百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

あじない

2010-02-02 21:51:05 | 季節
今朝の朝日新聞に武庫川女子大学の調査では、『関西人の60歳代以上のほぼ半数かそれ以上が子どもの頃に使っていた「なんば」「ごんぼ」「関東炊き」「ばらずし・五目ずし」という単語が、それぞれ「トウモロコシ」「ゴボウ」「おでん」「ちらしずし」に変わっていた。学生は、これら四つの関西ことばを使う割合が1割に満たなかった。』と記されていた。『「まずい」「美味しくない」という意味の「あじない」という言葉はほぼ絶滅寸前だ。』という。
全国で同じ言葉を使い地域色がなくなる、それはまた町の外観も同じことで、どこの町にも全国展開するコンビニと居酒屋とレストランが並び、それぞれ地域色のある商店が消えていく。90年以降地方の商店街はさびれ、郊外には全国展開している巨大モールが乱立する。
我々の求めているものは、そういう『豊かさ』だったのだろうか。地域の文化や歴史、地域の風土や暮らしぶりは、膨大化する情報化社会にかき消され、いつの間にか無味乾燥なものに変貌してしまうのではないか。今一度、何を大切にしたいのか、何に拘りたいのか、東京と地方のあり方を整理しておく必要がありそうだ。