百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

鳥インフルエンザ

2011-01-26 20:36:12 | Weblog
ついに養鶏農家を震撼させる事態が発生してしまった。
昨日発生が確認された鹿児島県出水市のマルイ農協とは、市内約150の養鶏農家が加盟する国内最大の規模を誇り、その歴史は50年以上にのぼるという。「南国元気鶏」のブランドを持ち、飼料からヒナ、生産、加工、販売まで一貫体制で飼育しており、国内の鶏卵、ブロイラーの全国シェアをそれぞれ2%持ち、国内一の飼育地帯を形成している。
従来は、ウインドレス鶏舎で、鶏舎内への野鳥の侵入を避け、完全消毒(鶏舎内外の消毒を徹底し、ゲージに入る際には靴や服も着替える等)を徹底することで鳥インフルエンザは回避可能だと指導してきた行政も今一度対策を立て直す必要性を迫られている。
ここで今一度我々が考えなければならないことは、いつからインフルエンザは我々の生活を脅かすようになったのかということであり、インフルエンザの本当の脅威はどこにあるのかということではないか。
例えば、コウノトリやトキも同様で、野鳥の保護をするということは、野鳥が住める環境を取り戻すということではないだろうか。いつまで排除をし続けるのか、排除という考え方ではなく、もっとこの大自然と如何に共生するかということを考える方が良いのではないか。
鳥インフルエンザは効率を追求した工場で生産された養鶏の基本的な飼育システムに原因があるのではないか。
また、決してヒトには感染しないことを今一度確認し表明すべきだ。マスコミは変に騒ぎ、大衆を惑わすことは避けるべきで、本来あるべき“食”のあり方(生き物の命を頂くことで我々は生かせていただいている)について我々は考える良い機会としたいものだ。