それが一番の問題

概要は後からついてくる

すべては一杯のコーヒーから 松田公太

2010年04月04日 | 
すべては一杯のコーヒーから (新潮文庫)
松田 公太
新潮社

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すべては一杯のコーヒーから

良書だと思う。

事業を立ち上げたいと考えている人は、基本的な知識として持っておくべきこ事実、
心構え、さらに強い姿勢を見ることができる。
例えば、輸入や物件探しの苦労、いかに融資を引き出すか、など。

最近よく目につくのが、「目標」という言葉。
この言葉を聞くたびに、キチンと制限時間を決めて、
ステップを細かく分けて実現させる、と書いてある。

現実を変えたかったら、まずこの目標が見えるまであがくことだね。

実際には期限には間に合わなかったりするんだけど、あきらめちゃーいけないんだね。

著者は、充実した人生を送るには夢(これは、「願い」のようなもの。
実現しなくてもよい)と目標の両方が必要だという。

銀行員時代は、自分の給料の五倍の利益をだそうと心に決めていたらしい。
とても良いと思う、それくらいできないとイカンのだね。

ひとつきになったのは、「パッション」という言葉。
日本でも良く耳にするようになったけど、これは才能がない人にも
一生懸命はたらいてもらうための発明だね。
そのパッションがあるかないか(出せるか出せないか)も才能の一部になってくるわけだけど、
なんというかアルバイトをその気にさせるトリックだと思う。
良い言葉か悪い言葉かは議論する価値はない。答えは個人個人違うから。

本書には、彼はずっと「食を通して世界の架け橋になりたい」と思っていたとある。
ただ、意地悪な読み方をすると、銀行員になって嫌気が差している時に、
久々に帰ったボストンでスタバが大流行しているのをみて、日本でも流行るに違いないと思っただけで、
動機やら就職先の選びかたは後づけと捉えることもできる。

僕にとってはどっちでもいいが。
事実に嘘がなければそれでいい。

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