万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4022 鸕坂川3733

2021年07月03日 | 万葉短歌

2021-0703-man4022
万葉短歌4022 鸕坂川3733

鸕坂川 渡る瀬多み この我が馬の
足掻きの水に 衣濡れにけり  大伴家持

3733     万葉短歌4022 ShuI335 2021-0703-man4022

□うさかがは わたるせおほみ このあがまの
  あがきのみづに きぬぬれにけり
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻17(3890~4031、百四十二首)の第133首。題詞に、「婦負郡渡鸕坂河辺時作一首」。
【訓注】鸕坂川(うさかがは=宇佐可河泊)[「神通川が、富山県婦負(ねい)郡婦中(ふちゅう)町鸕坂〔現・富山市婦中町鵜坂(ふちゅうまち うさか)〕の東を流れるあたりの名であろう」。下記注]。我が馬(あがま=安我馬)。足掻きの水(あがきのみづ=安我枳乃美豆)。衣(きぬ=伎奴)。
【編者注-鸕】部首=鳥、画数=27、音読み=ロ、意味=「鸕鶿(ろし)」は、鳥の名。鵜(う)。(『漢字辞典ONLINE』) 訓読み=あたま・かしら、ピンイン=lu2。(『漢字辞典』) 鸕鷀(読み)ろじ。(平凡社『世界大百科事典』) 「鸕」の代替漢字は「鵜」とする。