それが一番の問題

概要は後からついてくる

きれぎれ 町田 康

2010年04月04日 | 小説
きれぎれ (文春文庫)
町田 康
文藝春秋

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作者は、INUってバンドをやってた人らしい。
「メシ喰うな」ってタイトルはどこかで聞いたことがある。
そのまま覚えるくらいインパクトあった。

で、小説。
音楽系の人の文章。
桑田圭祐とか菊池成孔とか忌野清志郎とか。
なんかやっぱモノカキとは違うと思う。

文章自体は川上未映子に近い。
川上未映子が町田康に近いというのが正しいか。

売れない画家の話で、芥川賞もとってる。
男の心理が良く表れていると思う。

思考を口語で表現されてる、ような感じ。
ちゃんとに整えられているんだけどね。それを悟られないようにしてる。
そこがすごいんだと思う。

そして、ところどころで光る、教養の賜物とも言える一言達。

「人生の聖」という短編も収録されている。
語り方は、基本的につれづれと同じと行って良いと思う。

2つの作品に共通する、障害者っぽい行動。
これがキワドい。
こうゆうことしたくなく欲望は僕にもある、と思う。
意識してないけど、どこか眠ってるはず。
これをやってしまってる場面を読む体験は新鮮。

他の作品も読んでみたい。

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