四十八 丹波鬼燈 瓔珞鬼燈 千生鬼燈│「四季の花」秋之部・參, 芸艸堂, 明治41年
酸漿(サンショウ)は、ナス科、ホオズキ属の多年草ホオズキ、学名Physalis alkekengi L. var. franchetii (Mast.) Hort.の全草から得られる生薬である。薬性は酸、苦、寒、帰経は肺経、脾経で、効能は清熱利咽、通利二便である。一般に各種の鑑賞用、食用のホオズキが広く栽培されているが、観賞用のホオズキは誤食で中毒をおこす有毒性があり、特に妊娠女性が摂取した場合、子宮収縮作用で流産の危険性がある。「ほほづき」(鬼灯、鬼燈、酸漿)は秋の季語である。
陽がとゞどけば草のなかにてほほづきの赤さ
昭和八年 山頭火