百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

赤い月

2011-12-12 23:54:54 | Weblog
先日の皆既月食が“赤い月”であったことには、新鮮な驚きがあった。
というのは朝陽や夕陽の光は、月の高度が低いため、たくさんの大気の層を通ってくる必要性があり、波長の長い赤い光ほど遠方に残ることになることは理解出来るのだが、
今回はほぼ頭上に近い位置で展開した天文ショーの“皆既月食”の“月”はなぜ“赤い月”に輝いたのか。太陽→地球→月の順に並び、地球の影にすっぽり隠れる月は、決して真っ暗になることはなく、そこにはうっすらと地球の影をみることができ、その際に赤い光ほど大気に邪魔されにくいため、皆既月食中の月は赤銅色に輝いたという。
なかなか難しい。。

空気感

2011-12-11 22:04:54 | Weblog
冬の空気の澄んだ凛とした空気感は、紅葉の進んだ景色をより美しくする。
科学的には、気温が低いため、空気中に存在可能な水蒸気量が少なくなり、また気温の低さが、空気の分子の運動を低下させ、塵など不純物を浮遊させたり拡散させたりしづらくさせる。
また冬の空は、日本上空を通過しているジェット気流によって、上空の塵や埃が吹き飛ばすため、くっきりすっきりするといわれている。

一反百姓

2011-12-11 00:08:34 | Weblog
「一反、つまり10aの耕作面積で一家の食を賄うことは出来ないか」という人がいた。
そういえば10aでお米が7俵とれるとすると、ある意味可能かもしれない。
例えば、お米は5俵を7aで栽培し、大豆を2畝(ほぼ2a)、野菜は100坪(3.3a 野菜は50種類は栽培したいところ・・・)とすると、12.3aが必要になるわけで、大豆とお米と野菜の栽培面積の割合を少し調整すると『一反、つまり10a』もありうるということか。
ちなみに滋賀県の耕作面積は5,440,000a(平成18年総務庁調べ、54,400ha)で、世帯数は517,748戸(平成22年)であることからすると、みんなが一反百姓(10.5a)になれる可能性はある。全て自給自足というわけにはいかないと思うが、みんなで“農”に勤しみ、みんなで“食”について学び、そして感じることは大切だと思う。

元肥

2011-12-09 22:54:36 | Weblog
滋賀では比良山でも積雪がみられ、近畿各地の山々には雪が舞った。
もう少し早くに撒きたかったが、なかなか段取りがつかず今、田んぼの“元肥”を数ヶ所で撒いている。
“元肥”といっても、我々がいつも使っているのは自家製(サン愛ブレンド製)の『酵素魚粉』で、10aあたり150kgの施肥を基本としている。
「今年よりも更に美味しいお米をとりたいので、200kg撒きたい!」
「魚粉もいいけど、カニガラや昆布、~鷄糞も!」等々、
いろいろな声はあるが、我々は出来るだけ、投入する肥料を減らしたい。
というのは肥料を出来るだけ抑え、土のちから(微生物の力を)を充分に活かしたいと考えているからであり、過度な施肥は単なる肥満をよぶ危険性があると思っている。
出来るだけ自然の偉大な“ちから”を生かしたい・・・そんな想いが原点にある。
※写真は、本日の『百菜劇場』の施肥後の魚粉まみれの若者3名+圃場風景

12月8日

2011-12-08 20:54:22 | Weblog
12月8日といえば
・ジョンレノンが凶弾に倒れた日 あれから31年。偉大な人は決して時代が変わっても色褪せない。
・お釈迦さんが悟りをひらいた日 今日は、あのブータンでは釈迦大悟の祝日となっている。
・大東亜戦争の開戦日、いわゆる真珠湾攻撃の日 あれから70年。

大雪

2011-12-08 01:23:05 | Weblog
大雪の今日、フランスの詩人ヴァレリー(1871~1945)のお話。
彼は、相対性理論をいちはやく理解した詩人として知られ、小林秀雄が若い頃熱中したことで有名。
そんなヴァレリーが残したコトバ・・・
「我々文明なるものは、今や、すべて滅びる運命にあることを知っている。」
「我々は軽率にも力を数量に比例するものにしてしまった。
ヨーロッパはアジア大陸の小さな岬の一つにすぎなくなるのか。」
それらは現代社会の断面をまさに的確に捉え、金融や経済、貿易や政治等々の先行きを暗示している。

大阪

2011-12-06 21:14:38 | Weblog
今日は大阪、・・・でお仕事、というより打ち合わせ。
内容的には人と人との繋がりを拡散させずに、収斂させる第二弾であり、
新しい年のメインになる仕事の構築の下準備!
あともう少し詰めなくてはならない点があり、ここが踏ん張りどころでもあり、努力のしどころ。
最近思うことは、“こだわり続けること”が大切って、あたりまえと言えばあたりまえなこと。

名古屋

2011-12-05 21:20:07 | Weblog
今日は名古屋で仕事をさせて頂いた。
人と人との繋がりで拡散していくのではなく、そろそろ収斂させていきたいと思っている今日この頃、ひとつ一つの仕事を如何に大事にしてクリアしていくかが重要だと今更のように思う。
世の中は広いようで狭く、狭いようで広い。
例えば、
・今日知り合った人の友人がたまたま共通の人物であったり、
・ある会合でたまたま出会った人とまた違う場所で偶然一緒だったり、
不思議な縁を感じる瞬間がある一方、
・堆肥に関してもうかれこれ30年以上もキャリアを持っておられる方と今お近づきになれたり、
・近くに私達と同じように循環型の農業を目指している方々がおられたり、
なんとも不思議なものだ。
以前ではなかなか想像もつかなかったことが、いろいろな繋がりの中で、点が線になり、線が面になって拡がっていく、改めて日々精進が必要なことを実感する。

年末

2011-12-04 23:55:36 | Weblog
今年もあと残すところ一ヶ月をきった。
やり残したことを、今一度整理し、優先順位をつけ、しっかり対処していきたい。
昨夜TVで佐藤可士和さんが
・目的、目標を明確に!
・問題点、課題をみつける!
・そして解決策を考える!
と話されていた。
何ともあたりまえのことのようだが、結構不明確なまま突き進めていることも多い。
その中で、他人(ひと)とのコミュニケーションの中にそのヒントが隠れている、とも話されており、最先端のクリエィティブディレクターもベースは同じであることに改めて感激した。

地歌

2011-12-03 20:47:19 | Weblog
今日は午後から奈良の新公会堂で「なら 玉響(たまゆら)の会ー山村流地歌舞」が開催され、生まれて初めて『地歌』を観劇することとなった。
『地歌』とは、能とも歌舞伎とも異なり、平安時代の貴族の舞、鎌倉時代の武家の能楽が、江戸の豪商のもとで進化し、優雅で品格のある舞を、三味線や琴、胡弓の調がやさしく包み込む、なんとも穏やかな瞬間(トキ)の流れを刻むものだった。
日本独特の緩やかな瞬間(トキ)の流れは、さまざまな人々の心を打ち、人々の心の中にある古(イニシエ)を呼び起こす。
記憶の隙間にある忘れかけていたDNAが今一度覚醒を始める。。