百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

物々交換の社会モデル

2011-01-10 20:45:04 | Weblog
年末から物々交換の社会モデルのありかたについて考えているが、なかなか結論として導き出せないでいたのが、消費者と生産者の関係だった。
消費の反対語は生産になるわけだが、農業者は生産をしているわけではなく、栽培をお手伝いしているだけであり(私の持論ですが)、実際に育てているのは大きな自然界である。一方、消費者はお金さえ出せは何でも手に入ると考えると消費者の方がどちらかというと常に優位な立場となりがちで、貨幣が介在することで物々交換の社会モデルの成立はほぼ不可能になる。
そんなことに悩んでいると、病児保育のフローレンスの代表の駒崎さんは会員の方々に「あなたがたはお客さまではありません」と話されるという。そして「皆さん(会員の方々)はゲストでなくクルーであり、乗組員です。ともにコミュニティを運営するために船を漕いでいる乗組員同士。パートナーとして相互に貢献する関係です。一方的に皆さまがお金を出して私たちがサービスを提供する関係ではありません。互いに貢献し合うことを理想としてコミュニティを運営していきたいと考えています。その理念に賛同された方だけ入会してください」と。
物々交換の社会モデルも同様で、栽培者(生産者)と消費者という役割分担することにそもそもの問題があり、みんながクルーで農業者も消費者もなく、みんなである場所に集い、共にその空間を共有し、農や食や暮らしを楽しむことで、シンプルな物々交換の社会モデルが可能になるのではないか。
今一度考察してみたい。