きれぎれ (文春文庫)町田 康文藝春秋このアイテムの詳細を見る |
作者は、INUってバンドをやってた人らしい。
「メシ喰うな」ってタイトルはどこかで聞いたことがある。
そのまま覚えるくらいインパクトあった。
で、小説。
音楽系の人の文章。
桑田圭祐とか菊池成孔とか忌野清志郎とか。
なんかやっぱモノカキとは違うと思う。
文章自体は川上未映子に近い。
川上未映子が町田康に近いというのが正しいか。
売れない画家の話で、芥川賞もとってる。
男の心理が良く表れていると思う。
思考を口語で表現されてる、ような感じ。
ちゃんとに整えられているんだけどね。それを悟られないようにしてる。
そこがすごいんだと思う。
そして、ところどころで光る、教養の賜物とも言える一言達。
「人生の聖」という短編も収録されている。
語り方は、基本的につれづれと同じと行って良いと思う。
2つの作品に共通する、障害者っぽい行動。
これがキワドい。
こうゆうことしたくなく欲望は僕にもある、と思う。
意識してないけど、どこか眠ってるはず。
これをやってしまってる場面を読む体験は新鮮。
他の作品も読んでみたい。
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