くりぃーむソ~ダ

気まぐれな日記だよ。

よもよも

2023-12-01 06:18:14 | Weblog

やれほれ。

なんじゃら雪はもさもさ降るし鼻水がつららになるくらい寒いわXXX

愚痴から入ったけど、

愚痴るしか楽しみないわ・・・。

って、

正月休みも30日以上先だし、

そろそろ休み中はごろ寝以外なにするかって考えはじめた。。

今年はハワイにも南の島にも行かないで国内の某所にいる予定だから

ゲームも速攻でクリアーしちゃうからばかばかしくってそもそも本体も持ってないし、

そうだ。

なんかシリーズ物の小説読もう。。

って、

考えてみりゃ途中でぶん投げた本ばっかだしXXX

そうだ。

そうだそうだ。。

どうせやることなんか無くっていつもの寝正月で年越すんだから

さっさと支度して仕事行こっと・・・。

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王様の扉(72)

2023-12-01 00:00:00 | 「王様の扉」

「時間の流れがまちまちなので、驚かれませんでしたか」と、詰め所に向かいながら、又三郎は後ろにいるジローに言った。「あなた達にわかりやすく言うと、天体の星の影響を受けて、一日の時間がまちまちなのです。ここのところの二日間は、ずいぶん長く感じられたんじゃありませんか」
「ああ。そう言われれば、ずいぶん長く感じたよ」と、ジローは思い出すように言った。「ただ、自分のことをまるで思い出せないのが、厳しかった」
「――今も、ですか」と、又三郎はちらりとジローの顔を見て言った。
 と、ジローは小さく首を振った。
「ようやく、自分の名前らしいのは思い出したよ」と、ジローは言った。「十七号というのが、どうやら自分の名前らしいんだ」
「うむ――」と、又三郎が真剣な口調で言った。「出しゃばって申し訳ありませんが、機械ではないあなたが、そんな名前であるはずはないと思います。私もお手伝いしますので、自分を取り戻しましょう」
「――」と、ジローははっとした表情を浮かべて、大きくうなずいた。
 王様の城の詰め所は、町の中心部ある広場に面した一角にあった。
「なんか、交番みたい」と、マコトはぽつりと言った。
「ふふ。本当だな」と、ジローは思わず笑ってしまったが、サオリを負ぶったグレイは、ぽかんとした表情を浮かべていた。
 ジローは、交番を知らないのか――と、グレイに訊こうとしたが、すぐに口を閉じてしまった。交番とはなにか、考えた自分も、まるで答えを思い出せなかった。
「狭いですが、城の詰め所にようこそ」と、又三郎は入口のドアを開けると、みんなを中に入れた。城の兵士は一人、みんなが詰め所の中に入った後も、入口の前に立って、見張りを継続していた。
 大きなテールが一台、入口を入ってすぐの所に置かれていた。それほど大きな部屋ではなかったが、さらに奥の部屋に通じるドアの向こうには、仮眠を取るためのベッドも設えられている、と又三郎は詰め所の中を簡単に説明した。
「はじまりは、王様の城で働いている者が、不意に空に現れた扉を見つけたことでした――」
 と、又三郎は、テーブルに向かって座っているジロー達に、これまでのいきさつを話して聞かせた。
「――で、マジリックと共に王様の扉が消えると、迷い人のあなた達が現れた、と情報が入ったんです」
「だからきっと、ぼく達がこの国に来たのは、その扉のせいなんだ」と、マコトは言った。
「なにか、思い当たることはありませんか」と、又三郎は言った。「この国にやって来る前、なにかきっかけとなるような出来事があったとか――」
「いいや」と、ジローは首を振った。「多少覚えていることはあるが、自分のことはまるでわからないんだ」
「――ぼくは」と、又三郎と目のあったグレイは言った。「目が覚めた時は、怪我をしていないのに驚いたんだ。確か、大怪我をしていたはずだって。でも、時間が経つにつれて、わずかに覚えていたことも、なにも思い出せなくなってしまった」

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王様の扉(71)

2023-12-01 00:00:00 | 「王様の扉」


「――あの。みなさん、落ち着いてください」

 と、又三郎は、ジロー達の間に割って入ると、言った。「私は、ねむり王様の城から来た、又三郎と言います。ここからはわたしが、あなた達を保護させていただきます」
「――」と、又三郎を見たジロー達は、言葉を失っていた。
「猫が、立って、しゃべってる」と、目をまん丸くしたマコトは、又三郎を見ながら言った。「これって、なんかの呪いにかけられてるのかな……」
「ネコさん――?」と、わずかに目を覚ましたサオリが、びっくりしたように言った。
「あんたは、城から来たんじゃないのか」と、ジローは城の制服を身につけている兵士に言った。
「はい。わたしは、又三郎殿の手伝いをしています」と、ジローに言われた兵士は、困った様子で言った。
「――どういうことなんだ」と、ジローは地団駄を踏むように言った。「悪い夢を見ているなら、誰かおれの目を覚ましてくれないか」
「私を見て驚かれるとは」と、又三郎はジローのそばに来て言った。「もしかして、私と同郷のかた達でしょうか。私のような者では役不足かもしれませんが、ぜひご協力させて頂きます」
「きみ、猫だけど、お城で働いてるんだね」と、マコトは又三郎をまじまじと見て言った。「それに、人間みたいに立って、歩いてる」
 マコトは言うと、するりと自然な様子でジローの後ろに隠れてしまった。
「いつ、こちらにおいでになったんですか」と、又三郎は言うと、グレイが短く答えた。
「たぶん、二日前だったと思う」
 と、ほかのみんなもうなずいた。
「――やはり、そうでしたか」と、又三郎は言った。「もう勘づいていらっしゃると思いますが、ちょっとした事件が国の中で起こっています。くわしくは後から説明させて頂きますが、あなた達はその事件に巻きこまれてしまったんです」
「おれが気がついたのは、あこがれの町の畑の中だった」と、ジローは言った。「自分のことはなにも覚えていないんだ。だが、きみのことはひと目見て、猫だとわかった」
「ほかのみなさんも、だいたい同じくらいの間に、こちらにいらっしゃったんでしょうか?」
 と、又三郎の質問に、その他のみんなは自信なさげに首を傾げた。
「――難しい質問でしたね」と、又三郎はカウンターのおかみさんを向くと、言った。「ご協力ありがとうございました。かれらは、城の詰め所でお預かりします。そろそろ日が沈む頃ですが、私達が王様の城に戻るまで、外には出歩かないでください」
「わかったよ」と、おかみさんは言った。「久しぶりに、本物の青騎士を見られると思ったんだけどね。危険なのは承知してるから、あきらめるよ」
「ありがとうございます。そうしてください」と、又三郎はおかみさんに頭を下げると、ジロー達を連れて宿屋を後にした。
 ――――  

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