百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

ドイツの憂鬱

2011-01-20 22:39:54 | Weblog
日本では今日は大寒、そして満月。
そんな中、ドイツでは昨年春から変な噂が、・・・そしてついに12月に「家畜用飼料にダイオキシンが混入」と発表され、卵や鶏肉、豚肉などが汚染された疑いが深まり、大混乱に。
ダイオキシン混入は汚染卵が原因といわれているが、詳細は不明。
少し調べてみると消費者団体の foodwatch は 2005年に既にレポートを発表しており、今回のダイオキシン汚染は回避できたはずだとして、政府の怠慢を批判している。ダイオキシン汚染というと、これまでは、ゴミ焼却施設からの排煙が主原因であるとされていたようだが、foodwatch の主張によると、ドイツ人が摂取するダイオキシンの 80% は、家畜飼料由来になるという。foodwatch ではレポートを出した 2005年時点で、ダイオキシンだけではなく、ニトロフェンなどの残留農薬についても警告を発していた。
内容的には原料を安く仕入れ(工業用油脂を使用した問題の飼料原料は、1トン当たりわずか500ユーロのコストで生産できるそうだ)、その原料を倍の値段で販売していたという、どこの国にもある食糧偽造問題のひとつで、どこまでも安い“食”を追い求める消費者と少しでも少しでも多く儲けようとする流通業者・製造業者のどこの国にもみうけられる構図が浮かび上がってくる。