立秋日登樂遊園 白居易
獨行獨語曲江頭 獨り行き獨り語る 曲江の頭(ほとり)
廻馬遅遅上樂遊 馬を廻らすこと 遅遅として樂遊に上る
䔥颯涼風与衰鬢 䔥颯(せうさつ)たり 涼風と衰鬢(すいびん)と
誰教計會一時秋 誰か計會して 一時に秋ならしむる
巻十九 律詩│「白氏文集 四」, p268
秋来ぬと目にはさやかに見えねども 風の音にぞおどろかれぬる
古今和歌集・巻第四 秋歌上 藤原敏行朝臣
参考資料:
川口久雄, 志田延義校注:日本古典文学大系「和漢朗詠集 梁塵秘抄」, 岩波書店, 1974
岡村繁著:新釈漢文大系「白氏文集 四」, 明治書院, 1990
小沢正夫, 松田成穂校注・訳:新編日本古典文学大系「古今和歌集」, 小学館, 2015