チャレンジする私のために

自分の人生...
夢で終わらせるか、チャレンジしてみるか...
ピアノを再開してピアニストになるまでの軌跡

密かな楽しみ

2005-08-23 | 音楽
夫の実家で必ず言われる事があります
「一曲、頼むよ!」

ピアノの音を聞かせて欲しいという催促です
もちろん、今の私にとっては嬉しい事です
少し前まではご披露出来るような持ち曲も無く、困った挙句「何でもイイから」とクラシックの楽譜を引っ張り出してもらって、それを機械的に弾いている感じでしたが、最近は、聴いてもらいたい曲を持参し、お声がかかるのを待っているという状況なのです

キッチン横の広いリビングの一角に置かれた黒いアップライト...
普段、誰にも触られる事の無いピアノ...
今回の引越しを機に、手放す事も随分と悩んだと後で聞かされましたが、この時ばかりは注目をあびることになります
ピアノ真上のスポットライトが灯されると、立派なステージに早代わり
しかも、吹き抜けで開放感のある家の造りは、音響も良いのです

1曲弾き終わると、こう言われます
「何曲でも、ずーっと弾いていて」

この言葉を合図に、皆、各自の世界に入ってゆきます
義父は仕事を、義母は夕飯の支度を、夫は新聞を広げ、そして私はステージの世界に...

心地良く聞いてもらえるBGMの実践を積んでいる効果が出たのか、はたまた、ステージ設備の良さからか、今回は特に評判が良かったようでした
「おかげで仕事がはかどったよ」
「そういう選曲も良いものね..聞きやすいね」

見送られる直前まで「また聞かせてよ」「癒されたよ」と言ってもらえて、私は本当に心の底からの笑顔で助手席から手を振るのでした...
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