターの役割がほぼ携帯電話と相似する現代の認識からすると
「電子計算機が人間を支配する」とは、まさに大時代的感覚かもしれない。

デジタルデバイドという言葉があって、地域や世代、教育によって
IT関連機器や情報に接する頻度に差が生まれ
その利便性を享受する機会に差が出ることを意味している。

パソコンも随分安くなり、インターネットもほぼ全国で
ブロードバンドが利用できるようになっていることを考えると
コンピューターに触れる機会は(日本なら)
ほぼ誰にでも均等にあるように思える。
ただ、コンピューターという機械に対する認識の違いが
年長者に消し去りがたい距離をつくっているのではないだろうか。

また、コンピューター=電子計算機という認識に凝り固まっている世代には
キーボードも近寄りがたい障壁になっている。
彼らにとってみれば、天気を調べるためにコンピュータに向かっても
無表情なキー配列が行く手を阻んでいるのだ。

ほんの10年の間でパソコンは格段に小さくなり、性能を上げてきた。
処理速度もメモリーもどんどん大きくなっている。
一番変わっていないのが、インターフェイスなのではないだろうか。

キーボードやマウスが無くても
ゲタを蹴り上げるように簡単に扱うことができれば
世のオジサン、オバサンたちはもっとコンピューターを使うようになるだろう。

そのとき初めて
「人間が電子計算機に支配される」という悪夢から解放されることになる。


いやはや、オジサンというのも手がかかるものだ・・・


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2 コメント

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Unknown (ICS)
2007-01-29 23:34:52
今回のアナログオヤジさんの見解面白かったですよ。

ロボット長官は、甲殻機動隊やマトリックスに通じるカッコ良さでしたね。
返信する
ICS様 (アナログオヤジ)
2007-01-30 04:34:55
いつもありがとうございます。
アンドロイドが出てきて、目や頭の中が見えるシーンの合成は苦労したらしいです。頭の中に見えるのが歯車というのも、「機械」とい感覚そのままですよね。
返信する

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