『君の名は。』(新海誠監督、2016年)をまだ上映している。
『君の名は』と言えば、1953年、大庭秀雄監督の春樹と真知子のすれ違い恋愛ドラマを思い浮かべるが、
今回の映画については、アニメだというぐらいで内容はとんと知らない。
しかし評判であることだし、嫁いだ娘から誘われ小学生の孫2人も含めて6人で観に行った。
山深い田舎町に住む女子高校生の宮水三葉(みつは)は、小学生の妹と祖母の3人で暮らしている。
家を出ているが町長の父がしている選挙運動や、家系の神社の古き風習。
そんな日々を、三葉は憂鬱に過ごしていた。
そして、狭い町で周囲の目が気になる年頃ということもあって、都会への憧れは日々強くなっていく。
ある日、三葉は自分が男の子になる夢を見る。
見慣れない部屋や見知らぬ友人。
目の前に広がる東京の街並み。
三葉は戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する。
一方、東京で暮らす男子高校生、立花瀧(たき)も妙な夢を見る・・・
繰り返される不思議な夢。
三葉と瀧の身体の入れ替わり、の物語。
“お前は誰?”
入れ替わりと言えば、『転校生』(大林宣彦監督、1982年)を自然と思い浮かべる。
また、似たような話かと思ったが、冒頭、千年ぶりとなる彗星が落ちてくる画面と相まって、物語はあらぬ方向に進んで行き、
それが緊迫感を伴った物語となって、そのイメージから目が離せない。
精密な風景描写。
東京の風景と、飛騨だという山奥の自然風景の対比。
それだけでものめり込んでしまうが、それを大きく包み込む形の三葉と瀧の心情。
アニメ映画は、宮崎駿ぐらいしか観ていないが、知らないでいる内にここまで進歩していたのかと感嘆を覚える。
それに加えて思うのは、近年のディズニー・アニメーションの、あのとてつもなく大きな目のいびつな顔立ちと比べると、
三葉たちみんなが可愛らしくって、自然と感情移入されてしまう。
感激するということは、このような作品を観ていう言葉なんだな。
評判なのが身に染みてよくわかった気がする。
この作品は近年まれにみる大傑作ではないか、そのようにつくづく思う。
その証拠に、観終わってからすぐにでも、もう一度観てみたい誘惑にかられてしまった。
それほど、本当によく出来た作品であった。
『君の名は』と言えば、1953年、大庭秀雄監督の春樹と真知子のすれ違い恋愛ドラマを思い浮かべるが、
今回の映画については、アニメだというぐらいで内容はとんと知らない。
しかし評判であることだし、嫁いだ娘から誘われ小学生の孫2人も含めて6人で観に行った。
山深い田舎町に住む女子高校生の宮水三葉(みつは)は、小学生の妹と祖母の3人で暮らしている。
家を出ているが町長の父がしている選挙運動や、家系の神社の古き風習。
そんな日々を、三葉は憂鬱に過ごしていた。
そして、狭い町で周囲の目が気になる年頃ということもあって、都会への憧れは日々強くなっていく。
ある日、三葉は自分が男の子になる夢を見る。
見慣れない部屋や見知らぬ友人。
目の前に広がる東京の街並み。
三葉は戸惑いながらも、念願だった都会での生活を思いっきり満喫する。
一方、東京で暮らす男子高校生、立花瀧(たき)も妙な夢を見る・・・
繰り返される不思議な夢。
三葉と瀧の身体の入れ替わり、の物語。
“お前は誰?”
入れ替わりと言えば、『転校生』(大林宣彦監督、1982年)を自然と思い浮かべる。
また、似たような話かと思ったが、冒頭、千年ぶりとなる彗星が落ちてくる画面と相まって、物語はあらぬ方向に進んで行き、
それが緊迫感を伴った物語となって、そのイメージから目が離せない。
精密な風景描写。
東京の風景と、飛騨だという山奥の自然風景の対比。
それだけでものめり込んでしまうが、それを大きく包み込む形の三葉と瀧の心情。
アニメ映画は、宮崎駿ぐらいしか観ていないが、知らないでいる内にここまで進歩していたのかと感嘆を覚える。
それに加えて思うのは、近年のディズニー・アニメーションの、あのとてつもなく大きな目のいびつな顔立ちと比べると、
三葉たちみんなが可愛らしくって、自然と感情移入されてしまう。
感激するということは、このような作品を観ていう言葉なんだな。
評判なのが身に染みてよくわかった気がする。
この作品は近年まれにみる大傑作ではないか、そのようにつくづく思う。
その証拠に、観終わってからすぐにでも、もう一度観てみたい誘惑にかられてしまった。
それほど、本当によく出来た作品であった。